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COROS新製品:PACE 3について

2023年8月下旬にCOROS Wearables, Inc.は新製品のCOROS PACE 3をリリース。今回はPACE 3の提供を受けこれまでに18回のランニングで使用した。

なお、PACE 2が発売されていた2020年から、私はCOROSのGPSウォッチしか使用していないため、他ブランドのGPSウォッチとの比較は記載しない。

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COROS PACE 3の製品概要

・小売価格:33,000円(税込)
・重量:30g(ナイロンバンド装着時)/ 39g(シリコンバンド装着時)
・標準GPSモード:連続稼働最大約38時間
・日常使用:最大約24日間
・二周波GPSモード搭載
・睡眠トラッキング、SpO2などリカバリーのモニタリングに最適
・音楽機能対応(mp3ファイルをBluetooth機器で再生)
・COROSアプリのアップデートによりルート作成、ウォッチフェイスカスタム機能などが拡充
・ランモード、トレッドミル、インターバル、トラックラン、トレイルランモード、ルートナビ機能などランニングに幅広く対応
・ランニング以外にも20種類以上のスポーツモードを搭載
・Strava、Nike Run Clubなどのフィットネスアプリとの同期が可能
・アクションカメラの操作機能
など

ウォッチ本体のアップデートも重要だが、ルート作成機能やCOROSアプリやCOROS Training Hubのアップデートが頻繁に行われていること、つまり操作性やUXの改善に力を入れていることも高く評価したい。

※ UX(ユーザーエクスペリエンス):製品やサービスを通じユーザーが感じる使いやすさや印象といったユーザー体験のこと。

あくまでユーザーの視点に立って、製品やサービスの課題を日々改善しているという姿勢こそがCOROSの大きな強みである。

COROSアプリでのウォッチフェイスのカスタム機能
アプリのアップデートでこのように「盗難防止機能」を実装した。


COROS PACE 2から何がグレードアップしたか?

前作のCOROS PACE 2から外観やフィット感は大きく変わっておらず、重量は1g増えただけなのでほぼ変わらない。

奥:COROS PACE 2  / 手前:COROS PACE 3

機能面のアップデートで目を引くのが、やはりCOROSの特徴でもあるバッテリー持ちの良さ。標準GPSモードで連続稼働最大約38時間(PACE 2は30時間)と、充電頻度がPACE 2よりも減ったことで、睡眠トラッキングなどランモード以外も電池を気にせず使用できるようになったことは大きな強み。

PACE 2でも睡眠のトラッキングは可能であったが、さらにバッテリーの持ちが良くなった(=省電力化のアップデートがPACE 3で行われた)のは、様々な機能を使いこなすうえで重要な要素となる。

トレーニング効果を向上させたいと思っているなら、トレーニング、食事、睡眠の繰り返しというシンプルな生活が理想であるが、特に市民ランナーのように仕事の繁忙期や育児といった修羅場などもある中で、睡眠といったリカバリーを構成する1要素を安定させるためには、モニタリングしていくことに大きな価値があると感じる。

標準GPSモードの連続稼働で最大約38時間というバッテリーは、ロングレースや出張、旅行時に充電ケーブルを忘れた時でもバッテリー切れを起こす心配があまりなさそうだ。COROSの強みである“省電力設計”は優秀なエンジニアたちによるエンジニアリングの結晶である。

また、PACE 2にはなかったオキシメーター機能としてSpO2(血中酸素飽和度)の測定に対応したことで、高度計の搭載も含めて高地トレーニングや登山、トレイルランニングでの体調管理など、リカバリーの質の向上に役立つのも大きい。33,000円(税込)という小売価格を考慮すると、トレーニング以外のリカバリーを充実させるための十分な機能性であるといえる。

「機能がいっぱい、ワクワクもいっぱい」(棒読み)

そして、COROSのウォッチではCOROS VERTIX 2から導入された音楽機能は、その後のCOROS APEX 2シリーズでも搭載されたが、COROS PACEシリーズにもついに搭載…!

私の場合は、毎回のランでスマホを必ずポケットに入れて走っているので、そちらで再生してBluetoothイヤホンで音楽を聴きながら走っているが、そうでないガチランナーの人たちはスマホなしでも音楽を楽しむことができる。

また、オンラインではない(電波が届かない)例えばトンネルや飛行機の中などでもこのウォッチの音楽機能(mp3ファイルをBluetooth機器で再生)を使うことができるので、場面に応じてスマホと使い分けることもできる。

操作性やUXはこの春のアプリアップデート時からレイアウトが変更され、非常に見やすく直感的な操作が可能となっている。また、PACE 2にはなかったタッチパネル操作もルートナビ機能の使用時や、日常的なウォッチでのデータ確認の際にスムーズに使え、スマホのような操作性に近づきつつある。

様々な機能性や操作性の向上は目を見張るものであるが、今後はウォッチでの決済機能を拡充することができれば、生活必需品になる可能性すらある。

なお、ウォッチフェイスのカスタマイズでスマホ決済のQRコードやバーコードをウォッチフェイスに設定すれば、支払い時にウォッチフェイスのコードから決済ができるというテクも存在する。これぞウェアラブルデバイス。

※ 例えばPayPayのバーコードは5分ごとに変わるため、使用期限が限られるがQRコードやバーコードをウォッチフェイスにして決済することは可能。

このような機能面や操作性のアップデートが搭載されているにも関わらず、PACE 2よりも1gしか重量が増えていないこと、小売価格が33,000円とGPSウォッチの中では比較的リーズナブルであることを考えると、コスパの高い製品であるのではないだろうか。

また、純粋にウェアもシューズも1gでも軽さを求めるランナーであれば、この「超軽量ウォッチ」を試してみてはいかがだろうか。トラックランモードも引き続き搭載されエリウド・キプチョゲやジョシュア・チェプテゲイなどの世界チャンピオンのアスリートから支持を得ている。


トレーニングの消化状況が理解しやすいCOROS Training Hub

アプリやバグの修正など、アップデートが頻繁に行われるのもCOROSの強みであり、ウォッチの製品力だけではないのがCOROSの素晴らしいところ。

練習日誌などこれまでアナログで行われてきたトレーニング計画の作成、評価、再考、修正などは、現在ではPCやスマホを使って気軽に行うことができる時代になった。

COROS Training Hubは、心拍数や走行データなど様々なログデータをもとに、それらを自動でグラフや図表化。視認性に優れ、トレーニング計画の作成、評価、再考、修正などに役立つオンラインツールである。

私はTraining Hubを使用して1年ほどが経過したが、それまで利用していたStravaの有料機能よりも全体的に満足しており、Training Hubは無料で利用できるのも強みである。

例えば、2児の父として育児に時間を割いた後の、2022年10月から本格的なトレーニングを再開した私は、2023年1月からの近8ヶ月間で以下のような成長のデータが見て取れる。

8ヶ月間のトレーニングでベースフィットネスが大幅に向上。概ね長距離の走力と比例する。

ベースフィットネスの向上は、言い換えれば有酸素能力の向上であり、中長距離走のトレーニングの基本である。このような上昇(能力向上)を実践するためには、ただがむしゃらにトレーニングをすればいいわけではなく、高い計画性、一貫性の構築・維持、リカバリーの充実などの要素を我慢強く継続していくしかない。

8ヶ月間の内訳:98.5%が有酸素系(ゾーン1-3)の練習(うちゾーン1-2の低強度練習が88.6%)

基礎的な有酸素能力の向上のためのベースピリオド(基礎構築期)を設けるのであれば、97-99%の練習をゾーン3(心拍数ゾーン)以下の有酸素系の練習で構成できるようにメニューを組みたい。言い換えればジョグと閾値走は、引退するまでは毎週やり続けることが推奨される

有酸素能力向上のための余裕を持った練習計画というのは、週に3-4回ぐらいの練習ぐらいのランナーにとってはジョグの頻度や量をいかに増やせるかどうかが大きなポイントとなっている(あまり気付かれていない事実)。

低強度練習(↑の場合はゾーン1と2)の比率をおおよそ8割確保し、かつ中強度(ゾーン3)と高強度(ゾーン4、5)を織り交ぜて週に100-140km以上の練習を確保することができれば、例えば5000m15分台やサブ2:30ぐらいを狙う市民ランナーの場合は十分な練習量だと言えるだろう。

このようなトレーニング強度の比率や構成は自身の経験に加えて客観的なデータ、指導者からのアドバイスなどに基づいてアップデート重ねていくとよいが、睡眠データといったリカバリー要素も様々な指標やデータをコレクション(収集)していくことが重要である。

PACE 3はトレーニングだけでなく、リカバリー面でも機能性が充実している。COROS EvoLabやTraining Hub、COROSアプリといったツールをそれぞれ活用して自分のデータの精度(自分の練習の主観とのギャップがなくなるような正確性)を上げていくことをオススメしたい。そうすると、自ずとトレーニングは楽しく、人に言われなくても自発的に取り組めるものになってくるはずだ。

また、継続性が重要であることを考えると、社会人の場合は旅先、出張先でのランも積極的に取り組めるようにしていくと、走力の維持・向上に繋がっていく。例えば、以下のようにコース作成機能を使って海外の出張先でも楽しいランニングをイメージできるようにすればモチベーションは高まる。

COROSアプリのルート作成でコースプロフィールを確認。出張先、旅先のランコース開拓に最適
トレランでなくても迷いやすく慣れないコースではルートナビ機能が役立ちPACE 3でも利用可。

COROSは #Exploreperfection というキャッチフレーズを常に掲げているが、自分の理想の姿に向かって探究心を持って物事に取り組めるよう、COROSはウォッチだけでなくアプリやUX(ユーザーエクスペリエンス)のクオリティを向上させている。


【COROS PACE 3:商品ページ】

9月12日時点では初回入荷分が売り切れそうな勢い。購入を検討されている方はお早めに。


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