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置き場所が無い日本×リテールビジネス

本日はスペースについてのお話です。

私がお仕事で関わっている家電業界でも昨今小スペース製品や、複数機能を持ち合わせた製品が人気を集めています。

(リテール豆知識)
(1)製品と商品の違い
「製品」と「商品」は、「製品」が自ら製造・加工したものであるのに対して、「商品」は自らが製造・加工したものではない、つまり商品は外部から調達したものという点で異なります。

背景について。先進国としては群を抜いて人口密度が高い国である日本には、一般的に自宅の広さも限りが有ります。(データ参照:2020年度、日本の人口密度は世界25位 人口密度は世界平均の5.6倍に及びます)

人口密度が高いという事はそれだけ土地に対しての需要が高まり、都市部に於いて大きな自宅を建てる事が困難になり、結果として家電製品の販売比率が高い都市部になればなる程、小規模〜中規模の住宅や、マンション等に集合住宅に住む方の割合が増える傾向が見て取れます。

一部小売店でも、製品を置く為に土地代を請求している事等から、スペースに対して価値を見出す傾向は特に顕著かと思います。

スペースに価値を見出しているのは市場全体の風潮で有り、欲しいけど置く場所がないという消費者の声は企業開発担当に多数届くデータ(課題)ともなっています。


スペース問題を商機と捉えた各社の対応例①

The Washer Pro(究極に場所を取らない工事不要超音波食洗機)

スペース問題を解消した商品と聞いて一番最初に浮かんだのが此方です。シンクや洗い桶等に溜めた水に超音波振動を付与する事で食洗機として機能するアイデア商品となります。

株式会社マクアケが運営するクラウドファンディングサービス。 2013年8月7日に株式会社サイバーエージェント内の新規事業としてスタートしたMakuakeから支援を受けて発売されました。

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スペース問題を商機と捉えた各社の対応②

Dyson Purifier Hot Cool

扇風機とファンヒーターが1台に搭載されている空気清浄機能もついた商品。季節品は季節が変わるタイミングで収納する必要が有りますが、日本の住宅事情ではそれも困難、手間。その為、一年間中出しっぱなしにする事が出来る製品として需要を集めています。


デザイン性も高い

最後に

リテールビジネスに於いて最も重要視される事は、顧客の課題(問題)を解決する事になります。本日はスペースという観点からその一例をご紹介させて頂きました。

今後も業界に関わりに深い立場としてキャッチしていきますので、皆様の生活がより豊かに、結果として幸福度が高まるような情報が手に入りましたらご報告させて頂きます。


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