②作家夫婦が夫婦になるまでの話

第一志望の大学に落ち、浪人では無く第二志望の某短大に進学した。

二年間、白シャツ先輩の事を思い出す事無く時が過ぎていった。

バイトと課題と、買い物、ライブ見に行ったり、初めて展覧会出したり、、、、忙しくも楽しい美大生活を送った。


短大も卒業し、仕事を始めたその年
高校の美術部の仲良かった後輩と
「美術部メンバーでグループ展しよう!!」
という話が持ち上がった。

美術部OB展は、私の連絡出来る同年代4学年で翌年開催された。(なんとこの展覧会は今年で14年目、今もずっとやり続けている「ビブテン」です。)


作品を運ぶのには一回り上の美術部のIGK先輩が軽トラを出して手伝ってくれた。(美術部は繋がりが濃い。)


ふと思い出した。
高3の時デッサンを見てもらったあの口の悪い白シャツ先輩の存在を。


「白シャツ先輩って今どーしてるか知ってますか?」

「どーしてんねやろな?僕も最近全然会ってへんねん。白シャツはうちの工場で働いててん。」


そーなんやー。
そーなんやー。


結局私は話題の一つ程度に、白シャツ先輩の安否確認を、その年から毎年する事になるのであった。


白シャツ先輩と再会するまで後6年( -_-)

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