『わたしを離さないで』を観る

4年前の2月、長男が産まれて夜遅くまで起きている日が続いた。

つけっぱなしのテレビで流れていた、なんだか気になった「わたしを離さないで」というドラマがアマゾンプライムで観られるようになっていた。
ので観た。

臓器提供をするためだけに産まれてきた「提供者」と呼ばれるクローン人間たちを主人公とした、人間関係・恋愛等を描いた話で、思っていたより過激なドラマだった。

主人公の親友(?)がとても嫌な女で、大切なものを盗んだり酷いことを言ったり、見ていてイライラした。なぜ周りの人間は親友と付き合い続けるのか?
主人公には好きな男がいるのだが、そいつもまたすぐに癇癪を起こしたり、親友と付き合ったりはっきりしない奴でイライラするのだ。なぜ主人公はこんな奴が好きなのか?

観てるときはいろいろ考えてるけど、終わるとなかなかうまく感想なんて書けないもんだ。
ドラマの世界では提供者は社会の仕組みとして、言ってしまえば家畜のように人間たちの生活を支える一方で普通の人間と同じように考え、悩み、それをおかしなことだと訴えたり受け入れたりする。

わたしは主人公たちの通った学校が閉鎖されたのは、ある提供者が「提供者として生きるならこんな風にいろんなことを考えたり感じたりしたくなかった」と世間に訴えたからだと思うし、
提供者がその運命を受け入れたのは、提供者に救われた人間を見たからだと思うし、
主人公が生きようと思ったのはそんな提供者を見たからだと思う。

いろんなことが、いろんなことに繋がっているんだな。と考えさせられた。

主人公、頑張って生きてくれ。と。

原作のあるドラマみたいだが、最後はあんな感じで終わるのかなぁ?少し気になる。

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