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#215:ぶどう畑にて

梅雨の晴れ間。ぶどう畑にて農作業の手伝い。

土曜日の朝

土曜の朝5時にアラームで起きて、1泊の荷物とゴム長靴をトランクに積み込んで出発。

セブンイレブンでサンドイッチとコーヒー、マヌカハニーの飴を買い、圏央道から中央道に合流。GWだとこの合流でかなり詰まるのだが、今のところは渋滞なし。そのままスムーズに双葉JCTも通り過ぎる。

そして8時過ぎには到着。少しお茶をいただいた後、農作業のための服に着替える。中央道が長野県に入ってから降り続いていた雨が止み、お茶を飲んでる間に日が差してきた。

曇りがちの天気は、ちょうど良い農作業日和。暑過ぎず、日焼けもしない。

そんな中、9時に本日の作業を始める。

雲の多い空の下、ぶどう畑にて

マインドフルな作業

5月に来た時は、ほんの少し芽吹いていただけのぶどうは枝を伸ばし、大きな葉をつけて鬱蒼と茂っていた。植物の生命力を肌で感じる。

5月:芽吹いたぶどう

2ヶ月の月日は植物の生長には充分のようだ。まだ粒は小さいが、ぶどうの実もなっている。

7月:生い茂るぶどう

この日の作業は、生い茂る枝葉の剪定と整理。
必要な葉っぱや枝を残して、覆い重なってる不要な葉や枝を剪定する。残した枝もまた放置すると重なり合ってツルも絡み合うので、一本ずつ針金に止めて整理していく。

どの枝や葉を剪定すべきか、針金に留める枝の箇所をどこにするか、最初の30分程度は手探りだが徐々に慣れていく。

すると、この作業に深く没頭していった。

幾つかの手順の組み合わせなのだが、それぞれの作業の中で作業内容にだけ意識が集中する。

①剪定の鋏で脇芽の葉より上やツルを剪定
②枝を持ち上げて針金の留める場所を決める
③専用のホッチキスに持ち替える
④ホッチキスから専用テープを引き出す
⑤枝と針金をテープで囲んでホッチキスする

詳しい作業手順(自分用のメモ)

単純作業ではあるが、複数工程があるので勝手に手が動くほど自動化はされない。ひとつずつの作業に意識を集中するため、他の余計なことは考えることもない。

10時半のお茶休憩まで時間がワープしたくらい没頭した。あっという間に時間が過ぎた。

作業に没頭する感覚が心地よくて、すぐに休憩を終えてまた作業に戻りたくなる。休憩中に感じる軽い疲労感も心地よい

正しいか自信はないが、マインドフルネスというのは、まさにこのことのような気がする。

日曜朝の散歩

そして1日作業に没頭し、夕方5時になると雨が強くなり早めに作業を切り上げる。

近くのサウナもある温泉施設に行き、サウナも含めじっくり2時間疲れを洗い流す。何もない日にサウナをのんびり楽しむのも悪くないが、農作業を1日やった後の温泉とサウナは格別。

夕飯の後、22時前にはさっと眠りについた。
朝晩が少し涼しいのも寝やすくて良い。

5時に目が覚めたので、朝靄の中で少し散歩。

山に朝靄がかかる

まだ頭は動いてないが、程よく冷たい風を頬に感じながら歩を進めていく。

昨晩降り続いた雨で川が増水している。

普段より水量の多い天竜川

川の流れの音も聞きながら歩いていると、しっかりと目が覚めてくる。

しかし、昨日ずっと農作業で心を無にして過ごしたせいか、心には何も浮かんでこない。静かな周りと静かな自分の心に少し戸惑いながら淡々と散歩した。

気持ちの良い朝の散歩だった。

日曜夏日

日曜は夏のような暑い日だった。
32℃の最高気温と強い日差し。

午前少し作業しただけで、半袖のままだと腕がヒリヒリする日焼けになることが分かり、雨除け用に持ってきた長袖のウインドブレーカーを着て作業した。

その甲斐あって日焼けは防げたが、汗だくでの作業となり午前と午後で中のシャツも替えた。

この日も夕方に温泉とサウナに行き、外気浴ではすーっとぼんやりできた。



スッキリしたあと、帰りの高速に乗る。

小仏トンネルの渋滞が21時台にはほぼ解消していたようで、22時過ぎにその辺りを通過した際には跡形もなかった。

順調に流れる高速は、車のオートクルーズ的な(前の車を追従 or 一定速度で航行)機能に任せておけば、ほぼ無意識のまま運転できる。

ぼんやりpodcastを聴き流しつつ、休憩なしで3時間かからずに無事帰宅。

雨予報もあって少し悩んだものの、思い切って週末ぶどう畑に来れて本当に良かった。

日頃のモヤモヤはだいたい洗い流せた。

長文をお読みいただきありがとうございます。

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