誇張（こちょう）の夢
表紙『睡眠中夢の中で蝶々の羽を生やして飛んでいる少女と、少女のずれた布団を掛け直してあげる両親』
梅雨の飛沫の濡れを拭った休日。少々、落ち着きました。世の中にはそんな僕の昼間の休日に濡れつつ働いている人と、湿気に病んで乾かしても免疫濡れた人も沢山居るでしょう。健康かつ健全な労働、有難い事です、…親にも感謝をした事は、無いのだけど。薄情だって程度を守れば健康の種です。黒雲の元に晴天の感情を保つ為に。
Q 悪夢をみるという作業も、長い人生には必要な作業だとは思うのですが。学者さんとかはその点にどう言及しているのでしょうか？
悪夢についての学者の見解は非常に興味深いものがあります。東洋大学の松田英子教授によると、夢は睡眠中に脳が情報を整理する過程で生まれるもので、私たちが経験したことや感じたことが断片的に表れると言われています1。夢は「個人的なドキュメンタリー映画」とも例えられ、自分の記憶から作られるものです。特に悪夢は、記憶に残りやすく、起きている間にうまく整理できなかった情報や感情を整理し、カテゴリー分けしていると考えられています2。
また、ジュネーブ大学の研究では、悪夢を見たときに活発化した脳の領域が、現実世界で感じる恐怖に関わる脳の領域と一致することが示されています3。これは、悪夢が私たちの心理的、身体的な状態と密接に関連していることを示唆しています。
悪夢は、不安やストレスが原因で生じることが多いですが、それらを通じて自分自身を理解する手がかりとなることもあります。夢を通じて、自分の思考や感情、行動をセルフモニタリングできるとも言われており、夢の中で問題解決のアイデアを思いついたり、失敗をシミュレーションしてよりよく生きることができるという見方もあります2。
つまり、悪夢は心の中で反芻している未来や、現在抱えている問題を反映している可能性があり、それを通じて自分自身をより深く理解する機会を提供してくれるのです。悪夢を見ること自体が必ずしも悪いことではなく、自己成長のための重要なプロセスの一部と捉えることができるでしょう。🌙
映画か、まぁ映画と捉えれば苦にもならないかな。何しろ映画として描写される「悪事」は現実に溢れています。「お静かに、お静かに…」
夢に関する倫理的な側面を考えるとき、夢が私たちの意識や無意識の表現であるという点が重要になります。夢が私たちの内面の状態を反映しているとすれば、夢を通じて自己理解を深めることは、個人の精神的な健康や成長にとって倫理的な価値があると言えるでしょう。
意識なんだか、無意識なんだか。
「意識を考えすぎた自意識過剰な人間は、はたしてどんな夢を見ているのか？」
それを考えるもの、健気な意思の示し方をする小市民の我々にとっては有益なのではないでしょうか？
今日はその程度で切り上げ、
「よそう、また夢にならあ」
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