#251:テニスマネージャーの憂鬱(4)
前回は、息子がテニスの試合でなかなか勝てず、初勝利のきっかけを模索する様子を書いた。
(なお、しばらくこのシリーズ続きます)
季節は3月中旬。
春休み期間はジュニアテニスでも多くの試合が開催される。この期間に少し何かを掴んだ様子。
すくすくのっぽくんカップ
前回の記事に書いたが、これまでトーナメントで1Rで敗退する日々が続いていた。とにかくまずは試合経験を積む必要があるため、「スポ人」からたくさん試合ができる大会にエントリーした。
その名も「すくすくのっぽくんカップ」!
テニスの試合初心者が試合経験を積むための大会で、最低でも3試合は出来るとのこと。
しかも大会によっては日曜午後から開催のため、午前中にスクールで練習してから、午後に出場できるという使い勝手の良い時間設定。
ここから、この大会には何度もお世話になる。
海老名の大会
海老名のすくすくのっぽくんカップ大会に参加。
生憎、この日は参加者が少なくて14歳以下は息子を含めて数名のみ。本来はグループに分かれて予選リーグを行い、その後にトーナメントなのだがこの日は参加者全員で総当たり戦となった。
午前中にスクールで練習したせいか、一度でも負ければ敗退だというプレッシャーがないせいか、この日の息子はのびのびテニスをしていた。
ようやく初勝利
そして、この日の最初の試合で初勝利!
8ゲーム先取という変則ルールだったので8-4。
初めて勝てたこともよかったが、試合の中でいつも通りのテニスができたことが何よりよかった。サーブもストロークも練習と同じ強い球を打てたので、終始有利に試合が進んだ。
7-2から2ゲーム取られて怪しい流れになりかけたものの、最後はきっちり締めて初勝利となった。
…
大会全体では総当たりの結果、最終的に準優勝。
最後勝てず優勝できなかったことが本人としては悔しかったようだが、ずっと勝てない様子をこれまで観ていた親としては心底ホッとした。
1度勝てると、次の意欲(優勝)が湧いてくる。
モチベーションとしても初勝利は大きかった。
帰りは遅くなったので晩ご飯で回転寿司に寄り、いつも以上に寿司を食べる息子にほっこりした。
春休みの大会
そして、本格的に春休みが始まる。
このシーズンは色々な大会が目白押し。どの試合に息子を出せば良いのか分からず、初勝利で勢いに乗る息子とは対照的に私は少し参っていた…。
そのテニスマネージャーとしての憂鬱は次に書くとして、この時期の試合出場と戦績を振り返る。(この頃から戦績を記録するのも趣味のひとつ)
横浜の大会(スポ人)
また違う開催場所ですくすくのっぽくんカップに参戦。この日は14人ほどエントリーがあり、前回とは違い無事に予選とトーナメントが行われた。
予選は4ゲーム先取で4-1、4-1とまさかの2連勝。なんと予選リーグを1位通過する。
これで調子に乗ってしまったのか、1位通過でトーナメントが2Rからとなり間が空いて身体が冷えたのか、次のトーナメントの試合は2-6で敗退。
この日は収穫(2勝)も、課題(油断の敗退?勝てる相手だったと本人談)もある試合だった。
この日も遅めの晩ご飯を回転寿司で済ませて帰宅した。大会からの回転寿司がルーティンに。
世田谷の大会(スポ人)
同じくスポ人主催であるものの、すくすくのっぽくんカップとは異なるトーナメント形式の大会。
しかも年齢区分が15歳以下となり、ひとつ学年上の選手も出場する大会だった。
結果は1Rで2-6敗退。
ただ恐らく1学年上であろう相手は、初めて息子より体格の良い対戦相手であり、スコア以上にいい勝負ができた。そして相手はこの大会優勝。
息子曰く、この試合から練習と同じかそれ以上のテニスができるようになったとのこと。確かに、バシバシ打ち合っていてラリーも続いていた。
関東公認の大会(町田、相模原)
ここまでの2つの試合とは別に、関東公認というジュニアテニスランキングのポイントに直結する大会にも2つ参戦した。
同じ関東公認の2月の大会はドロー落ち(出場枠から落選)していたため、今回も大会に出場すらできないのでは?とビクビクしていた。
ただ春休みということで各地で大会があって分散したせいか、何とか2つとも大会に出場できた。
…
戦績は、町田の試合では1RはW.O.、2Rは0-6で、相模原の試合では1Rは6-1、2Rは0-6。結果的にはどちらも2回戦まで進んだが、やはり出場選手のレベルは他の大会よりだいぶ高いらしい。
高いらしい…という伝聞なのは、春休みの大会で平日開催だったので親は帯同せず、息子が電車に乗りひとりで参加してきたためである。
関東公認も不戦勝以外で初勝利したし、ひとりで大会参加もできたし息子にはよい経験だった。
…
初勝利もあり、春休みで多くの試合にも出場して少しずつ勝ちもついてきた。この春は息子のジュニアテニスライフも充実し始めたように思う。
それに対して、出場試合を選ぶ苦悩を抱えるテニスマネージャーの舞台裏は、次回書こうと思う。
お読みいただきありがとうございます。(続く)
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