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今日の山田君 〜思うこと〜 47

バセドウ病と老いる楽しみ

22歳のときにバセドウ病だとわかり20年近く共存しています。
22歳で服薬開始してからすぐに効果があって、それから5年ほどは融解していたため、バセドウ病だということをすっかり忘れてしまうほどでした。
なので正確にはバセドウだと自覚しながら生活しているのは12年ほどでしょうか。

数年間服薬して数値が安定しているからと、服薬をやめることになってもすぐにまた数値が悪化し、逆戻りしてしまうことが嫌でした。
採血をし、その数値で左右されることも嫌でしたし、バセドウ病の治療の基準が身体の症状で見るのではなくて数値で判断されていたのも嫌でした。
なんだか学校と同じで、個々を見ないまま管理されているみたいで苦手でした。

膠原病のクリニックに通っていたのですが、あるとき「あほくさっ!」と思い、普通の治療から離脱しました。

それから、欲しい薬を比較的簡単に出してくれる敷居の低いとある町医者に行きました。
ある漢方で治療してみたかったわたしは、先生にそう伝えてみました。
「なんで?」
と先生に聞かれて、自分の考えを伝えてみると、
「効くとは思えないけど、そう思うならまぁ試してみな。」
と言って20日間試すチャンスをもらえました。

20日後運良く効果があって先生も「なんで効くんだろうなぁ。」と不思議がりながらも漢方でバセドウ病のコントロールを続けることになりました。

インチキくさい雰囲気を出している先生なのですが、本音ではっきり言ってくれるし、こちらの考えも聞いてくれて、「治療してもらう」というより「治療していく」意識が持ちやすいそんな病院でした。


今はその病院にも通わず、症状が出ている期間のみ数種類の漢方を自己流で飲んでいます。
治療を委ねて安心する人もいるでしょうし、わたしみたいに管理されるのが嫌な人もいるでしょう。
わたしみたいなのは、自分の感覚を探りながら試してみたくなってしまうので、これはこれで病気みたいなものなのかもしれません 笑

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが出過ぎて働きがつよく出る病気です。多い症状は、甲状 腺が腫れる、頻脈(脈が速くなる)、手の指が震える、汗をかきやすくなる、たくさん食べるのにやせる、イライラする、疲れやすい、ときどき手足の力が入ら なくなる(周期性四肢麻痺)などです。多くの場合、甲状腺は腫れて大きくなりますが、腫れの程度と病気の強さは必ずしも一致するわけではありません。ま た、眼球が突び出したようになる眼球突出は有名な症状ですが、実際にはそれほど多くありません。さらに、若い人は症状が出やすく、中年を過ぎると出にくく なります。


あのとき、インチキくさい雰囲気の先生が
「バセドウ病の症状も歳をとれば老化でちょうどよくなっていくよ。」
と言っていたのを思い出します。

バセドウ病は自己免疫機能のバグですが、反応しているセンサーの感度が弱れば自分で自分を攻撃する機会も減るのだと思います。

思春期に過剰だった自意識も、歳とともに落ち着いていくように、過剰すぎる免疫機能も落ち着いていくのかもしれません。

そう思うと、歳を重ねることは穏やかな気持ちで過ごせることでもあるし、良いことでもあるなと書いていて思いました。




精神科の入院について

誰のための治療なのか、何のための治療なのか疑問に思い少し調べていて見つけた記事。



菜の花

菜の花ってあんなに綺麗なのに、なぜあんなにくさいのだろう?
わたしにとっては苦手な金木犀の香りが大好きな人もいるように、菜の花の香りが好きな人もいるのだろうか。

美しいものは遠くから愛でるほうが自分には合っているような気がしています。

眩い美しさの裏には毒を秘めている…そんな言葉とともに色鮮やかな蛙が頭に浮かびました。
そして山も遠くて見るとあんなに美しいのに、近づいていくとその力強さと荒々しさが見えてくるなと思いました。

菜の花からそんなとりとめのないことを考えたりしました。



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