第1回 広瀬香美「きれいになったら」
広瀬香美の「ロマンスの神様」サビならみんなコーラスを含めて歌えるくらい名曲だ。
小学生の頃、毎週水曜日の「朝の縄跳び」の時間に毎週「ロマンスの神様」のカラオケバージョンに合わせて前跳び後ろ飛び交差跳びをしていた。今でもイントロを聞くと生徒の前で先導して縄跳びをしていたピンクのジャージの大和田先生を思い出す。
歌詞はバリッバリのトレンディドラマ全盛期な内容で今この歌詞を見てみると、
コンパで性格は置いておいて職業も見た目も住んでるところも趣味も完璧な男を求めていたら合格ラインの男を見つけてアタックしてみたらまさかのOK!信じられないわ!
といった具合で土曜日には遊園地へデート、1年後には新婚旅行とまで妄想は広がる。
まぁ26年前の歌詞に突っ込んでやるなよって話だがコレを2019年にあいみょんが新曲として歌っていたら「有頂天がすぎるやべー女の歌」だ。
でも、広瀬校長はやった。2013年にやった。湘南美容外科クリニックのCMでやった。
「好きな言葉は情熱です」でそこまで特徴がないはずなのに、なぜか僕たちの心に残るCMをいつも提供してくれる湘南美容外科クリニック。
2013年に広瀬香美の「キレイになったら」をBGMにしたCMを見て僕は何かを感じた。
広瀬香美さんのWEBサイトを見て後日iTunes Storeで配信されるのを確認して配信日に買って聴いてみるとその予感は的中した。
この歌「ロマンスの神様」の主人公が「ロマンスの神様の思考のままアラフォーになった」曲になってしまっている。
歌詞のあらすじは各自で調べてほしいが、
きれいになったら、美人になったら、痩せたらどうしよう?あなたに愛されたい!あなたに南の島へのバカンスに誘われちゃって、思わせぶりな素振りを見せてOKしちゃった!私は恋上手!
といった具合だ。
もうこれ、2010年前後に流行った90年代前半のトレンディドラマにどっぷりハマった方々をターゲットにした関テレあたりが作るドラマにそのままできちゃうんじゃないか。
-90年代前半-バブルは終わっちゃったけど、その時の私はキラキラな恋愛をしていた、、、、コンパで出会ったカレとは結局別れちゃってから、もう20年経ってしまった・・・
すっかりオバサンになっちゃったけど、そんな時に20歳年下の契約社員の後輩(向井理)が、も、も、もしかして私を好きなってくれちゃってる!?カレに見合うオンナにならなくちゃと思っていたら20年前に付き合ったカレ(江口洋介)が大企業の本部長になって私の目の前に再び!
90年代のキラキラを失いつつあるアナタに贈るオトナ女子の恋愛ドラマが今、始まる!
と、この曲を聴いた瞬間にドラマのイントロダクションがすぐ浮かんだという話をもう6年間ずっとしてる。
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