見出し画像

「あなた」に何を届けるか

今回のテーマは、記事を書くことで、「あなた」に何を届けるかです。

noteの緑の「公開ボタン」をポチッと押すと、その瞬間に書いたものが自分の手元から、あなたの玄関先にまで届けられます。

言い換えると、「公開ボタン」を押すということは、「読む人」に届けたい何かがあるということです。さて、その何かとは何でしょう?

次の4人の皆さんのご意見を伺ってみました。(著作から)

中谷彰宏さん、古賀史健さん、竹村俊助さん、いしかわゆきさん

まずは、中谷さんです。

1.読む人にエネルギーを届ける

たくさんの著作がある中谷彰宏さんですが、「夢を実現するために、今すぐできる50のこと」の中に、ご自身の「書く」ということに対する意識などについて書かれたページがありました。

書くことについては、生活なのでワクワクはしないけど、楽しくて、ほうっておくといつまでも書いていることなどが書いてあり、おもしろいです。

そして、書きたいことがでてくる様子を次のように例えています。

私自身は油田の上に乗っているのです。ズバズバ湧いてくるので、みんながハッピーになるように、エネルギー源を与えます。言ってみれば、エネルギー産業です。(P73)

中谷さんは油田の上に乗っていてうらやましいです。私は緑のホースの上に乗っています。乗り過ぎて、ときどき詰まります。(笑)

エネルギー産業とは、「石油、電力などのエネルギーを社会に与える産業」のこと。中谷さんの場合は、ハッピーになるエネルギー。それによって、

みんながいろいろな夢を実現し、世の中をよくしたり、人助けをしたり、人を幸せにすることの応援をしているのです。(P74)

つまり、中谷さんにとって、届けたい何かは「エネルギー」(元気)です。

2.「たのしみとよろこび」を届けたい

次に、古賀史健さんの届けたいことをご紹介。「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」の中で、古賀さんは、ライターはただ文章を書いているのではなくて、コンテンツを作っていると言います。

そのコンテンツとは、

「エンターテイン(お客さんをたのしませること)を目的につくられたもの」(P9)

と定義づけています。そして、どんな内容でも

いいものを読んだ、気持ちのいいものに触れた、いい出会いだった、と思ってもらえてこそコンテンツなのだ。(P10)

としています。そして、読者は「読書体験」としか名付けようのない何かを求めて、コンテンツを読むと言います。その「読書体験」の例がこちら。

❶続きを読まずにはいられない、あの興奮。❷ページをめくる手が止まらない、あの没頭。❸読み終えたあともしばらく「その世界」から抜け出せなくなる、あの余韻。❹読む前の自分と読んだ後の自分とのあいだに、わずかながらの変化を感じる、あの清々しさ。(P10)

つまり、古賀さんにとっての届けたい何かは、読書体験につながる、「たのしみ」や「よろこび」です。

3.読み終えた後の感情を届けたい

次にご紹介するのは、竹村俊助さんです。著作の「書くのがしんどい」はもう読まれましたか?

その中で、竹村さんが本をつくるときに考えていることとして、

「読み終えてどういう感情になってほしいか」(P229)

です。「いま読み手はどう感じているのか?」「最後にどういう感情になってもらおうかな?」と考えながら文を書くそうです。

ここまで考えて書くのは、ちょっとしんどくなるかもしれませんが、プロの方は読み手の心の状態まで考えた書き方ができるようです。

つまり、竹村さんにとって届けたい何かは、「読後の感情」(感動)です。

4.聞いてほしいことを届けたい

いしかわゆきさんは「書く習慣」の中で、読んでほしい人を細かく設定しないと言います。

そんなことをしていると書く気持ちがなくなる。それより、

「日記」のような文章だったら「身近なひとり」に向けて書く。
「ノウハウ(知識)」なら、それを知らなかったころの「過去の自分」に向けて書く。

と言います。そして、

「あなたに聞いてほしい!」がこもった文章

が伝わると言います。つまり、いしかわさんにとって、届けたいものは、身近な人に「聞いてほしい」こと。

5.まとめ

以上のように、本や記事にはそれを書く人の思いがあり、届けたいものがその根底にあることが分かりました。そして、その届けたいものは、エネルギーや楽しみ、感情(感動)、聞いてほしいことなどでした。

「記事を書くのではない、思いを届けるのだ。」

そんなふうに言われているような気持ちになりました。
これからも思いを届ける記事を書いていきたいと改めて思いました。

あなたはnote記事で、何を届けたいですか?一度考えてみる機会になれば、うれしいです。

お気持ちがとてもうれしいです。感謝です。ありがとうございます。