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新しい化粧品を買う前に読んで下さい!化粧品に含まれるマイクロプラスチックの話

化粧品に固体で入っているプラスチックはプラスチックスクラブとプラスチックパウダーがあります。プラスチックスクラブは清掃助剤で、プラスチックパウダーは滑剤と光拡散の役目をはたしております。

先日書いたマイクロプラスチックの記事で触れた化粧品について今日はもう少し掘り下げて解説します。↓元の記事も併せてどうぞ。

化粧品に含まれるプラスチック

化粧品にはプラスチックが入っています。プラスチックに入っているではなく、プラスチックが入っているになります。そうです、あなたが毎日長い時間肌に付けて、洗って流してしまう化粧品にプラスチックが入っているのです。

化粧品に固体で入っているプラスチックはプラスチックスクラブとプラスチックパウダーがあります。プラスチックスクラブは清掃助剤で、プラスチックパウダーは滑剤と光拡散の役目をはたしております。

化粧品や洗浄剤に溶解している状態で入っているプラスチック(合成高分子)も色々ありますが、水溶性ポリマーは生分解性のもの多いですし、水溶性プラスチックはマイクロプラスチックとはされていませんので今日は割愛します。

化粧品に含まれているプラスチックはいずれも使用後は下水に流す前提で商品に配合されており、他のマイクロプラスチック発生源やプラスチック商品と異なり意図的に海に廃棄している点で、問題視されています。また、マイクロプラスチックは下水処理場の処理で大部分が補足されて海に流出しないと予想されてますが、化粧品由来のプラスチックは大きさが小さいので~5%程度は海に流れると言われており、こちらも問題視されております。

プラスチックスクラブ

プラスチックスクラブは汚れや古い角質を除去する清掃助剤です。汚れをしっかり落とすことでその後の保湿ケアの効果を上があります。スクラブ剤が入っている製品としては歯磨き粉、洗顔剤、ボディウォッシュなどに含まれています。素材は主にポリエチレンやポリプロピレンで、数百マイクロメートル程度の長さです。当然石油由来で生分解性はありません。

元々スクラブ剤は、ナッツの殻、塩、鉱物など天然のものでできていましたが、性能と価格のバランスの良いプラスチックに置き換わってしまいました。

しかし、2016年以降、プラスチックスクラブは世界中で禁止の方向に動いております。日本では規制がされておりませんが、主要メーカーは自主的にプラスチックスクラブの使用を止めており天然由来のものへの置き換わりが進んでいます。

プラスチックパウダー

プラスチックパウダーはプラスチックを真球状に加工した粉です。ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウ、シェイビングフォーム、へアケア製品等に入ってます。目的は様々ですが、

・しっとり感やさらさら感等の感触
・肌への伸展性(のびを良くする)
・透明感、てかりを抑える

などの効果があるとされています。

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素材としてはナイロンパウダー、ウレタンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダーなどがあります。当然石油由来で生分解性はありません。

元々はマイカ、タルク、セリサイト、酸化チタン等のミネラル(鉱物)やが利用されていたのですが値段の問題からプラスチックパウダーに置き換わってしまってます。

最近では元からあるミネラル系のパウダーに加えて、シルクパウダーあるいはセルロースアセテート(天然由来)などの生分解性プラスチックで作られたものが採用される動きが広がっています。

化粧品のマイクロプラスチック対策

1.置き換えて買わない

化粧品は医薬部外品であるので基本的に外装に成分表示があります。
歯磨き粉、洗顔剤、ボディウォッシュなどを買う時は洗浄助剤に注意してください。もうあまりないと思いますが、ポリエチレン末等の表示があるものはNGです。
ファンデーションもナイロンやウレタンが入っていないものを選んでください。これらが売れなくなれば企業もプラスチック入りの化粧品を作らなくなりますので。

2.使用量を最小に抑える

既に買ってしまったものを廃棄したり、置き換えたりすることもできますが、捨てるのはそれで躊躇われる方は既にあるものの使用量を最小に抑えて下さい。長く使うことにはなりますが、商品サイクルの早い化粧品では次買う時に環境に良い製品が出ている可能性も上がります。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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