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東京の田舎、多摩地域

数日前、こんなツイートが拡散されているのを目にした。

東京都の西部に位置する、いわゆる多摩地域に関する情報をまとめた投稿だ。

僕自身、この多摩地域に長年に住んできた。多摩出身の多摩在住。住所の大見出しはずっと東京都だけど23区に住んだのは人生35年のうち2年ほどしかない(それも渋谷区と杉並区)。

実家周辺の写真はこんな感じ→ RICOH GR IIIを持って福生へと帰省

そんな生粋の多摩人として、このツイートには非常に楽しませてもらった。奥多摩の人がモリタウンに行くのもわかるし、なんなら僕の母親はここでパートをしていたこともある。南北の移動は本当に面倒だ。

地方からきた人と出会うと特にガッカリされるのも多摩。「それ東京のどこですか?」って。さすがにずっと暮らしてるからそのリアクションには慣れてるし、なんだかんだで暮らしやすい。それが多摩。家族が出来て、その思いは一層強まったと思う。

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どうよ。僕が住んでいる東京都調布市。人口は23万人。

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新宿まで電車で30分以内に位置しながらこの景色。「え、それなら悪くないかも...」と思った人。多摩、向いてますよ。

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正直、若いときは23区に憧れた。実家に住んでいたころの大学までの通学時間は片道1時間。「通えなくもない」という絶妙な距離で、結局1人暮らしにかかる金銭的、時間的コストを考えて実家から通い続けた。当時は上京して23区に住んでいる友人たちをうらやましく思った。

就職してからもそのまま実家から通っていたのだけど、職場だった当時のテレビ局はまぁまぁ激務で、家まで往復するよりも寝る時間を確保したくて会社に寝泊りすることが増えた。テレビ局の名誉のために言っておくと「会社で寝泊り」ってそんなに悪い環境でもなくて、銭湯とカプセルホテルが社内に完備されている。コンビニやコインランドリーもあったのでほとんどそこで暮らすことが出来た。まぁこれが名誉かどうかはさておき、僕のようなタイプには非常にありがたかった。仕事を終えてからは上司や友人と飲み歩き、再び会社に戻って寝る。翌朝は通勤時間0分で出社する。今の感覚じゃ絶対に出来ないけど、20代の自分にはこれでよかった。3日分の着替えをリュックに入れ、1〜2週間ほど泊まることも珍しくなかった。

そんな日々を過ごしているとき、今の奥さんと出会った。彼女は実家と会社の中間、23区に住んでいたため自然と多摩の実家に寄ることも会社で寝泊りすることも減っていった。このときの同棲生活が、僕の数少ない23区ライフだ。

そのまま結婚して、8年続けたテレビ局勤めに一区切りをつけた。長女が生まれるにあたり引っ越した先は多摩地区だった。実家に近い方が子育てでは何かと便利というのもポイントだったけど、結局は多摩のゆるさが肌に合っていたんだと思う。

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次女も大きくなってきたから、そろそろ引越そうかと奥さんとは話している。買うか借りるか、マンションか戸建てかは未だに決めきれない。居住エリアに対するこだわりはさほどないんだけど、小学生の長女は転校に後ろ向き。次もまた多摩になりそう。

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