エリウド・キプチョゲ、マラソン16戦14勝
エリウド・キプチョゲのマラソンにおける強さを明らかにするための物差しの1つとして、東京マラソン2021の写真を以下に並べる。
NNのチームメイトをペーサーとして起用できるのは心強い。普段の練習相手が引っ張ってくれるのだから、安心してレースを走れているだろう。
この下の写真では上半身の逞しさがうかがえる。高いレベルの高速レースでペースを落とさずに走るためには下半身だけでなく上半身にも高い筋力が要求される。キプチョゲの上半身はこれまでにも写真を撮る度に驚かされてきた箇所である。特に上腕。
日本語がある日本らしい場所で撮影。前の5人はストライドの調節が同調していて美しく見える。
↓32km地点。左のキプルトは汗をかいているが、キプチョゲは汗をかいていない。
この時点で「勝負あり」というふうに見えた。
41.9km地点↓(ラスト300m地点)
ただ一言。美しい。
42km地点でキプチョゲスマイル。
私は幸運にも彼のマラソンを現地で3回見たことがあるが、そのどれもが40kmを超えた地点で余裕のある表情、フォームだった。キプチョゲのマラソン16戦14勝の勝率(0.875)は、歴代のサブテンのマラソン選手、もしくは五輪優勝選手などのマラソンの勝率と並べても歴代最高勝率である。
ただ、速いだけでなく、強い選手はどこかに美しさを感じる。
今後はニューヨークシティ、ボストン、そしてパリ五輪へ向かっていくだろう。もう1度だけでいいから彼のレースをどこかで見れる日を楽しみにしている。果たして、マラソンをあと何勝して引退するのだろうか。
(最近、noteをはじめSNSで写真の無断転載をよく見かけます。これらの写真をもし使用したいという方がいれば一言断りを入れるか、クレジットを記名して下さい。撮影者への敬意を持っていただければ幸いです。)
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