【はだくるEp1《鎌倉殿の時代へ…秦野ゆかりの地巡り》】SURUGA Cycle Journal Vol. 109
秦野市さんとのコラボ企画「はだくる」。名水百選に選ばれ、そしてヒルクライムの聖地「ヤビツ峠」があり、四季折々の表情を見せてくれる自然豊かな秦野で、全4回にわたり、自転車に乗って秦野市の素敵なスポットをのんびり巡る企画。
今回はこちらのマップをもとに鎌倉殿を訪ねる自転車旅をしました。
鎌倉殿の13人の御家人たち 秦野ゆかりの地めぐり | 秦野市役所 (city.hadano.kanagawa.jp)
また今回ご紹介するスポットは、表丹沢に点在する様々なスポットを発信するサイト「OMOTAN」でも紹介されています。ぜひこちらもご覧ください。
https://omotan-hadano.jp/
今回のナビゲーターは秦野市職員の池田さん(左)と酒井さん(右)です。
そして今回の旅のお供はデイトナポタリングバイクDE01です。電動アシスト付きで上り坂もラクラク走れますよ。
https://www.potteringbike.jp/
「元湯 陣屋」さんからスタートです。
さぁ、鎌倉時代の探索にでかけましょう。
「元湯 陣屋」さんのある場所は、鎌倉幕府の時、源頼朝の側近の和田義盛公の陣地だったのだそう。また、館内には代々の当主の方が収集してきた古美術品が展示されています。鎌倉時代や戦国時代の貴重な品々を見ることができます。
そして将棋や囲碁のタイトル戦の舞台としても有名です。
館内は至る所に組子細工が使われた家具などがあります。
地元秦野産の檜を使い、地元の「佐藤建具工房」さんが制作されたのだとか。
組子細工からもれる明かりに癒されます。
続いては、和田義盛公繋がりで「雨沼山 鐇松院 西光寺」(うしょうざん ばんしょういん さいこうじ)へ向かいます。
北条氏との戦い(和田合戦)で討たれた和田義盛公を、この地に住んでいた側室が弔うために、阿弥陀如来を持ってきて堂を建立したのが始まりだそうです。
次は源実朝像が安置されている「大聖山 金剛寺」(だいしょうざん こんごうじ)へ向かいます。
「大聖山 金剛寺」には、本堂に源実朝像が安置されています。
暗殺された実朝公の御首は鎌倉からこの寺に持ち込まれたそうです。そして近くに埋葬し、供養のために木造の五輪塔を建て、寺名も実朝公の法号金剛寺殿にちなみ、金剛寺としたそうです。
阿弥陀堂は一般には公開されませんが、今回特別に拝観させていただきました。
また、本来は中央に三体の阿弥陀像が鎮座されています。今回、その阿弥陀像が秦野市の重要文化財に指定されました。おめでとうございます。(2022年8月19日指定)
それでは、「田原ふるさと公園」まで足を延ばしてみましょう。
「田原ふるさと公園」の周りは田んぼが多く、自転車でゆっくり走りたくなるような景色が広がっています。公園には水車もあり、田園風景のようなのどかさを感じます。
そして、公園内にある水車で石臼製粉した「こだわりの手打ちそば」を「東雲」さんで食べることができます。また朝採れ野菜などの農産物の直売所もあり大変好評なのだとか。
公園の池にはなんと亀と鯉がいました。亀は甲羅を干している最中でした。雨が上がったので甲羅を乾かすのにちょうど良い天気。
充分運動したので、次は公園内にある「東雲」(しののめ)さんでお昼をいただきます。
季節限定メニューの「夏御膳」をいただきます。
ざるそば、季節のご飯、漬物、夏野菜の天ぷら、小鉢、デザート付きです。
ざるそばは、コシがあって喉越しもよく、暑くて食欲がない日にはピッタリです。
デザートはこんにゃく餅だそうで、もちもちとして美味しかったです。
腹ごしらえをしたので、次は近くにある「源実朝公御首塚」へ向かいます。
源実朝は、源頼朝と北条政子の次男。比企の乱で頼家が失脚した後、三代将軍となりました。1219年に、甥の公暁によって暗殺され、この地に葬られたと伝えられています。五輪塔がありますが、当初は木製の五輪塔だったそうです。
実朝が詠んだ歌碑があります。
「物いはぬ 四方(よも)のけだものすらだにも あはれなるかなや 親の子を思ふ」(金槐(きんかい)和歌集)
こちらの歌は親が子を思う気持ちを歌っているのだそう。実朝は歌人としても有名だったようです。
そしてここ「田原ふるさと公園」周辺には東田原中丸遺跡があり、遺跡の概要が記された案内板があります。ぜひ、こちらにも目を通してみてくださいね。
次は不二家さんのキャラクターでお馴染みの「ペコちゃん公園はだの」へ向かいます。
まず目に入ったのが、ペコちゃんとポコちゃん。中央公園管理事務所の屋根の上にふたり仲良く並んで座ってお出迎えしてくれますよ。
ベンチにペコちゃんが座っています。
こちらは管理事務局の建物内のトイレの入り口に設置されています。
そしてお菓子の家とペコちゃんポコちゃん。ステージになっており、絶好の撮影スポットとして大人気です。
そして子供達に大人気の遊具、長いローラー滑り台があります。
日差しが差してきて暑くなってきました。アイスが欲しい…そうだ。「Sun’s Gelato 」さんへ行こう。
「Sun’s Gelato」さんは、乳化剤などの添加物を使用していない自然素材のジェラートを提供されています。秦野産の農産物を使用しているそうです。
こちらではトマト&マンゴー、赤しそ&ヨーグルトをチョイスしましたよ。
トマトはしっかりトマト味で、マンゴー味と相性が良かったです。
赤しそはバジルに近い味で、ヨーグルトのさわやかな味とバッチリ合いました。
クールダウンした後は、お隣の「はだのじばさんず」さんへ寄り道します。
ジェラートと一緒に撮影した「梨サイダー」は隣の「はだのじばさんず」さんで販売中ですよ。
入り口で「梨サイダー」を発見!
神奈川県内一番の野菜の生産量を誇る秦野市。色々な野菜があります。
門倉ポークという秦野市で育てられたブランド豚もありますよ。
秦野市の特産である落花生を使用した商品も多数あります。目移りしますね。
次は秦野市の歴史を探りに「はだの歴史博物館」へ向かいます。
「はだの歴史博物館」があるのは桜土手古墳公園内です。
2020年に「桜土手古墳展示館」から郷土の歴史・文化全般を広く紹介する総合的な博物館としてリニューアルされました。
常設展示には、桜土手古墳や市内の遺跡から発掘されたものや、葉タバコの栽培に関する資料、明治以降の近代の発展に関する歴史資料の展示をしています。
企画展も開催されており、昨年度オープンした「ヤビツ峠レストハウス」に関する資料や、表丹沢に関する展示がありました。
秦野の歴史を知ることができたところで、ちょっと小腹を満たしに、「丹沢ベーカリ」さんへ向かいます。
店内にはたくさんの種類のパンが並んでいます。
どれにしようか迷う…。
迷いに迷って人気商品のパストラミサンドをいただくことに。
秦野産の「ゆめかおり」という小麦を使用しており、フランスパンなどの硬めのパンに適しているのだそう。
お店の外にあるベンチでパクリ。しっかり噛むとパンの風味が口いっぱいに広がります。
小腹を満たしたところで、「柳川山 不動院」(やながわやま ふどういん)へ向かいます。距離があるのでここから頑張りますよ。
だいぶ山奥へ入ってきました。本道まで続く道にはコケが茂っており、コケの道が神秘的な雰囲気を醸し出します。
「柳川山 不動院」は、曽我兄弟が親の仇討ちを願掛けした願文を預けたと言われています。
続いては孫拂山 観音院」(そんぶつさん かんのんいん)へ向かいましょう。
こちらに当時は別の場所で安置されていた源頼朝公座像があります。
そして先ほど立ち寄った「柳川山 不動院」に納められていた曽我兄弟の願文も保管されています。
曽我兄弟の願文はとても綺麗な状態で保管されており、歴史的に貴重な資料を間近で拝見することができました。宮本知信住職ありがとうございました。
次は少し足を延ばして「頼朝はん」へ向かいましょう。
三廻部(みくるべ)地区の田畑の中にある道を進んで行くと、「頼朝はん」と呼ばれる石碑があります。
「孫拂山 観音院」に安置されていた源頼朝公座像は当初「頼朝はん」にありました。戒名らしき文字と亡くなった年が記されています。
ここまでの移動でエネルギーを消費しました。さぁ、おやつの時間だ!「山守茶屋 杜のとうふ工房三河屋」さんへ行きましょう。
店内には豆腐ドーナツや豆腐を使った商品もたくさんありました。どれも美味しそう。
これは迷う…迷った末に「お豆冨タホ」なる飲み物を頼んでみましたよ。
タホとは、フィリピンで広く愛されている豆腐とタピオカを使用したスイーツなんだそうです。
抹茶味とカプチーノ味をセレクトしました。
抹茶味は豆腐の甘味とマッチしていてほどよい甘さに、カプチーノも苦味がありますが、豆腐の甘みもあり意外と苦くない!豆腐の食感とタピオカの食感が同時に味わえる面白いスイーツです。豆腐を使用しているのでヘルシー志向な方でも罪悪感なく食べられるドリンクです。
次は最後の目的地「農家レストラン 秦野どぶろく家」さんへ向かいます。
鹿肉を使用したフランクフルトやジビエそばなどがあります。今回は鹿肉を使用したフランクフルトをいただきました。
こちらのジビエ料理はクセがなく、とても食べやすいです。
梅ジュースは梅の酸味と旨味が絶妙で、登山者に人気なんだそう。暑い季節にピッタリですね。
美味しいモノを堪能しつつ、鎌倉殿ゆかりの地を巡る旅はいかがでしたか。皆さまも秦野にぜひお越しくださいね。さて、次回はどこを巡るのでしょうか?お楽しみに!
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