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ランナー向け治療院&トレーニングスタジオ「RUNNING CLINIC」の体験レポート

2022年10月にランニングを本格的に再開して4ヶ月。これまでにも治療院に通ったことはありますが、今回はランニングフォーム診断も含めて東京・市ヶ谷の「RUNNING CLINIC」に初めて行ってきました。

今回施術・ご指導いただいた院長の宮川浩太さん

RUNNING CLINICは速くなるためのランニングに特化した治療院&トレーニングスタジオで、2022年4月にグランドオープン。ランナーの治療だけでなく、体の全身の筋肉をしなやかに動かせるようになるための全身連動性に着目した連動性療法に基づいた指導を行っています。

ランニングの競技力向上には、
① ストレスへの生理学的適応(おもに呼吸循環器系の機能性=有酸素能力)② 生体力学・解剖学的要素の介入(身体の機能性、使い方・学習)
③ リカバリー要素(栄養・疲労マネジメント、メンタルケアなど)
の3要素が大きいと思います。

「RUNNING CLINIC」への通院や連動性療法によって、ランニングフォームの伸び代を探ったり、自分の身体を知ることは②や③に該当するかなと。

①のトレーニングをコツコツ継続するのはお金がかかりませんが、お金をかけて(自己投資をして)②③を伸ばしていくという戦略もかなり大事だと思います。

ランニングフォームの伸び代を探る

今回は、90分間のオーバーホールセッション(¥11,000)と、それに+30分間で追加できるオプションのランニングフォーム連動性分析(¥2,200)を受診。これまでランニングフォームのクセについてしっかりと指導していただくことはなかったので、どのようなものかと思いながら受けました。

まず、走る前にウォーキングの姿勢を側面と後方から撮影していただき、歩き方のクセを見てもらいます。評価ポイントは以下のように、詳しく説明していただけますので、専門的な知識がない方でも理解できるかと思います。

4km/hの速度でウォーキング

次に、ランニングを行います。

12km/hの速度でランニング

こちらも側面と後方から動画撮影をしていただき、ランニング動作の一連の流れを見ていきます。

まだ、トレーニングを再開したばかりなので、筋力レベルも高くはなくお世辞にも良いフォームであるとは自分で思いませんが、自分の歩き方・走り方のクセや現時点での伸び代を知るのはとても重要なことです。

今回のランニングフォーム連動性分析では、
① 肩甲骨の連動性
② 腸腰筋の働き

が課題であることがわかり、その後のオーバーホールセッションではこれらの部位へのアプローチを行いました。


具体的なエクササイズメニューの提示

60分間のスタンダードセッション(8,800円)もそうですが、90分間のオーバーホールセッションでは痛みの元や、ランニングフォームで矯正できる部分へのアプローチを受けることができます。

右側の腕振り改善のために右腕から肩甲骨にかけての施術を受ける

このスタンダードセッションやオーバーホールセッションでは、自分の体の部位がどのようにしてランニング動作の中で使われているかを知るには十分で、特に90分間のオーバーホールセッションでは下半身、上半身のどちらも見ていただくことで、全身連動性を高める具体的なエクササイズを処方していただきました。

2kgのダンベルを乗せて膝を上げることで腸腰筋を刺激
壁を使って臀部への刺激を入れる
肩甲骨を寄せるエクササイズ

また、院長の宮川さんはかすみがうらマラソンで2度の優勝歴を持つランナーですので、ランニングの雑談からランニングフォームの矯正に至るまで、様々な引き出しを持っているというのも、施術を受けるランナーにとっては嬉しいと思います。

1度施術を受けることで劇的にランニングフォームが変わるかというと、そうでもないとは思いますが、処方されたエクササイズのメニューを、その目的をしっかりと理解したうえで継続していくことできちんとした効果となって表れてくると思います。

施術後に動画撮影してビフォー・アフターを見比べる

私の場合は、腕振りの左右差があったり、腸腰筋へのアプローチが普段から少ないので、まずは数ヶ月単位で経過を見ていきたいと思いますし、こちらにも経過を追記できればと思っています。

経過を見ていくという点では、1回だけ施術を受けるというよりかは2週間に1回、1ヶ月に1回とか定期的に診ていただくというのがベストかと思います。

ランニングはシンプルな動きのように思えますが、上半身と下半身の連動性を「スキル」として会得できるかどうかで、ランニングエコノミーが変わったり故障を減らしたりと概ね走力の向上につ繋がるのではないでしょうか。

上下の連動性を意識するための坂ダッシュのようなトレーニングもいいですが、まずはトレッドミルで自分のフォームを診ていただき、その改善のためのエクササイズメニューを処方していただくということは、プロや実業団選手、または大学の研究室でなくても、RUNNING CLINICに行けば可能です。

RUNINNG CLINICで院長を務める宮川さんは、サービス内容についてこのように話します。

「治療院でもありますが、トレーニングスタジオとしての側面が強いです。治療院と謳うほうがサービス内容がわかりやすいかもしれませんが、原則はトレーニングです。外傷の初期は治療していきますが、自分の筋肉で自分の体をだんだんと変えていく、そういうイメージです」

続いて、宮川さんは「フォームを見て欲しいというニーズが多い」と話し、通院する様々なランナーの課題点について伺ったところ、

・股関節やお尻が使えてない
・上半身の動きが下半身に伝わってない
・左右差が出ている
・接地の足部の捻れ(オーバープロネーション)
・足趾の背屈が弱い(足趾を背屈しないと足部の剛性が作れない)

などを挙げていただきました。ランナーの課題はそれぞれ千差万別ですが、実際に診ていただくことで改善点をハッキリさせることによって目標達成のために一歩近づけるのかもしれませんね。


オンラインでの連動性療法

株式会社ウィルフォワードが展開するヘルスケア事業部において、RUNNING CLINICの他にもオンラインでの「連動性療法」のサービスを展開するのが、BACK AGING(バックエイジング)のオンライン治療です。

これは、実際に体を触って施術を受けるものではないとはいえ、受診する場所を選ばないので、東京・市ヶ谷のRUNNING CLINICに通えない人のためのサービスともいえるでしょう。とはいえ、RUNNING CLINICへの通院と併用することもできますので、私もRUNNING CLINICと併せて受診しました。

RUNNING CLINICと同じく2022年の春にサービス開始となった、この連動性療法のオンライン動作指導ですが、宮川さんと同じくこちらもランナーとしての顔を持つ和田有稀奈さんにご指導していただきました。

RUNNING CLINICでは上半身へのアプローチとして肩甲骨を寄せる動作などを行いましたが、ランニングでの腕振りで実際に稼働している部位はもちろん肩甲骨だけではありません。連動性というキーワードを考えると、様々な部位にアプローチする必要がありますが、今回のオンライン指導では肩甲骨とは逆の上半身の前面の筋肉へのアプローチを行ってもらいました。

腕振りの確認と腕を回して動きの精度を確認する

胸の前側の筋肉を使う連動性のエクササイズとして、
・腕を上に引き上げる動き
・肘を逆側の肩に寄せる動き
・背骨調整

を重点的に行いました。

オンラインではあるものの、丁寧に説明していただけるので、わかりにくいと感じることはなかったですし、RUNNING CLINICでの受診も含めて、その後のランニングの練習では確かに腕振りがスムーズになっている感覚を少しずつ会得しています。

こちらのBACK AGINGのオンラインでの連動性療法は、フルオーダーメイドで、100日間で24回のオンライン指導、カウンセリング、LINEでのサポート、連動柔軟性テスト、パーソナルテストなどのサービスとなっています。

(現在「連動柔軟性テスト」モニターを100名限定で募集中)

BACK AGING / RUNNING CLINIC運営会社の株式会社ウィルフォーワードを率いる成瀬拓也さんや、RUNNING CLINIC院長の宮川さん、そして、オンラインでの連動性療法を提供する和田さんは3人ともランナー。

それもあってランナーのお客さんが多いということですが、このオンライン連動性療法については、ランナー専用のオンラインサービスという縛りはなく、元々は腰痛、肩こり専門治療院としてスタートした治療院のBACK AGINGのオンライン事業として現在は展開されています。

オンライン連動性療法の効果例
・過去に足首を痛めて、練習も継続できていなかった人がマラソンで完走できるようになった
・30年以上の腰の痛み、ぎっくり腰の持病を持っていが改善することで仕事にも集中できる体を手に入れた

オンライン連動性療法の目的や効用は人それぞれですが、もし興味のある方は是非受診してみてください。

【2/3追記】
2/1にRUNNING CLINICで行ったエクササイズ

「座位クランチ+レッグエクステンショントゥーレイズ」

▶︎ 座位クランチ+レッグエクステンショントゥーレイズ
・座った状態でおへそを後方に引く(腹部の収縮)
・腹部の収縮をキープしたまま、膝を伸ばしてつま先を自分の方に近づける
・さらに足全体を内側に捻る(内旋)
・最大収縮位で2カウントキープ

【院長の宮川さんのアドバイス】
今回のトレーニングは膝を伸ばす動きと足首の背屈の動きを組みわせた連動性トレーニングです。足首のしなやかさが高まってくれば地面を捉える動作が非常にスムーズに行えますし、蹴った力を地面に伝えることもしやすくなります。

人間は普段の生活の中で膝を完全(最大)伸展させたり、足首を完全(最大)背屈させたりすることはほとんどんないので、トレーニングで意識的にそういった状態を作るのはとても有効です。

また膝を伸ばして足首を背屈するという動作は地面をキックするランニング局面と同じ動きを再現しています。このトレーニングがしっかりできてくるとストライドを伸ばしたりスピードをあげたりすることがしやすくなってくるので、そのための下地を作っていると思ってください!

【現在取り組んでいる連動性トレーニング】
・股関節の屈曲・伸展
・体幹部と内腿・前腿の連動
・腰、臀部、ハム、外腿の連動
・膝の伸展とつま先の背屈・内旋

【現在取り組んでいるエクササイズ】
★ 肩甲骨を内転させる(肩甲骨アダクション)
前腕部の緊張→上腕の外旋(アウターナルローテーション)→内転(中心に寄せる)

★ 外旋のバックキック(後方伸展)
壁に手を添える(腰部の伸展)→ 外旋させる → 股関節の伸展

★ 座位クランチ+ダンベルレッグレイズ
股関節を90°よりも上げる。90°までは大腿四頭筋が優位に働き、それ以上の深い角度から腸腰筋が優位に働く。負荷を足すためにダンベルを乗せる

★ 座位クランチ+レッグエクステンショントゥーレイズ(つま先の背屈)
・骨盤後傾 → 膝の伸展 → つま先の背屈 → 内旋


RUNNING CLINICが行うオンラインセミナー

【2/24追記】

RUNNING CLINIC院長の宮川さんが行う解剖学セミナー

先日、RUNNING CLINICが主催のオンラインセミナーに参加しました。解剖学と言われると難しい内容に思えるかもしれませんが、非常にわかりやすい内容で、この内容を理解することによって故障の予防にも繋がります。

【からだの仕組み】足部編
① 知っておきたい足部の基本構造
足部(足首から下の部分)の骨の構成やパーツごとの役割について。
② ランニングよってかかる足部への負担
歩行、ランニング時の足部の動きやトラス / ウィンドラス機構について。
③ 足部の動きが全身に与える影響
例:オーバープロネーションの影響、膝、股関節、腰、肩甲骨、首への影響など
④ 足部の機能を回復させるトレーニング
基礎、強化、応用のピラミッド

知っていたようで深く理解していない部分など、有益な内容のセミナーでした。無料とはいえ、基本に忠実に説明されていて分かりやすかったのと、適切なイラストを引用してあったりと理解が進みやすい内容だったので満足でした。特に、足部の構造やランニングでの負担はシューズ選びや走路選びの観点では非常に重要で、特に故障を予防したいと思っている人や、シューズ選びに迷っている人などはこの内容を理解することが必須かと思います。

今後もRUNNING CLINICはオンラインセミナーを開催する予定なので、以下のようにLINEの友達登録をすると、セミナーの開催情報を受信できます。

LINEの友達追加画面で「RUNNING」と入力するとRUNNING CLINICの公式アカウントが出てきます。

新規の方はRUNNING CLINICを友達追加すると、セミナー開催情報などが不定期配信されます。院長の宮川さんはマラソンランナーであるうえに治療家としても従事されています。ランナーにとってはオススメのセミナーです。

※このnoteにはご指導いただいたエクササイズメニューをこなしていくことでの経過を今後追記する予定です。


【リンク】
RUNNING CLINIC(治療院&トレーニングスタジオ)

BACK AGING(オンライン治療&トレーニング)


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