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「女性のウェルネス課題デザインマップ」を作成しました。


株式会社ステルラは、ウェルネス領域の課題解決を目指しインパクト投資を実践する東京ウェルネスインパクトファンドと共に「女性のウェルネス課題デザインマップ」を作成いたしました。

マップ作成の背景

過去数十年間、女性の健康格差やジェンダーアンバランスが世界的に認識されるようになりました。これらの格差は、身体的、精神的、経済的な側面において現れており、女性がより良い健康と福祉を享受する権利を求める動きが強まっています。

国際社会では、持続可能な開発目標(SDGs)の達成が焦点となっています。その中で、ジェンダー平等や健康と福祉の促進は重要な項目と位置付けられています。女性のウェルネス課題に関する理解を深め、対策を打つことは、これらの目標達成に不可欠です。ジェンダーアンバランスや女性の健康格差を解消し、全ての女性が健康で豊かな生活を送る権利を享受できる社会を実現するために、社会全体での取り組みが求められています。

女性の健康格差は、医療や健康ケアへのアクセスの不均等性や、性別に基づく偏見や差別、社会的・文化的な制約などによって引き起こされています。これは、女性が性的および生殖的な健康へのアクセスが制限され、健康問題に対する診断や治療が遅れる場合があることを意味します。
また、心理的な健康面でも、女性はストレスやうつ病などの精神的な健康問題にさらされやすく、それが生活の質や幸福感に影響を与える可能性があります。

さらに、経済的な側面においても、女性は男性と比べて賃金格差や雇用機会の不平等、キャリアアップの障壁などに直面しています。

その他にも女性のウェルネスに影響を与える要因は多岐にわたり、それらを個別に解決するだけでは十分ではありません。より包括的なアプローチが求められており、それを実現するためには全体像を把握することが不可欠です。

今回作成した「女性のウェルネス課題デザインマップ」では、まずは全体像の把握をしやすくするために4つのカテゴリに分け作成いたしました。

マップの構成要素

「女性のウェルネス課題デザインマップ」は、女性が直面するウェルネスの課題を理解し構造的に把握するため、以下の4つのカテゴリで構成されています。

仕事・キャリア:職場におけるジェンダー平等、キャリアアップの機会、賃金格差の是正などに関する課題

教育機会・健康情報:教育の機会の均等さ、特に健康に関する情報へのアクセスを含め、知識と情報に関する課題

家庭・介護・子育て:家庭内での役割分担、介護負担、子育て負担など、プライベートな領域に関する課題

医療:女性特有の健康問題、医療サービスへのアクセス、性と生殖に関する健康ケアなど、女性の健康に特化した課題

女性のウェルネス課題解決への道

本マップは、女性のウェルネスに関する課題に対するソリューションを考える際の出発点となります。各要素の改善策を検討するだけでなく、それらが他の要素にどのように影響するかを理解することで、より効果的な介入が可能になります。

本マップは初期版としてリリースしました。今後さまざまなステークホルダーの方々や専門家の方々とともにブラッシュアップしていく予定です。

本マップは女性のウェルネス課題解決を目指すみなさまにご自由にお使いいただくことが可能ですのでぜひご活用ください。(ダウンロードはこちらから: https://capitalmedicaventures.com/report )

まとめ

女性のウェルネス課題デザインマップの作成は、女性が直面する多様な課題に対する理解を深める一歩です。このマップを活用することで、個人、コミュニティ、政策立案者が女性のウェルネスを促進するための包括的な戦略を考える基盤を築くことができます。

女性のウェルネスの向上は、健全な社会を構築する上で欠かせない要素であり、私たちはこのマップがその目標達成に貢献することを願っています。

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