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フィルムカメラのデート機能と2019年問題

フィルムカメラのデート機能が好きです。写真の右下にオレンジ色で日付が入る機能のことです。

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見るからにレトロだし、家族で写真を撮ったときは効果抜群。写真を見ながら「これはちょうどキミが何歳のころで...」と、懐かしむことができます。ちなみに昔は研究や観察等の用途でも使われていたようです。別のノートにメモする必要がないから動植物の成長記録とかには便利だったんでしょうね。

これまでぼくが使ってきたデート機能付きカメラといえば、NikonのFM。データバックのMF-12を付け、たくさんの家族写真を撮りました。

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昔の一眼レフはデート機能がオプション。こんなふうに通常の裏蓋をデータバックに付け替えることで日付が焼き込めるようになっています。

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フィルム機でも比較的新しいものは、デート機能があらかじめカメラに組み込まれています。1980〜2000年にかけて、デート機能は結構当たり前だったようです。

フィルムカメラの2019年問題とは?

そんなデート機能付きカメラにまつわる、2019年問題というのをご存知でしょうか?

実はデート機能付きのカメラは、そのほとんどが2019年の12月31日でカウントを止めてしまうんです。それを過ぎると、デフォルトで設定された最初の日付(87年1月1日など)に戻る。これがフィルムカメラの2019年問題です。

これは熱心なデートファン(いるのか...?)の間では深刻な話のようで、2020年以降のイベント、例えば東京オリンピックや大阪万博に日付を入れて残すことが出来ません。

このnoteを書いているのが2018年の12月21日。今からデート付きのカメラを買っても、本領を発揮できるのはたったの1年ということになります。人気のCONTAX T2もデートはたしか2019年までだったと記憶しています。

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2019年を超えるデート機能付きカメラも存在する

「じゃあ今後デート機能はもう使えないの?」という方、ご安心を。少数ですが、2019年を超えて動き続ける機種もあります。

代表的なものだとRICOHのフィルムコンパクトシリーズ。人気のGR-1は2025年いっぱいまで日付の写し込みが可能。マイポート330スーパーというカメラに至っては、2099年までカウントしてくれる。これならカメラ本体が故障しない限り、デート機能は使い続けられることになります(もちろんフィルム自体がなくなる可能性もありますね)

RICOHはこれまで販売したカメラのデート期限を一覧にしているので、気になる人は以下のリンクからご参照ください。

いまどきデート機能付きのカメラを探す人は少ないでしょうが、あったら絶対に気に入ります。家族がいる人は特に。まずは安いコンパクトカメラから試してみてはいかがでしょうか?

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(2020/01/21 追記)
ついに2019年問題が現実のものになりました。僕が使っているEOS Kiss 7と5はかろうじて難を逃れました。貴重な(?)2020年代の日付を入れた写真をアップしてみました。


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