# 3 もてなしの心で見る社会
日曜はどこの国でも、気怠いし、落ち着いた雰囲気である。
日本は麦秋というか、初夏の様相。
街を歩くに、突然、霧雨。
これは、子供の頃、戦後の焼け野原に見た白い雨。
日本人はこれを白雨と言った。
日本人は季節感が豊かだし、日本語も微妙な表現がある。
雨一つとっても、そうなのだ。
黒雨、翠雨、青雨、緑雨、などこれから夏にかけての雨の表現は軽妙だ。
小学一年の思い出であるが、先ほど見た雨は、武蔵野を走って、迫ってきた白い霧雨であり、黒風白雨(5月頃に吹く南東風)であった。
今日、一瞬であるのだが、昔が戻ってきた。
日本は美しい国であったし、これからも美しい。
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