カルチャーの境界線を乗り越えて
先日、こんなつぶやきnoteをアップした。
泥の中から咲く花、蓮の花は、蓮華ともいう。
いろいろな象徴が言われているけれども、私としては、極楽浄土に咲き誇る花のイメージが強い。
そして、前述のように「泥の中から咲く花」ということで、蓮の花は、「再生」を意味することもある。
三浦春馬氏を注目するきっかけが、ミュージカル『キンキーブーツ』だ。
彼が演じたドラァグクイーン、ローラが見たかった。
どこかのインタビューで、三浦氏は、「女性に対してリスペクトの気持ちを持って、ドラァグクイーンを演じた」と言っていた。
実は、彼の所属事務所アミューズの公式チャンネルで、『キンキーブーツ』のゲネプロのダイジェスト映像を見ることが出来る。
ミニスカートでキンキーブーツを身にまとう彼の美しさに注目してほしい。身体全体のラインをとにかく美しく見えるように肉体改造をしたそうだ。そして、その歌唱力に唖然だ。
ドラァグクイーンというと、私は、仏映画の『プリシラ』のドラァグクイーンを思い出すけれども、その存在は、全ての境界線を越えて、我々に勇気を与えてくれると思っている。三浦春馬氏のローラも、きっと「強くて美しいドラァグクイーン」だろうなと想像していた。
でも、もう二度と見ることは出来ない。。
そして、彼が亡くなった後に知った、もう一つの顔が、こちらの『日本製』という本。今年4月に、日本47都道府県の文化と伝統工芸を紹介した同本を出版していたのだ。
以下、アマゾンの解説から引用する。
―日本全国47都道府県を訪れたことはありますか―? 月刊誌『プラスアクト』の人気連載として、まだまだ知らないことだらけの<日本>を三浦春馬とともに見つめてきた『日本製』が、新たに撮り下ろしとロングインタビューも加え、408ページにも及ぶ超大作として堂々完成。書籍化にあたり三浦自ら日々を振り返り書き添えた直筆コメントや、この本を持って全国を巡りたくなるような構成は必見。約4年間の「日本製」旅における三浦春馬の成長も垣間見られるアルバムのような1冊としても楽しめる。ずっとそばに置いておきたい永久保存版!
例のごとく、「在庫なし」のプレミアムな値段がついてしまっている。各書店でも売り切れのようだ。
サブカルチャーのクィーンから、日本の伝統文化へ。彼は、カルチャーの境界線を軽々と越えていた人だった。
今は蓮華の花の中にいてほしい。