【weekly post】2022年11月ヘルスケア領域SeriesA資金調達in米国
ご無沙汰しております。
2週間空いてしまいまして、クリスマスも終わりすっかり年末になってしまいました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
早い方だと、もう仕事納めして少し長めの年末年始休みに入ってるよという方もいらっしゃると思いますし、今日明日くらいが仕事納めだよって方もいらっしゃるでしょうし、「仕事納め??」って方もいらっしゃるかと思います。
僕は一応28日が仕事納めということで、気が付くと本当に一年が終わってしまったという感じでございます。
2週間スキップという感じになってしまったのも、年末の追い込み的にいろんなものが重なったり、いろんなものが終わって緊張の糸がやや切れかかったなど様々理由あってのスキップといった感じでした(要は甘え…)
もう正直ココまでぎりぎりになると、もうよいのではともちょっと思ったんですが、なんとかいい感じで終わりたいということで、帳尻を合わせようとしております(笑)
さて今回はUSのヘルスケアということで、いつも通りパイプライン創薬は抜いているのですが、11月のUSヘルスケアはパイプライン創薬系の企業がいつもより多かったような気がします。
かなり専門性が高いので毎回抜いているのですが、もし興味ある方がいらっしゃればぜひCrunchbaseなど覗いてみてください。ちらほら著名VCさんの名前もありました。
もう年末なので、もはやこの先のスケジュールなんかあってないようなもんで、何とか気合で年内にEUの建設までやりきりたいなと思ってます。
なので、月曜じゃないのに追加で出てくることがあると思いますが、もしよろしければ年末年始、見るテレビもなくなって、一通りNetflixも見終えて気が向いたら覗いてみてください。
一応、来年1月のスケジュールだけ再掲しておきます。
1月3日:休み
1月9日:休み
1月16日:12月建設不動産@US
1月23日:12月教育@US
1月30日:12月ヘルスケア@US
それでは本編に入っていきましょう
11月のサマリー
■対象企業
所在地:アメリカ
対象領域:ヘルスケア領域
企業ステージ:SeriesA
ファイナンス時期:2022年11月1日~11月30日まで
まず今月の調達件数ですが、冒頭でも書いた通りで、おそらくですが、創薬企業を含めると今月は最近の中では調達件数が多い月だったような気がしています。
が、創薬企業を除くとここ最近の調達件数に引き続き低調といった感じでした。
調達カテゴリーの分布ですが今月は先月に引き続き、医療機器系がいつもより多く、さらに創薬支援領域も多くなっていたのが特徴といったところでしょうか。
特に創薬支援はこれまで研究部分を支援するものが中心だった印象があるのですが今回は臨床試験や製造の部分の支援をするような企業が出てきていたので取り上げてみようと思います。(今年はジェネリック医薬品関連でいろんなざわざわであったり、構造的に結構厳しいのでは?みたいな話を見聞きする機会があったので、もしかすると、何か面白いインサイトが得られたらいいなと思いつつ。(ちゃんと見る前に書いてるので、得られるか知らんけども))
①【Wesper】専用パッチを活用した睡眠改善
設立:2017年
今回調達金額:$9.6M
調達総額:$13.9M
リード投資家:Valor Equity Partners他
サービス内容等:
一社目は全く創薬支援と関係ないサービスです。
Bluetooth接続可能な専用パッチによるデータトラッキングと専門家によるデータ分析、分析結果をもとにオーダーメード治療を提供してくれる睡眠改善サービスです。
デバイスデーのデータトラッキングと分析結果の開示だけでなく治療まで入り込むのがこのサービスのポイントなんだろうと思っていますが、そうなってくると「お高いんじゃないの?(テレビ通販風に)」と思うじゃないですか。
現状iOSのみの対応ではあるのですが$249と想像をはるかに超えてくる低価格で正直驚きました。(デバイスだけの会社でもこれ以上したりする)
余談ですがイスラエルの方が多いチームなんですけど、CEOは東大で博士号を取られた方でした。
②【Curavit Clinical Research】分散型臨床試験
設立:2019年
今回調達金額:$5M
調達総額:$5M
リード投資家:Osage Venture Partners
サービス内容等:
CRO(医薬品開発業務受託機関)の役割を果たす企業で、通常のCROであればおそらくほとんどの機能を内製化していると思うのですが、Curavitは、主要な臨床試験に必要な機能を中央で統合するような立ち位置にいて、各機能はそれぞれの第一人者的な研究者と協力を行ったり医療機関と連携を行う形で提供しています。
(下記のようなイメージ)
③【Experic】創薬企業向けサプライチェーン支援
設立:2022年
今回調達金額:$14M
調達総額:$14M
リード投資家:East Seattle Partners
サービス内容等:
中小規模の製薬メーカーをターゲットとしたサプライチェーン支援サービスを展開している企業で「治験用医薬品製造」「臨床試験用供給」「本生産」を支援しています。
治験用医薬品製造では、目的の性能実現に向け、様々な装置の提供を行っており、将来的な製造プロセスのスケールアップを見越したコンサルティングも提供しているようです。
臨床試験用供給では、製造、梱包、ラベル付け、保管、物流、返品、廃棄までの業務を包括的に提供します。
編集後記
今回も3社ご紹介しました。
先に毛色が全く違うWesperですが、そこまで介入してくれて、その値段なら試しに使ってみようって思う人多そうですよね。
睡眠ってお金かける方はすさまじい金額かけますし、一般向けに出ている商品でも、それくらいの価格する枕とかいろいろあるので、かなりお金をかける層から比較的抑え目だけれど一定睡眠改善に興味がある層まで幅広く取れそうなサービスだなと思いました。
一方で低価格を実現できる仕組みとLTVの伸ばし方をどうやって行くのかは気になるところで、分析の部分のシステム化やパーソナライズされた治療プランのところにどれくらいコストがかかっているのかとても気になります。
LTVの方に関しては、やはり改善してもまた異なる理由で悪化していくものだから、1年おきぐらいで定期的に受けていくものなのか、一度改善すると、改善の時の治療が汎用的にはりとつかえるものだから、リピートが考えにくいのであれば、そのほかの睡眠支援を行うようなグッズ(寝具とか?)系でLTV伸ばしていくのか。
それとももっとメディカルの方に入っていくってのもあり得そうですよね。
いろいろあり得そうだなと思いましたし、何より、一度使ってみたいなと思いました。
その他の2社については、これまで聞いてきた創薬支援とはまた異なる支援領域で非常に面白いなと思いました。
日本で展開するにはどうなのかという観点で見ると日本の場合、中小の創薬メーカーが海外ほど多いのか?というのが重要なのかなと思っていて、そう考えると、日本は海外と比較すると絶対数としてはかなり少ないので、日本単体だけで展開するという考え方であれば市場がかなり小さそうだなとは思いました。
ただ、事業の考え方として、中小の比較的優先度は低いけど、でも絶対にやらないわけにはいかない所を支援するってのはやっぱり面白いなと思いました。
今回はこれにて以上になります。
ちょっと移動しながら書いたり、最後の方は実は空港のホテルで書いたりしていて、ちょっと短めですが読んでくださりありがとうございました。
久々に年末年始は、家ではない所にこもって本を読もうと思っているのでEU建設領域かけるか怪しいですが、書けたらまたアップしますので、ぜひご覧ください!
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それではまた次回!
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