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【伊豆の国まるごとポタリングEp9《地元民が教える!隠れた名所の発掘旅》】 SURUGA Cycle Journal Vol. 131

伊豆の国市さんとのコラボ企画「伊豆の国まるごとポタリング」、通称「伊豆の国まるポタ」。歴史情緒あふれる伊豆の国市の素敵なスポットをまるごとご紹介します。
今回は地元の人しか知らないかも!?な隠れた名所を発掘しちゃいましょう。

ナビゲーターは伊豆の国市地域おこし協力隊の平尾さん(左)と伊豆の国市職員の山縣さん(右)でお送りします。
「伊豆長岡駅」からスタート。「伊豆長岡駅」は伊豆箱根鉄道駿豆線開業当初の1898年(明治31年)からある歴史の長い駅です。

さっそく伊豆長岡駅近くにある「HELLO CYCLING」さんのシェアサイクルシステムを導入している「いずなかシェアリング」のシェアサイクルを利用します。専用アプリを使えばどこでも借りられて、アプリで表示されるステーションであれば自由に返却できます。
さぁ今日も元気に出発!

最初のスポットはこちら。ギャラリー「noir / NOKTA(ノアール/ノクタ)」さんです。

カフェスペースも併設されています。

まずはギャラリーから見学していきましょう。

絵画、陶器などジャンルは問わず月2回ほどで展示が入れ替わります。訪れる度にさまざまな作品に出会えるのが魅力です。

こちらでは全国の作家さんの作品が見られます。

以前本当に使われていた、製材の機械の刃も展示されていました。お、大きい!

2階にも行ってみましょう。ここは販売スペースになっており、以前展示していた作品を購入することができます。

2階から1階を見下ろすと、作品の見え方も変わってくるかも…。

隠れ家みたいなこの部屋!この空間もまるでアートのようです。

イベントはInstagramやWebサイトなどで告知しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

※作家さんによっては写真NGの場合があります。撮影前にはオーナーさんにお声がけください。

次は併設されたカフェ「trois truss(トロワトラス)」さんで休憩タイムです。

木の温もりを感じる店構え。窓に向かったカウンター席でお庭を眺めながら、コーヒーやケーキをいただけます。

こちらはオーナーの平井さんが子どもの頃住んでいた住まいを10年ほど前にカフェスペースに改築されたもの。

落ち着いた店内で、ミルで挽いたコーヒーと月毎に変わるケーキを楽しみながらゆったりとくつろげます。

ついつい長居してしまいそうな空間ですね。

それでは狩野川沿いを走りながら次の目的地へ向かいます。

左側に狩野川を見ながら、軽快に走っていきましょう!

のんびり川沿いを走っていたら、次の目的地「菊地元治農園」さんに到着しました。

こちらでは伊豆の国市の名産品・天野柿を生産しています。

天野柿は伊豆の国市天野で生産されている柿のこと。戦前、昭和天皇に献上されたこともある柿です。

食べてみると甘みの強い至極の味わい。主に次郎柿と富有(ふゆう)柿の2品種が生産されています。通常の柿の糖度は16~18度のところ、天野柿は22度前後もあるんですって!
現在、天野柿は生産者が減少しており、生産量も少ないため、市場にはほとんど出回ることがない幻の柿になっているのだとか。

ふるさと納税の返礼品にも選ばれており、収穫シーズンの秋は注目の的。なお、こちらに直売所もありますので、ぜひご賞味ください!

柿を見ていたらお腹が空いてきてしまいました。そろそろランチにしましょう。

今回のランチは「お食事処 松柏」さんにやってきました。メニューが豊富で、ボリュームにも満足!昔ながらの定食屋さんです。

おふたりは豚しょうが焼き定食と刺身定食をチョイスしました。

豚しょうが焼き定食は、なんといってもボリュームが多いっ!豚肉も多い!たくさん走るとやっぱりお腹も空きますよね。ご飯に味噌汁に小鉢のおかずなどバランスもよく、ペロリと完食です。

刺身定食はお刺身の切り身が分厚くて驚き。この厚みは食べ応えありますね!マグロやエビなど6種類ほどネタが入っています。

満腹になったところで再出発です。次は「古奈湯元公園」へ向かいます。

どなたでも入れる足湯「よりともの足湯」と足ツボが楽しめる大人にピッタリの公園です。

「よりともの足湯」は2008(平成20)年4月にオープンしました。頼朝挙兵830年祭開催の一環として、源頼朝が伊豆に配流されていた間に古奈の湯(現在の伊豆長岡温泉古奈地区)に入湯したという伝承にちなんで名付けられました。こちらの足湯のお湯の温度はなんと約60℃!結構お湯が熱く、血行がよくなりそう!

次は足ツボで日頃の疲れを癒しちゃいましょう。

あだだだだだ!
悲鳴が聞こえますがこの笑顔!エリアによって床の形が違うので、さまざまなツボに効きそうです。

山縣さんは余裕あり!平尾さんは…痛そうにしていますが大丈夫でしょうか?

足湯と足ツボのコンボですっかりリフレッシュできました。以前のまるポタでも共同足湯と足ツボのスポットが登場しましたが、誰でも入れるこの気軽さがさすが温泉地ですね。

次は「狩野川資料館」にやってきました。

「狩野川資料館」は、1998(平成10)年9月に開館、2021(令和3)年5月リニューアルオープンしました。

狩野川台風や狩野川の歴史を発信している施設で、防災に関するパネルの展示、ビデオの視聴などで当時の様子をじっくりと学ぶことができます。

事前予約すると狩野川台風や放水路についての説明を聞くことができます。

狩野川台風の被害がスクリーンに映し出されるとこんなに被害が酷かったのかとあらためて思い知らされます。狩野川付近に住んでいる住人にとって、放水路建設は急務だったのです。

資料館にある床面マップはARを使ったコンテンツです。伊豆の国市はここ!
狩野川がどの範囲に氾濫してしまったのかなど、地図で見るからこそわかる災害の恐ろしさを考えさせられます。

資料館にあるタブレットを使うと、狩野川台風当時の浸水の被害状況や、令和元年の台風19号の時の被害状況も写し出されます。

あらためて水害の怖さを思い知らされました。

ではスタッフの方に案内していただいて、「狩野川放水路分流堰(かのがわほうすいろぶんりゅうぜき)」の見学に行きましょう。

「分流堰」とは、川の氾濫を防ぐため、流水の分流が計画通りに行われるように制御するために造られた堰のことです。

普段はご覧のとおり水量はわずかですが、近年では2019(令和元)年の台風19号、2021(令和3)年の7月豪雨の時に開放されました。開放することにより、狩野川の水を分流し、氾濫を防ぐ役割をしています。

どれくらいの水を流せるのか聞いてみると、最大1秒間に2,000トンとのこと。学校のプールの約4倍の水を流すことができるのだそうです。

備えあれば憂いなし。直近でも活躍した局面があったと聞くと、伊豆の国市を含む近隣のまちを災害から守る大切な設備なのだと実感しました。
さて、続いて狩野川放水路の長岡トンネルの見学です。歩いてトンネルの近くまで行ってみました。

普段は立ち入り禁止ですが、事前予約していただければスタッフの方が案内してくださいます。

狩野川放水路のトンネルの大きさは3階建ての校舎とほぼ同じ大きさ。それが3つもあります!計画当初は2本の予定だったそうですが、1958(昭和33)年に起きた狩野川台風の経験から、3本のトンネルとなり、1965(昭和40)年に完成しました。

遠くから見るのと印象が全然違う!あまりに巨大なトンネルに圧倒されます。
このトンネルには、山の地下水を抜くために一定の間隔で穴が空いているのだそう。土砂崩れなど災害が起きないようにしてくれているのですね。
ちなみに狩野川放水路は2020(令和2)年度土木学会選奨土木遺産に認定されました。

さらに、歴代の出水時の水位が記されている場所がありました。2019(令和元)年の台風19号の時の水位が過去最大の水位で、どれだけ凄まじいものであったかを物語っています。

今までの放水の中でダントツの量だったのですね。放水路がなければ、これだけの水量が近隣のまちに流れ込み、甚大な被害となったことでしょう。

放水路のおかげで私たちの命が守られているのですね。

見学を終え、狩野川放水路から自転車で約10分。次も伊豆の国市の歴史に触れるスポットです。

「あやめ御前広場」に到着しました。

広場の名前の由来である「あやめ御前」は、伊豆の古奈(こな)の生まれで、都に上り鳥羽上皇に仕え、後に源頼政の妻となった人物です。源頼政は源平の戦いで命を落としたため、あやめ御前は古奈に戻り、頼政の菩提を弔いながら古奈で亡くなりました。

あやめ御前広場は、以前は伊豆石(凝灰岩の軟石)の石丁場でしたが、昭和初期に伊豆長岡ゆかりのあやめ御前の姿を彫った石造物と祠を造ったそうです。

ちなみに、伊豆の国市では「源氏あやめ祭」が毎年7月上旬に行われます。1934(昭和9)年から始まったという歴史あるお祭りなので、ぜひお祭りにもお越しください。

それでは次の目的地「源氏山公園」に向かいましょう。

この上り坂はなかなか急な上り坂でして…電動アシスト自転車でもかなり気合いが必要です。ファイト!

辛そうな顔をしていますが大丈夫ですか?あとちょっと頑張って!

頑張った甲斐があり、無事に「源氏山公園」に到着です!伊豆の国市を一望できる素晴らしい眺めに晴れ晴れとした気持ち!
それでは、さっそく園内を散策しましょう。

紅葉がキレイに色づいてますね。椿も可愛らしく咲き誇り、季節の移り変わりを感じます。

さらに奥へ進むと展望台を発見。伊豆の国市内が良く見えます。ここまでよく上ってきたなぁ。

あとはゴール目指してひたすら下るのみ。「源氏山公園」を後にし、「伊豆パノラマパーク」にやってきました。

こちらにシェアサイクルのステーションがあります!一日一緒に頑張ってくれた自転車を返却して、今日のお宿に向かいましょう。「伊豆パノラマパーク」から歩いて約10分、本日の宿は 「伊豆長岡温泉ホテル天坊」さんです。

ちなみに温泉とランチバイキングがセットになった日帰りプランもありますので、気軽に利用できます。

まずはお庭が見えるラウンジでコーヒーを一杯。

運動後の一杯は格別ですね!

ラウンジのテラス席に出ると外の空気が気持ちいいなぁ。季節の植物で彩られるお庭の散策もぜひ。
楽しみなお食事は会席&ミニバイキング。

広々とした会場で、家族や友人など、グループでのお食事も楽しめそうです。
次は大浴場を見てみましょう。なんと足湯を発見!

本日2回目の足湯ですね。ここから富士山や箱根の山が見えるのですが…

今日は曇りでした。富士山は見れませんでしたが、色づき始めた伊豆の山々を見ることができました。雲の合間から夕暮れの斜陽、こちらもなんだか趣があっていいものです。

では泊まるお部屋に案内していただきます。

目に飛び込んできたのは窓際の組子細工!オシャレじゃないですか?障子を開けるとお部屋から富士山を一望できます。

広々とした部屋でゆったり寛げそうです。

さて、今回は伊豆の国市の隠れた名所スポットをご紹介しました。足ツボに、源氏山公園に行くまでの上り坂など…今回の旅はなかなかハードだったのではないでしょうか。
移ろいゆく天気や色づく山々の景色。自転車に乗っていると季節が変わっていくのを肌で感じます。そんな自然が彩る伊豆の国市の姿を見て、感じて、楽しんでみてください!

それでは今回のまるポタはここまで。次回もお楽しみに!

【Information 1】
▼伊豆の国市
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp

▼伊豆の国市地域おこし協力隊
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/kankou/tiiki_okoshi_kyoryokutai/index.html

▼HELLO CYCLING
https://www.hellocycling.jp/

▼ noir / NOKTA
http://renrens.jp/gallery/

Instagram
https://instagram.com/noirnokta?igshid=YmMyMTA2M2Y=

▼trois truss
https://instagram.com/cafe_trois?igshid=YmMyMTA2M2Y=

▼古奈湯元公園(よりともの足湯)
https://izunotabi.com/sightseeing/%E5%8F%A4%E5%A5%88%E6%B9%AF%E5%85%83%E5%85%AC%E5%9C%92%EF%BC%88%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%AE%E8%B6%B3%E6%B9%AF%EF%BC%89/

▼狩野川資料館
https://www.cbr.mlit.go.jp/numazu/river/shiryoukan/

▼源氏山公園
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/tosikei/shisetsu/kouen/025.html

▼伊豆長岡温泉ホテル天坊
https://www.izu-tenbo.com/

【Information 2】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=maru_pota

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