ギャンブルで得た勉強代
大学3年生のある日。普段の、何気なーい日常の1日にすぎない。就活のオンライン2次面接と最終面接を終えた後にバイクを走らせてパチ屋へ。この日が最期と覚悟を決めた日だ。
友達から「期待値稼働」で数百万円も稼いでいる話を耳にし、お金にがめつい自分にとっては手を突っ込まざるを得なかった。
やりたいことができない人生って幸せじゃないし、そのためにはお金が必要。だから、常にどん欲に求めるもの。
簡単に期待値稼働のやり方を説明すると、知識のないほかの人が打ってもう少しで当たりそうなのにやめた台をかっさらっていいとこどりをするというもの。
今失って気づくが、お金の大切さ、安心感にどれほど心が守られていたか。
来年のパリ五輪のために最低でも50万は貯めておきたい状態の中で、現在約25万。本当に勝てるのであれば、すぐにでもお金が貯まる。
正直、本当に勝てるものなのか?と半信半疑になりながら実施してみることに。
結論、本当に勝てた。
一日で4万円勝った。アルバイト後にパチ屋に寄って1時間打つだけで数万円が自分の手元に。なんだこれは。ビギナーズラックってやつ?
6確(最も沢山稼げる可能性が高いもの)もツモることができた。
初月は軍資金も少なかったので、狙い目をある程度絞って+5万円。アルバイト代と仕送りを合わせると十分すぎる額だ。
「軍資金も一通り集まった中で、少しボーダーを下げてプロのように立ち回ろう。」そう思って挑んだ12月、貴重すぎる経験をすることになる。
12月は合計で14日パチ屋に通った。たぶん一般人からすると相当気持ち悪いだろう。うん、今の俺でも気持ち悪いと思っている。
授業とサークル、アルバイトとインターンとスロット稼働全部を両立させた。プレゼン資料も1か月で5つも作り、就活も順調に選考が進み、サークルは怪我で少し離脱してしまったが出来る限り出席した。
そしてそんな生活を続け、12/19までに+14万円も稼ぐことができた。最高か。パリに行くために、来年の夏までに50万円のノルマまであと10万円のところまできた。
しかしここから悲劇が待っていた。
12/21、-18000円。
12/23、-27000円。
二日で一気に45000円も失ってしまったのだ。
この時、たぶんパニックになていた。
無意識に「取り返さないと。」と思っていた。
でも、実際に期待値は積めていたので間違った選択をしたわけではなかった。そう言い聞かせていた。だからこそ、もっと期待値を積まないといけない。試行回数を増やさないといけない。
そしてクリスマスイブに入り、、、
12/24、-21900円
12/25、-71100円。
終わった。せっかく集めたお金が一瞬にして消え去った。
しかも、25日に限っては間違った選択をした。
期待値がない台を永遠に打ち続けてしまったのだ。
知識が浅く未確定要素が多かった点、負けていた分を取り返すメンタル、、、冷静に考えることができず、勢いのままにレバーを叩いていた。
期待値稼働をする人にとって最悪の行動。これ友達に見られたら絶対怒られるレベル。いや、失望されるレベル。冷静になれなかった。これがギャンブルの見えない力なのか。今振り返ると、見えない何かに支配されていた気がした。
この結果、約40万あった資金は約23万に。前借り等も含めた手持ちは67000円になってしまった。
絶望。今はその一言に尽きるが、いったん冷静になろう。
この経験から、学ぶことも多かったのが事実。
・「期待値稼働」という新しい稼ぎ方
・メンタルコントロール(特に負けた時)
・ギャンブルの中毒性
・お金がもたらす幸福度、安心感、恐怖
この4つを学生のうちに経験することができたのはとてつもない経験だと思う。
負けた時はとてつもなく悔しかったし、勝ったときの気持ちは半端ない。
「これがギャンブルか」という体験をし、中毒になる人の気持ちもとても分かった。絶望も味わった。
だが、2ヶ月で52200円は勝利している。勝っている。2ヶ月とも。
11月は+50000円、12月は+2200円。
マックス収支の14万円をボーダーにするのではなく、0円をボーダーにする。
2ヶ月で52200円をもらえて、勉強することができた。
そうポジティブに捉えてやっていくしかない。
目先の14万が消えたことよりも、2ヶ月で5万勝って勉強できたことのほうが長期的に見た時に大きな影響を与えるだろう。(と言い聞かせている)
こつこつとバイトして、貯金して、節約して、やりたいことができるような自分を創ろう。
そう決心した、(言い聞かせた)2023年12月でした。
早いうちに気付かせてくれてありがとう。
みんなはギャンブルにのめりこみすぎないように。
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※2024/01/05追記
色々メンタル面でやられてしまったギャンブル体験だが、新年に入り家庭の事情で軍資金を手に入れることができた。
今は就活中&テスト期間でそんな余裕は無いが、いずれ来る大学4年生の「最後の自由時間」に稼働していこうと思う。
この考えには、「興味への追求」という独自の考え方が起因している。
興味があるのに何かしらの障壁のせいで出来なかった経験をした。これがものすごくストレスだった。自己分析をしていく中で、幸せって何だろうと考えた時に真っ先に思い付いたのが「好きなことや興味のあることを追求し続けること」だった。
だから、そのための手段はいとわない。それがギャンブルであっても。
ギャンブルと聞くと、マイナスなイメージしかないだろう。でも、ふたを開けて体験してみたらそれ以上のリターンがあった。マイナスなイメージはリスク回避できなかったときのデメリットの大きさと世間体にあるのではないか。
だったら、そのリスクを回避する力と世間体を気にしないメンタルがあればあっさり解消できる。前者は去年の2ヶ月で死ぬほど学んだし、世間体なんて気にしなければいい話。
そう考えたら、「やらない」選択肢は無い。でも、去年と違うのは「メンタルコントロール」。改善すればいい話。
この経験を活かして、今度はボーダーを上げて無理に打たない、趣味打ちしない、目の前の収支ではなく期待値を追い続ける、メンタルを客観視することを意識して行う。そして、今まで
「やりたかったけど金銭面でできなかったこと」
「ほしいけど金銭面であきらめたこと」を実現する。
旅行に行く。12球団球場全制覇する、高い服を買う、いい時計を買う、あわよくばイギリスにプレミアリーグを観に行く。理想の奥さんと大きい一軒家で家族円満に過ごす。この夢をかなえるための過程として、挑戦し続ける。
社会人になったらこれらの夢は実現できるかもしれない?いや、そうじゃない。学生のうちに経験する。それが、生きる価値につながってくると信じて。
早速、新年早々北斗の拳優遇570g(期待値2000円ほど)を拾うことができた。
-8500円。
そんなに甘くないか。残り軍資金9万1500円、道のりは続く…
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