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2023順位予想(J3編)

いよいよJ3も開幕です。昨季の予想は……大惨敗。それくらい難しくなっていますが、今季は2チーム増えて20チーム、さらに初の降格制度導入でますます困難を極めます。

上位グループ(1位~7位)

1位:FC今治

勝点7足りなかった昨季から、J3をよく知る髙木監督が内部昇格して継続性を担保。ベテランの三門がピッチの中央にいるのは精神的支柱としても大きい。そしてドゥドゥが入ったので中川と2枚看板で得点が計算できる。新スタジアム効果もあり、そつのない戦いで上位をキープして抜けるのでは。

2位:ガイナーレ鳥取

金鍾成監督が琉球でJ3優勝を成し遂げた時と同じ就任3年目に突入。鹿児島を6-0で破った時のようにハマったら無類の強さを発揮する一方、脆さも同居するシーズンだったが、金鍾成イズムを知る選手が数多く加入し、圧倒する準備は整った。今季の鳥取は間違いなく強い。

3位:ギラヴァンツ北九州

1年の充電期間を経て就任した田坂監督は脅威。天野体制は1年で終わったが、後半戦の戦いぶりには成熟が見られ、攻撃の再現性も高まっていた。そこにハードワークを落とし込み、ボトムアップ型のチーム作りで若手の躍動を促すと強そう。昇格できるかは岡田と野瀬の起用法の解次第。

4位:鹿児島ユナイテッドFC

戦力値で言えば本命なのだが……。昨季終盤にオプションの少なさが響いて失速したのを見れば、各ポジションに即戦力を加えたのは妥当だし、藤本の帰還でラストピースも埋まったが、これを大嶽監督がうまく回しながら使えるのかに不安あり。スタイルは固まっているので、全ては采配次第。

5位:カターレ富山

昨季の終盤に引き継いだ小田切監督は4バックに変更。競争を煽って底上げもできつつあったところに長山コーチが来て指導体制も充実。マテウスレイリアが復調し、大野が復帰して攻撃陣は計算が立つので、あとは守備の安定次第。骨太のチームにはなってきたが、昇格となると決め手に欠ける。

6位:AC長野パルセイロ

そろそろJ2へという意欲が強いシーズンだと思うが、ビルドアップのうまさだけならJ3屈指。それをどう点に結びつけるかで、進の働きがカギを握るが、前線が若干弱い。大野の加入で守備が崩れることはなさそうなので、リスクを承知で次の1点を取りにいけるか。

7位:松本山雅FC

実は今季最も読めないチーム。目を背けてきたスタイルに本腰を入れてチャレンジするシーズンで、エラーが多発すれば下位低迷もあるが、霜田監督は過去率いたクラブでの経験も踏まえてバランスを見ながら戦うだろうし、名波前監督がうまく更地にしたのを活かせれば昇格もある。

中位グループ(8位~14位)

8位:テゲバジャーロ宮崎

どちらかと言うと攻撃を主体に考えるチーム作りだったところに松田監督を招き、他クラブに比べてCBに実力者を揃えられたので、ゾーンディフェンスの浸透によって攻守のバランスが整う可能性が高い。大卒ルーキーの永田を含めて前線にも面白い選手がおり、ハマれば昇格争い。

9位:カマタマーレ讃岐

昨季も下位ではあったが、内容的には互角の試合も多かった。一定のチーム力向上を果たした状態で米山新監督がチームを作れるのは悪くない。4バックをベースに補強したのがよく見える編成で、簡単には負けないチームを作れれば、江口のリスタートで点を取って中位まで来そう。

10位:ヴァンラーレ八戸

志垣体制を継続しなかったのはもったいないが、残留は最低限しなければいけないシーズンに百戦錬磨の石﨑監督を呼べたのは大きいのも事実。藤枝でもそうだったが、3バックで守備の安定から入るのは間違いなく、大崩れは考えにくい。逆に点を取るのには苦労しそう。宮本の責任重大。

11位:SC相模原

フルモデルチェンジなので、今までの成績はあまり参考にならない。戸田監督が思い切ってチームを作れる土壌にはなったので面白そうだが、スタイルがすでにあって先を行っているチームに対してどこまで食い下がれるのかは未知数。イズムが浸透する後半戦に躍進して次年に勝負なのでは。

12位:FC岐阜

柏木が事あるごとに「絶対昇格ではない」と言っているように、昨季の反省を踏まえてスタイル構築からスタート。藤岡が残留し、たくさん獲った大卒組が躍動すれば点は取れそうだが、あとはつまらない失点を減らせるか。上野監督が理想と現実のバランスを取れれば面白いが。

13位:FC大阪

2025年にJ1と言っているので、必然的に1年でJ2へ行かないといけないのだが、クラブとしてもいろいろなものを揃えないといけないので、いきなり上位は考えにくい。ただ監督交代を余儀なくされた中で、八戸を躍進させた志垣監督を呼べたのは大きい。まずは守備の安定がポイント。

14位:奈良クラブ

まずはJ3に残ることだが、フリアン監督が持ち込んだメソッドの浸透と同時にチームも躍進してきているので、1つ上のカテゴリーでどこまで通用するかを楽しむシーズンになりそう。ボールを保持できそうなのは大きいが、選手層が薄いのが気がかりで上位進出までは難しいか。

下位グループ(15位~20位)

15位:愛媛FC

昨季はスタイルの再構築を図った側面もあり、今季はJ2復帰を強く言いたいシーズン。実質2年目の行友を含めてアタッカーは面白いが、ただ石丸監督のチームは内容が良い時と悪い時がハッキリする傾向があり、徳重や平岡といったベテランに頼らざるを得ない守備陣も不安あり。

16位:FC琉球

昨季のJ3を見ても、降格組が上位に来るとは限らない。特に琉球は倉貫監督の就任でポゼッションスタイルを取り戻すところから始まるが、ボールを握れたとしても阿部に依存するのは同じではないか。また編成のポジションバランスが悪く、被カウンターに弱そうなのが心配。

17位:福島ユナイテッドFC

昨季の後半は思うようにいかなかったが、それを払拭するための補強ができたとは言い難い。高橋が抜けたFWはいずれ補強があるとしても弱く、諸岡が抜けたボランチもスケールダウンは否めない。限られた戦力の中で服部監督が新機軸を打ち出せるかどうか。

18位:いわてグルージャ盛岡

個に頼る部分が目立った昨季までの戦いから大きく作り直すシーズンになるので、松原監督が志向するスタイルと現有戦力の最適解を見いだす作業に時間がかかるだろう。来日2年目のクリスティアーノが爆発し、丹野がピンチをしのげればもう少し勝点を取れそうだが、不安が大きい。

19位:アスルクラロ沼津

会社として心機一転のシーズンになり、バックアップしてもらうためにもシンボルが欲しい中での中山監督は、話題性重視でどうしても苦しい人選に見える。思い切ってプレーできる序盤戦にどれだけ勝点を積めるか。残留争いになった場合にどう切り抜けるかも不安。

20位:Y.S.C.C.横浜

オフの積極的な補強は残留への強い意志を感じるし、星川監督2年目で上積みも見込めるのだが、やはり降格があるリーグ戦に変わったので、これまでと違って自分たちのサッカーを押し通すだけでは難しい。例年多い失点を減らすためには二階堂の活躍が必須。


予想してみても、あっと驚くチームが昇格したり、降格したりする恐れがある怖いリーグ戦になるだろうなと思います。ちょっとでも気を抜くと危険です。

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