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動物を食べるということ

皆さんは動物を食べますか?そりゃ食べますよね。

実は動物を食べること、正確には動物由来のものを食べることは様々な問題をはらんでいます。生まれてから今まで、当たり前に食べてきたものですが、いつもと違う視点で見てみると普通には感じなくなるかもしれません。皆さんがほぼ毎日食べているものなのでぜひ考えてみてほしいです。

畜産業と環境問題

畜産業は世界の温室効果ガス排出の約20%を占めています。これは世界中の車が出す温室効果ガスの合計よりも多いです。

森林破壊の約90%は畜産業によるものです。森林火災がよくニュースになりますが、畜産業は世界中で火災よりも森林を破壊しています。

トウモロコシを1キロ作るために1800リットルの水が必要であるのに対し、牛肉を1キロ作るためには20000リットルの水が必要になります。20000リットルです。世界には700億以上もの家畜がおり、気候変動、森林破壊、水や食料の不足など、いくつもの環境問題に深刻なダメージを与えています。

動物由来の食べ物と倫理

動物由来の食べ物とは、家畜の肉や魚肉だけでなく、チーズなどの乳製品や卵などの動物が作り出す食べ物全てを含めたものです。(ハチミツも含まれる!)

家畜や養殖の生き物は人間に育てられ、屠殺されます。狭いスペースに押し込まれ、無理な姿勢で育てられるため、関節がすり減ったり、皮がめくれあがってしまうことも珍しくありません。屠殺するときは、ガス室に入れるか、脳に太い釘状のものを打ち込みます。相手は動物なのでもちろん個体差があったり、抵抗したりするので死ねずに苦しむこともあります。また、新たに家畜を育てるため、メスの家畜は無理矢理妊娠させられます。

養殖では狭いスペースで泳ぎ続けることで、互いにぶつかったりしてけがをします。さらに、魚も鬱状態になることが分かっており、育てる環境に大きく影響されていることがわかります。

お金をもっと出してもっと広くて衛生的な環境で育て、なるべく苦しまない方法で屠殺することもできますが、人は利益を追求するのでそこにあまりお金をかけません。私たちが食べている動物由来の食べ物は、動物たちの計り知れない苦しみのうえにあるものなのです。

もちろん、すべての畜産業や養殖業がこのような状態ということではありません。しかし、よりよい環境で育てられて出荷されるということは、それだけ値段が上がるということです。いつも何気なく食べているその食べ物がどのようにできているのか考えてみてください。

ベジタリアン、ぺスカタリアン、ビーガン

ぺスカタリアン・・・肉は食べないが、魚介類は食べる人のこと
ベジタリアン・・・肉や魚介類を食べない人のこと
ビーガン・・・動物由来のものすべてを食べない人のこと

動物由来のものを食べることを制限する人は案外たくさんいます。その中でもいろいろな種類があり、上の3つが代表的なものです。

制限をする理由は、環境や倫理的な問題に配慮するためだけでなく、健康や宗教上の理由などがあります。それぞれの方が自分に合わせた食生活を送っています。

このような制限をすることで健康に良くないのではないかと考えるかと思います。確かに、動物由来の食べ物はたんぱく質などの栄養素が多く含まれ、それらを食べないとなるとその分、食べ物に気を使う必要があります。しかし、たんぱく質は豆やキノコで補えるなど、少し頭を使えば問題なく生活できます。実際、自分はぺスカタリアンで、ビーガンの友達も数人いますが、だれもこのような制限で体調を崩したりしていません。

しかし当然、個人差があります。ビーガンになったことで肌がきれいになった人もいれば、ボロボロになる人もいるらしいです。

感情的にならず、社会全体の状況を踏まえ、自分の体やライフスタイルに合った食生活を送るべきだと思います。



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