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# 18 悩める人間

宿敵、ニュージーランド、オールブラックスとの対戦は102年前に遡るそうだ。両チームの対戦は1921年に、スプリングボクスがニュージーランドへ遠征したことで初めて行われた。
この両チームはこれまでに99試合対戦しており、結果はニュージーランドの59勝36敗4分である。
今回のラグビーワールドカップは南アフリカ、スプリングボクスの優勝であった。
1点差の勝負だったのだ。手に汗握って見入ったのである。
ノーサイドではもう勝敗のことは脳裏から消え失せ、オールブラックス、スプリングボクス、両チームへの祝福となっていた。
この様な催しは、他にもある。このラグビーにも世界中何億という人々は釘付けとなった。
ローマ帝国ではコロシアムでの贅を尽くした催しに、民衆は熱狂したとNHKの番組で知った。現在は規模が違い、巨大化しているのだが、それらに熱狂する気持ちは古今東西、変わらないと思う。淵源久しく歓声が伝わってくる。
私見かもしれないのだが、この様な催しは、人類の遺産だと思う。人々に感動と喜びを与えるこれらに、ある人は「虚栄に酔いしれるのは良くない」と水を差す。然し、その様な頭でっかちには言わせておけば良い、虚栄も人間には必要なのである。
人間には催し物は欠かせない。





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