塩の上を走る【アメリカ・ユタ州北西部ボンネビル・ソルトフラッツ】
2019年9月上旬にお仕事でアメリカ・ユタ州西部のボンネビル・ソルトフラッツというところに行ってきました。
【コース詳細↓】
【お仕事の内容↓:私が書いた記事です】
アシックスのシューズ「グライドライド」のグローバルローンチイベントがここで開催され、行かせていただくことができました。今更ではありますが、少しだけその時のことを振り返ります。
アシックス・フロントランナー
↑の記事では紹介していませんが、今回のイベントでコーチ・メンター役として仕切っていたのがアシックス・フロントランナーから選抜されたコーチ陣。このアシックス・フロントランナーとは、平たくいうとヨーロッパを中心に世界30カ国に支部(チーム)を持つコミュニティ。アディダスのARやナイキのNRCみたいなものですね。
ちなみに日本にはアシックス・フロントランナーのチームはありません(なぜだろう...?)。
今回はフィジカルトレーニング・ドリル等のコーチとしてオランダのロバートに牽引してもらいました。ロバートはオランダ代表として800mで北京五輪、ロンドン五輪に連続したオランダで夢名な選手です。
(左が私で、中央がロバート、右がマークの高橋さん)
ARもNRCもそうなのですが、こういったオリンピック選手と一緒にセッションできるのは貴重な体験ですね。今回はセラピスト、トレーナー、カメラマンといった欧州のアシックス・フロントランナーを代表する面々がユタ州に来ていました。
ちなみに今回の参加者側は、海外のメディア関係者やインフルエンサー(最高フォロワー100万クラス)、元五輪選手などそうそうたるメンツ。そのメンバーたちとともに私は「塩」の上を走りました。
塩の上を走る
アメリカのユタ州北西部のボンネビル・ソルトフラッツは、冬季五輪が開催されたソルトレークシティから車で1時間30分ほどの場所にあります。
(もうすぐでネバダ州というところに位置する)
(この地図の左半分は周り一面ほぼ何もない)
ソルトレークシティの名前通り、ここは塩湖の跡地にできた大平原(塩類平原・ソルトフラッツ)。その広大な260平方キロ(ぐるぐると100km走ることもできると思います。ほぼ無限)の一面を「塩」が覆い被さっています。
とはいえ、標高1300mほどの場所で朝は冷えますが、夏のお昼時には30℃を超えるのではその見た目の白さに反して半袖短パンで走ることができます!
この広大な白い世界は、インデペンデンスデイやパイレーツ・オブ・カリビアン第3作目の撮影場所として使用されており、早朝は星が綺麗で、朝日は最高のグラデーションを見せます。
今回の参加者には現役アスリートも参加。なかでも、地元ユタ州出身のクレイトンの話は興味深かったです。
「このイベントをやるって聞いた時、“マジかー、あんなところで走るのかー”って思ったよ。笑」(左がクレイトン)
地元の人でもそう思うぐらい、塩の上を走るということはクレイジーなことだそうです。ちなみにクレイトンは2019年の全米学生選手権男子10000mの優勝者(ユタ州のブリガムヤング大プロボ校、BYU出身)で、今はアシックスのプロ長距離選手です。
この日は私は12kmほどを走りましたが、雪の上を走るような感じに近く、走った後はシューズの裏がこんな感じでした。
雪の上を走ったことある人はそこら中にいると思いますが、塩の上を走ったことがある人は自分の周りでも聞いたことがないですね。とても貴重な体験だったと思います。
この奥の山の方に向かって走っていってもなかなか山は近づいてこない。多分20kmぐらい走ってやっと山の麓にたどり着くと思います。こんな広大なところを走ること自体、日本ではまず考えられません。
私は行ったことありませんが、モンゴルの草原やアフリカやチベットの砂漠、南極などもここと同じように、永遠のように感じる場所なんでしょう。
この日、塩の上を走ったログはSTRAVAに載せています。
この日1番走ったイギリスのリズ・マッコルガンは1991年東京世界選手権女子10000mの金メダリスト、この日2番目に多く走ったウェイン・ブリッジは元イングランド代表の元サッカー選手でした。
最高の星空と最高の経験
このボンネビルソルト・フラッツですが、夜は星空が最高に綺麗です(寒いです)。この日は朝の6時からお昼までここにいましたが、まるで映画のような展開の早さで姿を変え、私が「幻想的な世界に身を置けたことは」人生で誇れることの1つなのかもしれません。
非日常体験と言ってみれば、簡単かもしれませんが、このような機会を与えていただいたアシックス社には感謝の気持ちで一杯です。またいつかプライベートでも行ってみたい場所ですね。
このイベントで履いたグライドライドのシューズもまた、非日常的なライド感を出してくれる良いシューズです。このシューズを履くたびに、この旅の記憶がよみがえるので、私にとっては思い出の1足となるかもしれません。
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