見出し画像

成長と喪失-取り戻せなさ 2020夏

娘もいつか同じ気持ちを感じてくれること、いつか私のことを思い出してくれることをささやかな願いとして。

目次
・夏休みの思い出
・Day1: お城&巨大公園-場で制限される運動能力
・Day2: 美術館と絵画体験-感受性と美/自意識
・Day3: 映画”のび太の新恐竜”-行儀
・Day4: 水族館と喫茶店-知力とリズム感
・一度きりの夏: 成長していく=変わっていく

夏休みの思い出

保育園に通う娘と過ごせる短い夏休みがにあった。飛び石連休的ではあったが。熱中症が怖いので、暑い日は(主に)屋内で遊べる場所へ連れていくことにした。
非日常に入ることではじめて気づいた子の成長や、ある種の喪失感を記す。

Day1: お城&巨大公園-場で制限される運動能力

普段できないことをする(もしくはしなくてはならないことをしない)、というのが旅行の醍醐味。
いつもとは違う場所で、違うものを食べたり、違うものを見たり、違う人と出会ったりする。そういうことを娘としたいと思った。非日常を通して発見した娘の成長は下記。

・広い空間があるとどこまでも走る

これ。超シンプル。
日常では都内の公園によく連れていく。広い公園もあるが、人口密度が違う。田舎にあるお城や巨大公園では、走っていても人にぶつからない、ぶつからない場所があると走れる。気持ちよさそうに短い歩幅で一生懸命走る姿に感激した。

Day2: 美術館と絵画体験-感受性と美/自意識

日常ではアニメキャラクターお絵描きや塗り絵が大好きな娘。旅ではテイストは異なるが、印象派の絵画や、庭園へ行くことにした。そこで感じた成長。

・写真の撮られ方や選ぶものに自意識が出てきた

これは旅の前からも感じていたことではあったが、選ぶものに関しての基準ができてきている。目に入ったものをただ選んでいた時期が去って、自分なりに(かわいい)基準を持って選ぶようになっている。更に、パターン認識なのか、3つセットのものを好み、それぞれママ・自分・パパ、と大きさや色・形で割り当てるようになった
違うパターン(一番大きくて固そうなものを娘、など)を提案すると『ちがーーーう!』などと言って怒るのもまたかわいい。
写真を撮るときも、あからさまに映りを意識した撮られ方=他社からどう見えるかを意識したもの、になっている。こっそり歌ったり踊ったりしているのを動画で撮っていると『撮らないでよ、もぅ』などというのもまたかわいい。

画像1

Day3: 映画”のび太の新恐竜”-行儀

テレビアニメの終わりに何度も繰り返し流されるミスチルの主題歌がちょっとウザいなと思いながら、娘には『エルサの映画がいい!』と言われるのをなだめながら観に行った。結果的には大満足。

・待てる、我慢できる

驚いたのは、会場に10分前ぐらいに入り、機材トラブルで20分ほど押し、上映時間自体も2時間ぐらいあり、延べ2時間半じっと、お漏らしなし、お菓子なしで座っていたこと。
映画自体はダレ場がないように作られてはいたこともあるだろうが、待ち時間には自分で読み物を見つけたり、親と話をするなどして耐えることができた。恐らく保育園での教育もあるのだろうが、ただ座っていられる、ということに驚いた。

Day4: 水族館と喫茶店-知力とリズム感

水族館が激混みだったため、待ち時間が発生。迷路とシールを買って喫茶店でそれをやって待つことに。Day3でも感じたことだが、待てるし、騒がないところに成長を感じる。
水族館のショーでは観客一体型の手拍子などを、ごく自然にこなして楽しむなど。

・複雑な要素を組み合わせた迷路に取り組める
・ライブショーの手拍子や簡単な踊りに合わせられる

迷路は手ごわく、後半では、しりとりを組み合わせた迷路があったが、途中で投げ出さずサポートももらいながら取り組んだ。100問ぐらいあったので、待ち時間中には終わらなかったし、少し続けたがっていたけど、水族館が待っていることを伝えると素直に従う。取り組む中でも『できなーい』から、『じぇーんぶ自分でやる!できる!』に口癖も変わってきている。自己肯定感を強く持てるように愛を与えたいと思った。
水族館は思いっきり楽しむなど。踊りや歌が好きなので、ショーの手拍子や振付もバッチリ。昔来たときは踊らされているだけだったのに。

1度きりの夏: 成長していく=変わっていく

子どもの成長というのは一度きりの人生を生きているということを強く感じさせる。いくら同じ場所に連れて来ようとも、この夏のこの瞬間は永遠にやって来ない。
あまりにも当然すぎることを言っているが、映像や写真を残す、あとはこうして文章に残すぐらいしかできることはない。
(そうしたとしても)だんだんあの瞬間に感じたどうしようもない愛おしさや切なさは消えていく。

娘もいつか同じ気持ちを感じて、いつか私のことを思い出してくれるといいな。



この記事が参加している募集

夏の思い出

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?