見出し画像

【weekly post】2022年12月教育領域PreSeed~SeriesA資金調達in米国

先週から、22年12月分の資金調達動向のまとめに入っておりまして、今回は教育領域になります。

早いもので、つい最近始まって気がする1月がもう終わってしまうところまで来ております。

2月も営業日が短いので一瞬で終わってしまうんだろうなと考えると、1月のQ1ももう終わりな気がしてきてしまって時間の速さを感じます。

ありがたいことに年始から出張でいろいろと行かせていただいたりしていた関係で思いのほかデスクワーク的なものに時間を割きづらかったので、2月はしっかり家で仕事する時間を取ってやっていきたいなと思っております、

さて、今後のスケジュールですが

1月23日:12月教育@US
1月30日:12月ヘルスケア@US

上記のような感じになっておりまして、2月から始まる23年分については試運転期間ということでこんな感じにしようかと思っております。

2月11日:23年1月建設不動産@US
2月25日:23年1月ヘルスケア@US

建設不動産EUと教育はどうしたんだよという話ですが、ちょっと新フォーマットが結構ヘビーなのと、23年からはこれまでPreSeed~SeriesAのみやっていたのを、すべてのラウンドに広げてやっていこうと思ってまして、正直どの程度負担になるかわからんというのがありまして、ひとまず、メインでやっている建設不動産USと最も数が多くなるヘルスケアのみでやってみて考えたいなと思っております。

それでは、今月の本編に入っていきます。

12月のサマリーと22年の振り返り

■対象企業
所在地:アメリカ
対象領域:教育領域
企業ステージ:PreSeed~SeriesA
ファイナンス時期:2022年12月1日~12月31日まで

今回も前回の建設不動産同様に振り返れるものは22年の振り返りもやっていこうと思います。

前回の建設不動産の振り返りパートで今年のVC調達トレンドにも触れていますので、ご興味ある方はこちらをご覧ください。Crunchbaseのデータを持ってきてどんな変化があったのか触れております。

まず今年の調達件数の月別推移ですが、Q1は比較的多かったのに対してQ2当たりで減少、年末に向けて持ち直したものの12月は年内過去最低タイの調達件数となりました。(Crunchbaseのカテゴリー上はもっとあるんですが、厳密には教育系ではないものを独自に外している関係で、Crunchbaseで表示される数より少ない数値になっております。)

ステージ分布についてですが、通期で見ると、建設不動産のグラフに似ているような形ですね。

建設不動産の場合はSeriesAが3割程度であったのに対して、教育はPreSeedの方が大きい数字になっています。

もしかすると教育領域ならではの難しさみたいなものを反映している分布なのかもしれませんね…

最後にカテゴリーごとの調達件数です。
調達件数そのものが少なすぎてあまり出す意味もない気がするのですが引き続きビジネススキル系は安定的に存在しているなぁという印象でしょうか。

あまり見てもしょうがないですね….(じゃあ作るなという感じですが(笑))

今月は調達件数そのものが少なく、あまり個人的にこれはというものがなかったので2件だけ取り上げようかと思います。

①【Classet】職業別のエントリーレベルトレーニングと採用プラットフォーム

設立:2021年
今回調達金額:$3M
調達総額:$3M
リード投資家:Starting Line
サービス内容等:
技能職のキャリアに特化した求人とトレーニングを提供するサービスになります。

コンテンツはかなり幅広に用意されて、各職種ごとになぜおすすめなのか、どれくらいの給与が貰えるのか、職業の見通し、具体的にどのような仕事をするのかなどが記載されておりものによっては実際に働いている人たちのTikTokコンテンツも上がっており仕事のイメージができるようになっています。

またコミュニティも用意されており、職種ごとにメンターとつながれたり質問に答えてもらうことができたりして、どのトレーニングプログラムを受けるか決めるのに役に立ちます。

②【MoneyUP】Z世代向け金融教育と金融サービス

設立:2022年
今回調達金額:不明
調達総額:不明
リード投資家:Moderne Ventures
サービス内容等:
BankUp、InvestmentUp、BugetUp、LearnUp、EarnUpの5つで構成される金融サービスと金融教育を提供するサービスです。

BankとInvestmentはそのままで、銀行サービスと少額投資のサービスを提供しています。
Bankの方では、給与の早払い(最大2日前)やデビットカードの提供等を口座管理費など不要で提供。Investmentでは$1から個別株式や仮想通貨に投資ができ、手数料も無料になっています。

Bugetはいわゆる家計簿的なイメージでLearnではゲーム性を持たせつつ、動画や記事、ゲームなどで金融に関する勉強ができるようになっており、ユーザー間での交流もできるようになっています。

最後のEarnは、BankからLearnの4つのサービスを利用することでポイントが貯まるようになっており、貯まったポイントでAmazonやDoorDashなどのギフト券をもらうことができるようになっています。

編集後記

今回は、調達件数が少なかったこともあり、いつもと比べてかなりボリューム少な目になりましたがいかがでしたでしょうか?

個人的に割と好きなのは、最後のMoneyUpです。
もともと自分自身が学生時代に株式投資をやっていたこともあって、金融教育みたいなところは結構興味を持っています。

国内で見ると社会人向けのものや子供向けのものは数は少ないけどちらほら出てきてたりするのかなと思っています。一方で、いろいろなこと(証券口座開設、クレカ発行)が自分でできるようになる大学生くらいを狙ったサービスって社会人、子ども向けと比べるとさらに少ない気がしています。

特に高校で授業も始まってますし、初めてバイトしたりする子も増えるタイミングなので、このタイミングで実際にお金を稼いだり使いながら学ぶってのはちょうどよいんじゃないかなぁと思っています。

あまりコンテンツとして面白くはないかもしれないですが、個人的には税金や社会保険なんかについても併せて教えてくれるサービスになるとより良い学びになるんじゃなかろうかと思います。(税金とか社会保険ってめっちゃ大切だっていう割に、まじでどこでも教えてもらえなかったような気が….)

一方で調査データのようなものを見てみると、20代は学び方としてSNSで学習したいという回答も多いようで、だからSNSを作るってのは違うと思うんですが、やはり手軽な学びとか、”勉強”という感じの市内学びの場みたいなのが大事なのかなぁと思ったりしました。

結構この辺はチャンスあるんじゃないかなぁと思っているので、「じゃあ、何をフックにこの世代の金融教育、金融サービスにエントリーするか」ってのはちょっと考えてみると面白そうですよね。

フリーランスや副業をする人の数も増えているので、よりお金の運用、維持、管理そこに絡む税金の問題など興味を持っている人は増えてると思いますし、一時的に揺り戻しみたいなのはあるかもしれませんが、長い目で見るとまだまだ増えるんだろうとも思うので、個人的にも注目居ていきたいなぁと思っています。

今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よろしければ「スキ」や「フォロー」などしていただけると嬉しいです!
それではまた次回!

-----------------------------------------------------------
ファーストラウンドを中心に事業に関するディスカッションや資金調達に関するご相談をとてもとても、それはとてもお待ちしております!
プロダクトのないアイデア段階でも全然大丈夫です!
事業領域も幅広にお待ちしてます!
もしご興味のある方はTwitterのDMオープンしておりますのでこちらから、その前にどんなとこに投資をしていたり、どんな領域に興味を持ってるか知りたいと言う方は下記のnotionをご覧ください!記載してる注力領域以外にも投資させていただいてますのであまり気にせずお声がけください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?