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2022順位予想(J3編)

今季は4チーム降格して18チームでのスタート。それぞれ色がハッキリしていて面白く、過去最も分からないJ3になると思います。予想していても全く手応えがありません。

1位~6位

1位:カターレ富山

左伴社長と石﨑監督の改革により、クラブとチームの両面で闘える体制に改革して、勝負の2年目。5バックで全員がハードワークする守備面は計算できるので、攻め手の少なさを解消できれば間違いなく強い。中盤がボール奪取に傾倒するタイプでも、外国籍FWをもう1人連れてくるということなので、得点力は上がるのでは。

2位:FC今治

昨季は二度の監督交代で、勝負にこだわるあまり方向性を見失ったが、橋川体制にして岡田メソッドの原点に立ち返ったことで進むべき道は定まった。コンスタントに点が取れた昨季の最後は良かったので、突破力のある島村や近藤に実績十分の中川が絡めば、FWが足りずともいいところまでいきそう。

3位:AC長野パルセイロ

毎年のことだが堅守とセットプレーは計算が立つので、明確な攻撃パターンを提示できるかが課題。だからシュタルフ監督招聘はうってつけ。YS横浜から戦術を理解する選手を迎え入れたので、堅守を残したまま、立ち位置を細かく落とし込んで前進していくスタイルで上積みが期待できる。宮本の爆発があれば初昇格も。

4位:FC岐阜

圧倒的な強さでJ2に戻らないといけない陣容で、石津の加入が決まって各ポジションのバランスもしっかり見えてきたのだが、これだけ個性の強い選手を集めると、どうしてもチームの一体感を保ちづらくなるのが不安。今年のJ3は過去最も厳しいリーグで、力でねじ伏せられるほど甘くない。三浦監督と横山ヘッドコーチの舵取りがすべて。

5位:鹿児島ユナイテッドFC

今年もJ2レベルのタレントを揃えた。結果が出ない中でも4-2-3-1で攻撃的に進めるスタイルにブレがなく、大幅に入れ替わったバックラインも的確な人選で補強できた。大槻監督はウイングを生かして戦うスタイルを好むようなので合うが、センターFWが足りないのをどうカバーするかで昇格までもう一歩という予想。

6位:SC相模原

通常のレギュレーションならJ2残留の順位ではあったので、高木監督就任後のチーム作りを見れば昇格候補なのは間違いない。だが、J2ではチャレンジャーでやれたが、J3では強者として見られるので受けに回る試合が増えそう。船山はともかく、浮田が活躍できないとFWで苦しみそうなのもマイナス。

7位~12位

7位:ギラヴァンツ北九州

昨季はとにかくFWがいなかったので、センターFWを複数獲れたことでシンプルにクロスで点が入りそうなのは良い。逆にCBはごっそり入れ替わり4枚と薄く、ボランチも怪我人がいてセンターラインをどうするか不安。天野監督は内部昇格なので継続性は大丈夫だが、采配面も小林SDに比べると未知数かなと。

8位:いわきFC

基本的にJFLから上がってきたチームは中位くらいまでは入ってくる。昨季の宮崎みたいに戦術的にしっかりしていると上位もあるが、村主監督がやってきて最初の年でやり方の浸透など考えるとこの順位。ただ、いわきはフィジカルモンスターなので、そのストロングで席巻しちゃう可能性があるのは頭に入れておきたい。

9位:ガイナーレ鳥取

金鍾成監督は琉球でも鹿児島でもそうだったが、噛めば噛むほど味が出るタイプの指導者なので、頭から指揮を執る今季もまずは鍛えて後半戦ジャンプアップ期待。昨季の最後は3バックに切り替えて成功したので、そこに肉付けしていく形ならもっと上もある。ただ可児が抜けたのは不安。増谷が監督とチームとの橋渡し役になれるか。

10位:藤枝MYFC

須藤監督就任後は、GKを絡めた特徴的なビルドアップで前進し、打ち合ってでも勝つサッカーが早い段階で浸透した。そのブラッシュアップを図るシーズンで補強も明確な色があるが、大勝もあれば大敗もありそうで波は激しいと思われる。神谷と榎本の東海学園コンビが違いを見せられるかが注目点。

11位:ヴァンラーレ八戸

昨季はここからという時にコロナ禍が襲って失速したが、J2ライセンスも取得できて、葛野体制で上に行くベースはできたと捉えてよい。面白い大卒組は引き続き入り、そこに出戻りの実力者と、経験豊富なDFが入ってバランスは良くなった。守備の安定が図れれば、セットプレーで中位までは入ってくる。ただFWが心もとない。

12位:愛媛FC

近年はずっと低迷していて突然降格したわけではないので、最初は勝点落とす可能性がある。石丸監督に託すのは現実的な選択としても、再構築と結果の二兎を追うのは簡単ではなく、編成のアンバランスも昨季と変わっていない。ボールを持ちたい選手が多いのでスタイルは浸透するかもしれないが、攻から守への切り替えが遅いと失点は減らない。

13位~18位

13位:松本山雅FC

まだJ3に落ちた現実を受け入れられていない印象。既定路線とみられる名波監督の続投や、ワイドの人材ばかりが集まっているいびつな選手編成、どうしても疑問符がつく。最初は走らせた効果で昨季との違いを出すかもしれないが、それで武骨にやり抜くとも思えず。パウリーニョとルカオに頼るような時期が来たら危険信号。今季のJ3はそれだと勝ち抜けない。

14位:テゲバジャーロ宮崎

1年目からポジショナルプレーをベースにFWの高い決定力もあって大躍進したので、2年目にスタッフも選手も大幅に入れ替わりなら苦しむのはやむを得ない。ただリーダーの代健司が残っているし、工藤とか獲ったFWの質も高いので、面白いチームになる可能性は秘めている。未知数な分だけ下位にしたが読めないチーム。

15位:カマタマーレ讃岐

J2経験者としては近年の低迷はとても残念だが、西村監督就任と強化方針提示で、ようやく腰を据えて再出発できそうな雰囲気がある。昨季も5バックで守備の安定は図られたが、いかんせん攻撃のアイディアに乏しかった。ハードワーク重視を打ち出し、FWの質量ともアップした今年は欲を出さなければ真ん中まではある。

16位:福島ユナイテッドFC

時崎体制を継続できなかったのはとても痛い。服部新監督の手腕がまだ分からないのと、2月頭に鎌田を抜かれてしまったのは誤算で、後ろと前をどうつなげていくのかは考えどころ。そこまで選手は入れ替わっていないが、誰が軸になるのか見えづらいのも含めて下位評価。アグレッシブな姿勢を保てるならもう少し上だが。

17位:Y.S.C.C.横浜

昨季の後半戦はクラブ史に残る快進撃だったが、シュタルフ前監督が長野へ旅立ち、仲田監督に託したという流れでいくと、より堅実なスタイルに移行するのかなと。ただボールを大事にしながらアグレッシブにというチームカラーなので、どう折り合いをつけるか。ポテンシャル重視の前線から誰かが抜きん出てこないと勝ち切れない。

18位:アスルクラロ沼津

今井監督3年目のシーズンで、一般的に集大成と言われるような年ながら、レギュラーが変わるような補強はほとんどない。継続性で勝負するとなると中盤でボールは回りそうだが、渡邉とブラウンノアで何点取れるか。徳武が抜けたCBも層が薄く、ちょっと怪我人が出るとチームマネジメントが難しそうなので低評価。

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