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【えだぽた Ep1《お茶のまち藤枝市めぐり》】SURUGA Cycle Journal Vol. 152

藤枝市さんとの新企画「えだぽた」が始まりました!静岡県の中央に位置する藤枝市は、東西からのアクセスが良く、交通の要衝として発展してきました。江戸時代には東海道の岡部宿・藤枝宿の宿場町としてにぎわい、岡部宿本陣址に隣接した大旅籠柏屋には当時の建物や資料が多く残されています。市内には瀬戸川や朝比奈川などの清流が流れ、市のほぼ中央にある蓮華寺池公園では、年間を通して美しい花が咲き誇ります。

緑豊かな山間部では、清流が作り出す肥沃な土壌で香り豊かなお茶が育ち、「玉露」の生産を行う朝比奈地区は三大玉露の産地として有名です。

東海道の歴史とお茶の香りあふれる藤枝市を、全4回にわたり自転車で巡り、素敵なスポットをご紹介していきます。第1回は、新茶の時期だからこそ見られる、山間部に広がる茶園の美しい景観をお届けします。

今回のナビゲーターは、藤枝市観光協会のコンテストで選ばれた、10代目「藤の里観光大使」の3名。みなさん藤枝市が大好き!藤枝市の魅力をたくさんの方に伝えるため、市内の各種イベントに参加したり観光プロモーションの活動をされています。

そして今回の相棒はデイトナポタリングバイクDE01です。電動アシスト付きで上り坂もラクラク走れます!カラーラインナップも豊富です。

レッドは関さん。

ブルーは松本さん。

イエローは園田さん。

笑顔が素敵なみなさんと、ポタリングしながら藤枝市の素敵なスポットをご紹介していきます。それでは藤枝市役所をスタート!

まずは藤枝市を流れる清流・瀬戸川の源流部、瀬戸ノ谷にある、「市之瀬の里」さんの茶畑へ!山々に囲まれ緑豊かな藤枝市北部は、信号がなく交通量も少ないので、安全に気持ちよくサイクリングが楽しめます。

2022年4月、「市之瀬の里」さんの茶畑の中に「ティーテラス市之瀬」がオープンしました。1日2組限定の完全予約制プライベートテラスです。茶畑や眼下に広がる集落を眺めながら極上のお茶を飲み、のんびりと特別な時間を過ごせます。

まずは市之瀬の里茶工場にて受付をして、茶畑のテラスまでは各自で移動となります!(※事前にWebサイトから予約が必要です)

「ティーテラス市之瀬」のある茶畑に到着しました!受付場所(市之瀬の里茶工場)から茶畑までは急な坂道が続きますが、電動アシスト自転車のおかげでなんとか上りきりました。

撮影をした5月初旬には、茶摘み直前の新茶の茶葉が日光を浴びてツヤツヤと輝いていました。新茶の時期は、黄金色に輝く茶畑を見ることができます。テラスに腰掛けて静かに目を閉じると、鳥のさえずりや風の音が聞こえてきます。

テラスからは周囲を取り囲む茶畑、眼下に広がる集落、天気が良ければ御前崎方面まで見渡せる眺望を独り占めできちゃいます!

それでは早速「ティーテラス市之瀬」さんでお茶をいただきましょう。テラスをご利用の方には、市之瀬の里さん自慢のお茶2種類(煎茶・抹茶)と、人気スイーツ店の茶菓子をご用意しています。

お茶を淹れたらまずは色、香りを楽しみましょう。煎茶の茶葉には葉や茎などすべての部分が含まれ、渋みの柔らかい芳醇さが際立ちます。暑い時期(6月から10月頃)は冷茶、寒い時期(11月から5月頃)は温茶をいただけます。

抹茶は日光を遮って生産することで、深くまろやかな甘味・旨味と豊かで奥行きのある香りを生んだ逸品です。茶菓子のリーフパイとクッキーには、この茶園の茶葉が使用されています。

テラスの利用はカップルやお子様連れのご家族が多いそうです。少人数で静かに過ごすのも、大人数で賑やかに過ごすのもいいですね(定員6名)。最高の環境でお茶とお菓子をいただいて、ゆったりと特別な時間を過ごしてください。

贅沢なプライベート空間で、周りの目を気にせずのんびり過ごせるのが魅力のひとつです。1日2組限定、午前または午後の90分貸切なので、たっぷり時間がありますよ。テラスでお茶を飲んだ後はお昼寝してもOK、茶畑を散策してもOKです。

茶畑の中に隠れたハートを発見しました!一緒に写真を撮れば幸せになれるかも。
ぜひチェックしてみてください。

続いては、道の駅「玉露の里」にやってきました。藤枝市の朝比奈地区は、京都の宇治・福岡の八女(やめ)と並ぶ高級品種「玉露」の日本三大産地のひとつです。自然に囲まれた「玉露の里」には、朝比奈地区で採れた茶葉を使った玉露や抹茶が味わえる茶室「瓢月亭(ひょうげつてい)」や、食事処・物産館の「茶の華亭」があります。

今回は「茶の華亭」の2階にある、隠れ家カフェ「うさぎの隠れ家」さんでランチをいただきましょう。

「うさぎが月でお餅をついている」という話を聞いたことがありますか?ここは、茶室「瓢月亭」の『月』にいるうさぎがくつろぎに来る隠れ家。みなさんもにぎやかな日常から少し離れて、自然豊かな玉露の里でゆっくりとくつろいでほしい…そんな願いが込められています。

レトロで可愛いインテリアの店内には、至る所にうさぎがいるので探してみてください。

それでは、春の限定メニュー「柔らかローストビーフ」をいただきます!甘めのソースと卵が相性抜群。ローストビーフとご飯に絡めて召し上がれ!

野菜たっぷりで見た目も華やか、ボリューミーですがさっぱりといただけます。席数が限られているので事前のご予約がおすすめです。

ランチの後は、「玉露の里」近くを流れる朝比奈川沿いを散策します。美しい新緑の中を走ると気持ちがいいですね。毎年春には美しい桜並木が見られます。

下流に向かって進むと「ちゃっきり橋」という鋼製の吊り橋があります。

名前の由来は、茶摘みばさみを使用する時の「チャッキリ」という音だそうです。茶摘みばさみは大正時代頃から茶摘みに使用され、静岡県の民謡「ちゃっきり節」にも唄われました。

次は食事処・物産館「茶の華亭」から朝比奈川を挟んだ対岸に位置する、茶室「瓢月亭」に行きましょう!茶室では朝比奈地区で採れた茶葉を使った玉露や抹茶を味わうことができます。

お茶の作法を知らないから茶室は敷居が高いな…という方でも大丈夫です!あまり難しく考えず、お気軽にお越しください。正座が苦手な方には腰掛け席をご用意しています。美しい自然の風景を眺めながら、日本情緒たっぷりの中で本格的なお茶をお楽しみいただけます。

風情溢れる美しい日本庭園をゆっくりと歩いていると、瓢箪池(ひょうたんいけ)越しに見えてきたのが茶室「瓢月亭」です。

それでは、いざ!茶室「瓢月亭」の中へ。入館券は入り口の売店でお求めください。玉露と抹茶のどちらかお好きな方を選べます。どちらも飲みたい!という方のために「玉露と抹茶のW券」もあります。

今回は3人とも玉露を選び、目の前で先生のお点前を見せていただきました。ひとつひとつの丁寧な所作に思わず見とれてしまいます。急須から茶碗に一滴二滴と落としていき、この一滴に玉露の旨みが詰まっているそうです。

まずは一煎目をいただきます。苦みはほとんどなく、和食の出汁にも似た強い旨みを感じます。二煎目は和菓子をいただいた後で。やや渋みが出て、普段飲む煎茶に近い味わいです。ぜひ味の変化も楽しんでください。

美しい日本庭園を眺めながらお茶を飲み、心安らぐひと時をお過ごしください。

入り口の売店で餌を購入して、池の鯉に餌やりもできます。

続いては「東平(とうへい)玉露茶ばら」で茶摘み体験をさせていただきましょう。こちらには、全国一のお茶を決める「全国茶品評会」で農林水産大臣賞を二度獲得するなど、数々の賞を受賞している玉露名人がいらっしゃいます。

ちなみに「茶ばら」とは、この地区の言葉で茶畑・茶園という意味だそうです。

さっそく玉露の茶畑に案内していただくと、何やら茶畑が藁の屋根で覆われています。実はこれが玉露の栽培方法の大きな特徴なんです!

玉露は収穫前の約20日間、覆いをかぶせて日光を遮り、じっくりと時間をかけて育てます。遮光することにより、渋みの素が抑えられて旨み成分の濃い、まったりとした甘い味わいになります。

新芽の出始めた茶畑を藁や黒い幕などで覆い、日光を遮断する栽培方法を「被覆(ひふく)栽培」といいます。

玉露やかぶせ茶、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)は、被覆栽培で作られるお茶です。被覆期間は、かぶせ茶が1週間から10日、玉露が20日程度、碾茶は玉露のプラス5日ほどです。同じお茶の木でも、遮光の有無や被覆期間の違いで、さまざまな味わいのあるお茶が生まれます。日本茶は奥深いなとしみじみ感じます。

東平玉露茶ばらの真ん中には、「もてなし茶ばら」と名付けられたお茶席があります。「茶畑にいらしたお客さんに喜んでもらいたい」という思いで作られたそうです。

最後は、江戸寛政時代から続く創業200余年の製茶問屋「真茶園(しんちゃえん)」さんにやってきました。老舗の伝統技術で製茶したお茶をはじめ、高級抹茶を使用したスイーツを販売しています。

東海道五十三次「藤枝宿」の茶店から始まり、後に現店舗の所在地に製茶工場を建設。茶畑が隣接する地の利と、老舗の製茶伝統技術をもって、全国に「静岡茶」の製造卸し販売を展開してきました。

八代目の現当主は利き茶(茶葉鑑定)日本一の茶匠です!茶匠が一切の妥協なく仕入したお茶を、自信をもってお客様にお届けしています。体験施設として開放している店舗横の旧宅では、煎茶・抹茶の楽しみ方や、美味しいお茶の淹れ方教室などを行っています。

スイーツ人気No.1は抹茶どら焼き。上品な抹茶の風味を生かし、甘さを抑えたバタークリームは大人の味です。撮影時には期間限定の新茶どら焼きが登場していました。生地にもクリームにも新茶を使用しています。

みなさんお土産にスイーツを購入しました!関さん・松本さんは「新茶ロールケーキ」と、ふんわり生地の洋風どら焼き「茶まどら」。

要冷蔵の茶まどらは、帰ってからすぐ食べます!と、ニッコリ笑顔のおふたり。

園田さんは紅茶の風味とあんこが絶妙な味わいの「和紅茶どら焼き」と「新茶ロールケーキ」。「和紅茶どら焼き」は、藤枝セレクション2022認定商品です!

藤枝セレクションとは、藤枝で作られるさまざまな地場産品の中から「藤枝の誇り」「安心の証」「コトづくり」に優れた、藤枝を代表する商品を認定し、藤枝の名を全国に発信するという取組みです。2020までは各年度11商品を認定していましたが、2022からはわずか3商品の認定となっており、厳選された逸品です!

▼藤枝セレクション

今回は新茶シーズン真っ只中の藤枝市をポタリングして、新緑の美しい景色をお届けできました。どこを切り取っても美しい風景ばかりの藤枝市。次回はどんな旅になるのかお楽しみに!

【Information 1】
▼藤枝市
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp

▼デイトナポタリングバイク
https://www.potteringbike.jp

▼ティーテラス市之瀬
https://www.visit-suruga.com/spot/tea-terrace-ichinose/37

▼市之瀬の里
https://ichinose.shizuoka.jp

▼玉露の里
https://www.shizutetsu-retailing.com/gyokuronosato/

▼真茶園
https://www.shinchaen.com

【Information 2】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=eda_pota

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