【ちがさきCycling Ep2 《真夏の海沿いを駆け抜けるサイクリングへ》】SURUGA Cycle Journal Vol.169
茅ヶ崎市さんとのコラボ企画「ちがさきCycling 」。今回は海に面した国道134号線沿いのエリアをポタリングしながら、のんびり海を眺めるスポットや、茅ヶ崎市ゆかりの人物に思いを馳せる、とっておきの場所をご紹介していきます!
撮影日は2023年8月末ですが、まだまだ夏真っ盛りの茅ヶ崎市。じりじりと照りつける太陽にも負けず、茅ヶ崎市役所、茅ヶ崎市観光協会職員の元気なおふたりがナビゲーターとなってご紹介していきます!相棒は街乗りにぴったりなデイトナポタリングバイクです。
さっそくやってきたのは「ヘッドランド」という場所です。ヘッドランドとは、海に向かってT字に突き出している防波堤の人工岬のことです。
ヘッドランドがあるおかげで一帯に砂が溜まりやすくなり、この辺りは「ヘッドランドビーチ(茅ヶ崎パーク)」という市内有数の広大な砂浜のビーチになっています。
ではTの先端に向かって歩いてみましょう。ゴツゴツした岩場なので、足元には注意してください!
ヘッドランドは、茅ヶ崎市のシンボル「えぼし岩」のちょうど南側にあるので、えぼし岩が最も近くに見える場所と言われています。写真だと小さいのですが…確かに海面から突き出た岩を肉眼で確認することができます!
ちなみにこのビーチは、茅ヶ崎市の花火大会がよく見える穴場スポットなのだとか。休日には砂浜でのんびり過ごしたり、マリンスポーツを楽しんだりする人々で賑わいます。
続いてはヘッドランドから自転車で5分ほど走り、「茅ヶ崎ゆかりの人物館」にやって来ました。 ラチエン通り沿いの海を望む小さな丘にあり、「ひと」と「まち」をつなぐ新しい文化交流の拠点として、茅ヶ崎市ゆかりの人物にクローズアップする企画展示を行っています。
撮影日に開催されていたのは、茅ヶ崎市出身の歌手・加山雄三さんの企画展「加山雄三展 湘南・茅ヶ崎と若大将」。
若かりし頃のお写真、ライブの時に必ず持参していた通称「船長椅子」や衣装ケースなど、貴重な品々が盛りだくさん。
企画展は、茅ヶ崎市に関わりのある野球選手や小説家、市に大きな影響を与えた結核療養所の創設者など、これまでさまざまな人物にスポットをあてて紹介されてきました。定期的に展示が入れ替わりますので、茅ヶ崎に関わりのある人々の人生に触れてみてください。
(「加山雄三展 湘南・茅ヶ崎と若大将」は2023年9月24日で終了しました。開催されている企画展によって撮影可能なエリアが異なりますので、詳細は館内のスタッフへお尋ねください。)
「茅ヶ崎ゆかりの人物館」の隣には「茅ヶ崎市開高健記念館」があります。小説家の開高健(かいこう たけし)氏が晩年を過ごした邸宅を記念館として開館しています。
建物外観、開高氏が名付けた「哲学者の小径(こみち)」をもつ庭、書斎は当時の姿が残されています。
また、大の釣り好きとしても有名だった開高氏の、愛用の釣具が展示されている企画展示「開高健 ロッド片手に世界を駆ける」も実施していました。(2023年9月24日で終了しました。)
こちらの企画展も期間限定となりますので、最新情報は公式ホームページをチェックしてみてください。
開高氏の58年の生涯を振り返り、コレクションや執筆された作品、時代における活動を追う展示をぜひゆっくりとご覧ください。
このままラチエン通りを北上していきます。ちなみに「ラチエン通り」という名前は、1932(昭和7)年にこの通り沿いにドイツ人貿易商「ルドルフ・ラチエン」が広大な敷地の別荘を構えていたことに由来しているのだとか。前回のちがさきCyclingでご紹介した「雄三通り」、「サザン通り」など、茅ヶ崎市にはユニークな名前の通りが多いんです。
▼前回のちがさきCyclingはこちら
さて、ちょっと小腹がすいてきたかも?ということで、続いては「肉の老舗 香川屋分店」さんにやって来ました!
今まさに揚げている最中!香川屋分店さんは、著名人も多く訪れるというお肉屋さんで、ショーケースにはさまざまな揚げ物がズラリと並びます。
人気商品は「湘南名物メンチカツ」。開高健氏が愛したメンチカツとしても有名です。リーズナブルなのに、ひとつが大きくてボリュームがあるのが嬉しいところ!
わかめが入った「サザンコロッケ」もイチオシです。海が身近な茅ヶ崎市らしい一品ですね。
さっそく揚げたてをいただきます!その場で食べる時は、「ソースはかけますか?」と聞いてもらえてさらに嬉しい!おやつにもよし、お夕飯のおかずにもよし。地元に長年愛されるお店です。
続いては、海岸線を通る国道134号線に面した老舗サーフショップ「ゴッデスインターナショナル 茅ヶ崎本店」さんにやって来ました。お店の外まで色とりどりのサーフボードが並んでいます。
ゴッデスさんは、茅ヶ崎市にサーフィン文化を根付かせたと言われるショップです。
オーナーの鈴木さん(中央)はサーファーであり、独自のサーフボードを制作するシェイパーでもあります。
オリジナルのサーフボードは、材料に竹を使っているのがミソ。丈夫で凹みにくく、竹のしなりを生かしているのがゴッデスさんのこだわりです。
ゴッデスさんのロゴ入りTシャツや色とりどりのアロハシャツ、サーフボードなど実に多彩な種類のサーフグッズが販売されています。
こちらにも、過去にいろいろな著名人が訪れており、店内には思い出の写真やサインなどが散りばめられています。こちらにも注目です。
ここからさらに海沿いへ向かいましょう。サザンビーチちがさき海水浴場が目の前にある海辺のカフェ「SAN BY AIR」さんにやって来ました。
『ライフスタイルに寄り添う憩いの場』がコンセプトで、緑あふれる落ち着いた店内が魅力的。ソファ席や、海が見えるテラス席があります。
お食事だけではなく、居心地のいい憩いの場を意識しているのがSAN BY AIRさんのこだわり。暖かいランプの灯りに照らされて、ゆったりとこの空間を過ごしたくなってしまいます。
それではクールダウンに、サッパリしたデザートをいただきましょう!マンゴーやキウイなどのフルーツが飾られた「アサイーボウル」と「チャイティーラテ」を注文しました。
こう見えて、アサイーボウルは結構ボリュームがあります。海岸沿いで人々が賑わう雰囲気を感じながら、優雅なブレイクタイムを楽しみました。
ちなみにナイトカフェタイムには厳選されたお酒とお肉料理などをいただけますので、時間帯ごとに違う楽しみ方ができるのも魅力なのではないでしょうか。
海沿いをなぞるように西に進んでいくと、「ちがさき柳島キャンプ場」に到着しました。
海の近くにあるキャンプ場ですが、松林の中に囲まれていて雰囲気がガラリと変わります。
広大な敷地にはテントサイトの他に、一棟貸切の宿泊棟やセットアップテント、グランピングなど、設置済みのキャンプスペースもあります。テントを建てる手間がなく、チェックインしてすぐにキャンプを楽しめます!
テントの前のハンモックでリラックス~
グランピングテントは中も広々としていて、一気に非日常感が高まります。
また、BBQのコンロ、テーブル、炭など必要なものが全部揃っている「らくらくBBQプラン」を利用して、キャンプならではのアウトドアなお食事を楽しみましょう!必要なのは食材だけなので、気軽にBBQをエンジョイできます。日帰り利用も可能です。
ビーチを楽しんだあとは、好きなスタイルでキャンプを楽しむのはいかがでしょうか。
さて、続いては開放感あふれる「柳島しおさい公園」にやって来ました。ちがさき柳島キャンプ場から自転車で5分ほど。位置的にはすぐお隣にあります。
実はこの公園は、下水処理場の建物の上にあります。テニスコートやサッカー場の他、広々とした原っぱにはピクニックに訪れる人も多いんですって。
美しく芝生が広がるこの開放感!建物の屋上にある、というのを忘れてしまいそうですね。高台にあるので、相模川に架かる「トラスコ湘南大橋」や茅ヶ崎市の町並み、湘南の海も望むことができます!
ちょっとした休憩に、ぜひお立ち寄りください。
柳島しおさい公園から、再び国道134号沿いに東へ10分ほど。続いては、茅ヶ崎市のしらす網元の「北村水産」さんに到着しました。
茅ヶ崎市の特産品といえば、しらすが有名です。北村水産さんは1990(平成2)年よりしらす・干物を専門に扱うようになり、90余年続く網元ならではの技法と経験を活かして、漁獲から加工、店頭販売まで一貫して手作業で行っています。
この日は店頭に朝獲れの生しらすが並んでいました!船上ですぐさま氷で締めているので、獲れたての鮮度がそのまま保たれています。身が透き通っていて綺麗ですね。
その他にも釜揚げしらすや、生しらすを秘伝のタレに漬け込んだ沖漬・塩辛漬・西京漬など、加工品のラインナップも豊富です。生しらすは水揚げ当日にしか食べられないので、販売は店舗のみ。ぜひ茅ヶ崎市の新鮮なしらすをご賞味ください!
そろそろランチの時間。今回は「網元料理 あさまる」さんにやってきました。
お昼時は外まで順番待ちの行列ができる、大人気の鮮魚料理屋さんです。
それぞれ、「しらす御膳」と「お刺身御膳」を頼みました。ご覧ください、このボリューム感!
「しらす御膳」は、朝獲れ生しらすとしらすの天ぷら、釜揚げしらすおろしなどなど、その名のとおりのしらすづくし。小鉢に盛られたしらすの大盛り感をご覧ください!
また、あさまるさんのメニューには「しらすづくし」というページがあり、特にイチオシなのです。定食の他にも、しらす丼やお寿司、コロッケなど幅広いメニューが勢揃い。朝獲れの「湘南しらす」は網元ならではです。
「お刺身御膳」は、本日獲れたお魚の豪華7点盛。分厚く切られたお刺身は新鮮そのもの!骨せんべいがサービスでついてきます。今日獲れたお魚をこのボリュームで食べられるのは嬉しいですね!行列ができる理由がわかります。
茅ヶ崎市の海の幸をたっぷりと堪能できるお料理ばかりで大満足でした。
さて、食事の後はとっておきのデザートが食べられるカフェへ向かいましょう。やってきたのは「サザンカンフォート茅ヶ崎」さんです。
こちらはご家族で営まれているカフェで、茅ヶ崎市と深い関わりのある人気アーティスト「サザンオールスターズ」をフィーチャーしたお店です。
店内にはポスターや写真などが飾られ、ファンの心をグッと掴みます。バックミュージックはもちろんサザン。オーナーさんの愛を感じますね。
そんなサザンカンフォートさんでいただくのは、オリジナルのノンアルコールカクテルと、可愛らしいイラスト入りのワッフルプレート。
カクテルにはそれぞれサザンにまつわるコンセプトがあります。おふたりは夏の海を思わせるような、爽やかなブルー系のカクテルを選びました。
焼きたてのワッフルは、サクサクの食感とたっぷりの生クリームとのハーモニーが楽しめます。手描きのイラストが素敵です!
イラスト入りのプレートは事前に予約が必要ですので、特別な日にお願いしてみてはいかがでしょうか?
さて、いよいよ今回の最終スポットとなりました。最後に訪れたのは「茅ヶ崎公園野球場」です。
野球の試合で使われるのはもちろんですが、公園はイベント会場としても人々の心を熱くさせるスポットです。
毎週土曜日には生産者から直接、茅ヶ崎市の新鮮な野菜などを購入することができる「海辺の朝市」、毎年5月には茅ヶ崎ブランドとハワイ関係物産をご紹介する「アロハマーケット」が開催され、人々で賑わいます。
野球場をぐるりと一周するように遊歩道がありました。裏側は小高い丘になっていて、グラウンド内の見晴らしもいいですね。普段のお散歩のみならず、茅ヶ崎市を活気づけるイベントにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
茅ヶ崎の海沿いは、普段から自転車で走る人がとても多く、特に夏は海に向かう人々でより一層活気づいているのを感じます。海の景色や、地元自慢のグルメなど、茅ヶ崎市めぐりをサイクリングで楽しんでみてください。