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【weekly post】2022年10月教育領域Pre-Seed~SeriesA資金調達in米国

久々に1週間飛ばしてしまうということをやりまして、今週も何なら飛ばしたいくらいの気持ちになっていたんですが、今週も飛ばすと、年末を前にペースを戻せなくなりそうな気がするので、何とかということで、書いていこうと思います(笑)

ペースを崩した言い訳とそこに絡む雑談を少し書くと先週今週と出張やら遠出が連続で来ておりまして、12-13日広島、16日茨城、18-19日福岡といった感じで1日ないし複数日ガツッとつぶれる系が多くございました。

出張自体は、全く苦ではないタイプでして、むしろ好きなぐらいなんですが、まとまった時間を要する作業をするには全く向いていんです。さらに言うと、基本的に、すべて飛行機で移動したいタイプなので、ネット環境はほぼない状態になり、noteのリサーチなんかは結構キツイという感じでございます。(気合で何とかしようと思えば方法はあるので甘えなんですが….)

直近1ヶ月ほどは出張にたくさん行かせていただいていて、初めましての方やお久しぶりの方などいろいろな方にお会いできました。

実は今日(12日)のフライトが今のところ年内ラストフライトになっておりまして、飛行機好きとしては、こんな早くラストフライトを迎えてしまってよいのか?と思っております。仕事についてはコントロールのしようがないのですが、プライベートでどっか行きたいなぁと思っております。(特に海外に行きたいですよね。海のきれいなとことかいいですね。)

さて、今回ですが教育領域になります。
建設以外の領域は月に1本だけなので、久しぶりです。
今回は、そもそも、教育領域としてくくってよいのかと思いつつ、教育の中でもその他のカテゴリーということで入れたんですが、教育周りのお金を支援するサービスが(全体数の割に)多く出てきておりました。
後ほどまた触れていきたいと思います。

今後のスケジュールですが

11/7:US建設不動産
11/21:US教育(今回)
11/28:USヘルスケア
未定:EU建設不動産

今回の教育が1週ずれてしまったことで、11月中に4本が間に合わない感じになってしまったので、どこかで帳尻を合わせるのか飛ばすのかなどはまた考えようと思います。

10月のサマリー

■対象企業
所在地:アメリカ
対象領域:教育領域
企業ステージ:PreSeed~SeriesA
ファイナンス時期:2022年10月1日~10月31日まで

まず初めにいつも通り、調達企業数の推移から見ていきます。

まだまだ引き続き今年のQ1と比較すると、半分くらいの企業数なのですが、着々と増えてきていて、一応現時点で下半期最多となる13社となりました。

ステージ分布を見てみると

今月はPreSeedが少な目でSeedに偏った感じになっています。
いつもだともう少しPreSeedの割合が高いイメージです。

カテゴリー別の分布を見てみると、圧倒的に社会人向けに偏った1ヶ月という感じでして、学生向けはほぼありません….

また、今月はその他の領域も多めなのですが、4社中3社が教育に関わるお金を支援するようなサービスでした。
結構面白いなぁと思ったので、後ほど1社ご紹介しようと思います。

①【GoCoach】従業員向けコーチングと成長支援(Seed)

設立:2018年
今回調達金額:不明
調達総額:$3.6M
リード投資家:Ben Franklin Technology Partners of Southeastern Pennsylvania
サービス内容等:
専門能力開発が行えないことや成長機会の欠如により従業員が離職することを防ぐためのコーチングプラットフォーム

サービスの軸になるのは、様々なバックグラウンドを持つコーチ陣による個別のコーチング(90分/1回)で、独自のマッチングアルゴリズムにより適切なコーチを見つけてくれます。
コーチングを受けたデータをもとにeラーニングによるスキルの強化を行うことで成長機会を提供しています。

②【HTX Labs】没入型トレーニングコンテンツ作成ツール(Seed)

設立:2017年
今回調達金額:$3.2M
調達総額:$3.2M
リード投資家:Cypress Growth Capital
サービス内容等:
ちょっと変わり種のスタートアップです。
XRのラーニングというと多くはないけどないわけではないといったかんじなんですが、この会社はこれまで国防総省から資金を提供を受け成長をしてきた企業になります。
なのでというのもおかしいのですが、17年創業で今回が初めてのラウンドになります。

あくまでもコンテンツを提供するのではなくXRでのラーニングコンテンツを作る企業向けにローコードの開発ツールを提供している企業になります。

現在は軍事の航空向けと重工業向けに提供されていて、前者ではパイロットトレーニングプログラム、後者では石油やガスプラント従業員向けに緊急事態等における対応のトレーニングプログラムが開発されているようです

③【Meratas】教育機関と連携したLNPL(SeriesA)

設立:2019年
今回調達金額:不明
調達総額:$2.2M
リード投資家:Sunstone Management
サービス内容等:
BNPLなら聞いたことあるけど、LNPLってなんだよってなった方が多いんじゃないかと思います。Buyの部分をLearnに変えていただいたものになります。つまり先に勉強をしてあとから料金を支払うというもので、あくまでもこの会社はコンテンツ提供をする企業ではなくお金の部分のみを支援する会社になります。

ユーザーの目標に合わせ連携している教育サービスに申し込み、インカムシェアを行う契約をMeratasと結ぶことで、教育費の支払いを先送りすることができるという仕組みです。

教育機関としては、Meratasを使うことで初期費用を先送りできるため入学者の増加が期待できるということになります。

編集後記

いかがでしたでしょうか?
教育領域としながらも、ご紹介した3社のうち後半の2社については教育コンテンツを作っているわけではなく教育コンテンツを提供している企業向けの支援や使う人向けの支援という内容なので、どうかなと思いながら取り上げてみました。

個人的に興味度合いが高いのは最後にご紹介したMeratasです。
完全に私事でしかないのですが、大学時代に教育系のサービスを作りたいと思ってまして、その時にやりたかったのがお金がなくても勉強したい人が勉強できる仕組みを作ることでした。

自分が母子家庭出身だったこともあり(その中でもかなり恵まれた母子家庭ではあった)お金でやりたいことに制限がかかってしまう可能性があることは、自分だけでなく、同級生のケースなどでも感じることがあり、何とかできないものかと思ってました。

当時はコンテンツ提供の仕組を工夫することで何とかしようと思っていたのですが、Meratasの場合、コンテンツ提供者が個別に仕組みづくりをせずとも、1度に支払う金額としては安価にサービス提供を受けることができるようになるということで、こちらの方が圧倒的に改善インパクトが大きいですよね。

また、インカムシェアということなので、Meratasとしては、実際に教育を受けることで収入が増えたのか、どの程度増えたのか、というのを把握することができるので、より効果的なコンテンツ提供者の見える化ができたり学ぶことで結果につなげることができる人を明確にできるため、これから学ぶ人により良い選択肢をレコメンドできたり、結果に繫げられる人にはより教育に限らずローン提供ができるようになったりってことがあり得るのかなと思うと競争力をより高めて行けそうですよね。

日本の場合、教育訓練給付でかなり大きな金額を支援してくれたりするので給付を受けれるところでもニーズがあるのか、給付を受けれない類のものの場合ニーズがどの程度存在するのかというのは、ターゲットも明確に異なってくると思いますので要検討なのかもしれません。

今回はこれにて以上になります。
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それではまた!
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