# 1 悩める人間
心理学者ユングは「疑いもなく、つねに人間の中に棲んでいる悪は、量りしれない巨魁(きょかい)なのだ」と言っています。
しかしながら、数年前に癌との闘病生活の果てに亡くなった方の死に顔は安らかあった。どちらかと言うとユング派の私は、この安らかな顔に驚いたというのが本音である。職業柄、臨終に接する事も多かった。しかしこんなに安らかなのはどうして?
多分、彼は神を信じていたからだ、という答えしか見つからない。
高校生の多感な時期に、クリスチャンから『神がいるか、いないか。どちらかを選びなさい。』という言葉に接した。
当時の私は… 居ない…を選んだ。
…死んだら終わり、何もない…という科学を信じる唯物論は人類から信じられてるものの、一方で、信じられていないというか、それだけでは理解できない事も多い。
世界中に多くの宗教が存在するし、寺院、神社、教会、モスク、などが無数にある。多くの人が神の存在を感じているのだろう。
無の真空状態から波動とエネルギーが爆発したビックバン。高熱状態の真空から冷えた真空が広がり、宇宙が形成されたということが、科学で説明されている。この様な宇宙が更に小宇宙を作っているようだ。しかし、ここで問題なのが、そんな宇宙に法則があること。誰がその方程式を作ったのか?
なんとなく仏教徒であるのだが、ちゃんと考えてみたい気持ちになっています。
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