#215:ぶどう畑にて
梅雨の晴れ間。ぶどう畑にて農作業の手伝い。
土曜日の朝
土曜の朝5時にアラームで起きて、1泊の荷物とゴム長靴をトランクに積み込んで出発。
セブンイレブンでサンドイッチとコーヒー、マヌカハニーの飴を買い、圏央道から中央道に合流。GWだとこの合流でかなり詰まるのだが、今のところは渋滞なし。そのままスムーズに双葉JCTも通り過ぎる。
そして8時過ぎには到着。少しお茶をいただいた後、農作業のための服に着替える。中央道が長野県に入ってから降り続いていた雨が止み、お茶を飲んでる間に日が差してきた。
曇りがちの天気は、ちょうど良い農作業日和。暑過ぎず、日焼けもしない。
そんな中、9時に本日の作業を始める。
マインドフルな作業
5月に来た時は、ほんの少し芽吹いていただけのぶどうは枝を伸ばし、大きな葉をつけて鬱蒼と茂っていた。植物の生命力を肌で感じる。
2ヶ月の月日は植物の生長には充分のようだ。まだ粒は小さいが、ぶどうの実もなっている。
この日の作業は、生い茂る枝葉の剪定と整理。
必要な葉っぱや枝を残して、覆い重なってる不要な葉や枝を剪定する。残した枝もまた放置すると重なり合ってツルも絡み合うので、一本ずつ針金に止めて整理していく。
どの枝や葉を剪定すべきか、針金に留める枝の箇所をどこにするか、最初の30分程度は手探りだが徐々に慣れていく。
すると、この作業に深く没頭していった。
幾つかの手順の組み合わせなのだが、それぞれの作業の中で作業内容にだけ意識が集中する。
単純作業ではあるが、複数工程があるので勝手に手が動くほど自動化はされない。ひとつずつの作業に意識を集中するため、他の余計なことは考えることもない。
10時半のお茶休憩まで時間がワープしたくらい没頭した。あっという間に時間が過ぎた。
作業に没頭する感覚が心地よくて、すぐに休憩を終えてまた作業に戻りたくなる。休憩中に感じる軽い疲労感も心地よい
正しいか自信はないが、マインドフルネスというのは、まさにこのことのような気がする。
日曜朝の散歩
そして1日作業に没頭し、夕方5時になると雨が強くなり早めに作業を切り上げる。
近くのサウナもある温泉施設に行き、サウナも含めじっくり2時間疲れを洗い流す。何もない日にサウナをのんびり楽しむのも悪くないが、農作業を1日やった後の温泉とサウナは格別。
夕飯の後、22時前にはさっと眠りについた。
朝晩が少し涼しいのも寝やすくて良い。
5時に目が覚めたので、朝靄の中で少し散歩。
まだ頭は動いてないが、程よく冷たい風を頬に感じながら歩を進めていく。
昨晩降り続いた雨で川が増水している。
川の流れの音も聞きながら歩いていると、しっかりと目が覚めてくる。
しかし、昨日ずっと農作業で心を無にして過ごしたせいか、心には何も浮かんでこない。静かな周りと静かな自分の心に少し戸惑いながら淡々と散歩した。
気持ちの良い朝の散歩だった。
日曜夏日
日曜は夏のような暑い日だった。
32℃の最高気温と強い日差し。
午前少し作業しただけで、半袖のままだと腕がヒリヒリする日焼けになることが分かり、雨除け用に持ってきた長袖のウインドブレーカーを着て作業した。
その甲斐あって日焼けは防げたが、汗だくでの作業となり午前と午後で中のシャツも替えた。
この日も夕方に温泉とサウナに行き、外気浴ではすーっとぼんやりできた。
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スッキリしたあと、帰りの高速に乗る。
小仏トンネルの渋滞が21時台にはほぼ解消していたようで、22時過ぎにその辺りを通過した際には跡形もなかった。
順調に流れる高速は、車のオートクルーズ的な(前の車を追従 or 一定速度で航行)機能に任せておけば、ほぼ無意識のまま運転できる。
ぼんやりpodcastを聴き流しつつ、休憩なしで3時間かからずに無事帰宅。
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雨予報もあって少し悩んだものの、思い切って週末ぶどう畑に来れて本当に良かった。
日頃のモヤモヤはだいたい洗い流せた。
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