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ココロカガヤキライフ⑦「頼ること」が「与えること」~受け取るギバーへの道

今回のタイトルを読んで、「あれっ」って思ったあなた。正解です。だって、「頼る」は何かをしてもらうのでtakeだし、「与える」は、そのままgiveだし、takeとgiveという反対のことをイコールにしちゃってますね。

でも、「頼ること」=「与えること」

なのです。どうしてそんなふうに考えたか、お話しますね。

1.社会はパズル・人はピース

先日、NHKを見ていたら、いい話だなあと思ったことがありました。それが、こちら。

これは、自ら難聴である愛媛大学病院の耳鼻科のお医者さんである狩野拓也さんが特別支援学校で課外授業をするという番組でした。その最後の場面で、パズルの話をされました。ポイントをまとめると次の2つです。

❶人は、パズルのピースと同じで、人の役に立つ「出ている部分」と人に補ってもらわないといけない「へこんだ部分」がある。耳が聞こえないというのは、そのへこんだ部分。それを補ってもらいながら、出ているところで人の役に立つことが大事。

生徒ひとり一人に渡されたパズルをみんなで黒板の前に出て組み立てると、人と人が手をつないでいる絵ができ上りました。そうやって、出ている部分とへこんでいる部分を合わせることで、人はつながる。

私は、すごく納得しました。そして、このことは、決して障害を持っている人だけではなくて、全ての人に当てはまると思いました。

私にも出ているところと、へこんでいるところがある。あなたにも出ているところとへこんでいるところがある。それをつないで、私とあなたがつながる。きっとそれが人間であり、社会は助け合いなんだと思いました。

2.手をつなぐこと

パズルの話を聞いて、「いやー、いい話だな」と思っていたら、またまたいい話に出会いました。それが、心屋仁之助さんのこちらの本です。

心屋さんは手の指が長所で、指と指の間が短所と例えます。そして、あなたが手を差し伸べると、あなたの長所である指と相手の指と指の間の短所と重なると言います。これが助け合うということ。

なるほど!と思いました。そして、自分で手をぎゅっと握ってしまうと相手は、助けられないので、手を開いていることが大事。つまり、相手を信頼して頼ることが大事だということですね。

あなたは、手を開いていますか?ぎゅっと握りしめていますか?どっちが楽ですか?どっちが力がいりますか?

3.頼ることは、与えること

さて、パズルのピースの例えでも手の指と指の間の例えでも言われていることは、人には長所と短所があるということです。人を支えることができるし、支えてもらわないといけないところがあるということです。

私は、車の運転は苦もなくできて、パズルの出てるところなので、出かけるときは私が運転します。片付けも掃除もわりと得意(整理収納アドバイザー)なので、私の担当。でも、料理はへこんでいるところ。家族が食事を作ってくれているので、私は生きています。

あなたはどうですか?出ているところとへこんでいるところがありませんか?出てるところばかりという人は、よーく見ると出てるところと出ているところの間にへこみが出来ていませんか?きっとあるんですよね。人間ですから。

そのへこんでいるところについて、周りの人に頼ってみませんか?あなたが助けてくださいって手を差し出すと周りの誰かが手を握ってくれるかもしれません。ぐーではなく、手を広げること。

心屋さんの言葉をお借りすると自分が「不得意」な部分をさし出し「頼る」ことで、相手が「得意」としている部分が役立つ場面を「与える」ことになるのです。

バレーボールに例えると、自分はアタックが苦手でトスが得意だからトスをあげる。アタックが得意な相手がアタックする。相手はトスを上げてくれてありがとうと言って、ハイタッチしてくれます。

つまり「頼る」ことは、相手に活躍する場面を「与える」ことなのです。

4.まとめ

ここまで「頼る」ことが「与える」こと、というタイトルでお話をしてきましたが、ご理解いただけましたか?

人に頼って与えらることで、あなたは相手のことだけ考える「自己犠牲のギバー」ではなく、相手も自分も大切にする「他者思考のギバー」になるということです。

上手に頼って、自分の不得意を補ってもらいつつ、相手に活躍の場面を与えて、得意なことを発揮してもらう。そして、別の場面で、自分の得意で相手の不得意を補ってあげる。

パズルがつながっていくように、人と人とのいい関係がつながっていく。

大切なのは、手のひらを広げること。不得意も見せること。

以上、あなたのココロにカガヤキを。ココロカガヤキ研究所でした!いつもありがとうございます!

(参考文献)



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