【宮ぽた ep9《E-BIKEでアウトドア全開!内房・芝富の冒険ポタリング》】SURUGA Cycle Journal Vol.91
富士宮市さんとのコラボ企画「宮ぽた」。
E-BIKEのまち富士宮を気ままにポタリングします。
1月の宮ぽたは内房・芝富地域を冒険するアクティブなアウトドアコースへ。オフロードのE-BIKEが大活躍する山あり谷ありのコースとおすすめスポットをご紹介していきますよ。
今回のスタートは「NATURAL ACTION OUTDOOR TOURS」さん。ラフティング(ボートのような『ラフト』に乗って川下りをするレジャースポーツ)ツアーをはじめ、マウンテンバイクやスノーボードなどさまざまなアウトドアツアーに参加することができます。
元々こちらのオーナーさんは林業をされており、このログハウスは伐採した木で作られたものなのだそう。アウトドアツアー関連グッズの他に、デンマーク製の薪ストーブや薪も販売されていました。
雰囲気が素敵!たき火を楽しむインテリアとしても薪ストーブは魅力的です。
今回のナビゲーターは富士宮市職員の手塚さん(左)と濱村さん(中)、さらに今回はNATURAL ACTIONの井出さんも一緒に走ってくださいました。井出さんはアウトドアツアーのガイドをされていますので、自転車もお手のもの。
E-BIKEの使い方のレクチャーもしっかり受けて、いよいよ出発です!
最初にやって来たのは「西山本門寺」です。まずは「黒門」を見にきました。西山本門寺は織田信長と結び付きがある場所です。
黒門の脇道からは富士山がお目見え。
康永3年(1344)に日代上人(鎌倉時代中期から後期にかけての日興門流の僧)により開山されました。黒門をくぐると桜並木があり、春には桜のトンネルが見られる桜の名所でもあるのです。
それでは本殿と首塚にも行ってみましょう。
木々に囲まれて静かな境内ですが、堂々とした佇まいに圧倒されます。本殿の前を通り、裏に続く道を進むと「信長の首塚」に続いています。
本能寺で討死した織田信長の首が、本因坊算砂(ほんいんぼうさんさ:日海上人)の命によりこの地に納められ、首塚を築くと共に柊が植えられたという伝説が残されています。
この伝説に由来し、境内にある保存樹に指定されているイチョウが黄金色に染まる11月には「信長公黄葉まつり(のぶながこうこうようまつり)」が開催されます。(※)
「黒門」から本殿まではなだらかな石段が続いています。景色を眺めながらハイキングの気持ちでゆっくり散策するのもいいですよ。
※2021年度の「信長公黄葉まつり」は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となりました。また安心して開催できるようになるといいですね。
続いては「イトウミート」さんにやって来ました。
小腹がすいてきた…という時にもってこいのおやつスポット。お肉屋さんのコロッケって魅力的ですよね。さっそく入ってみましょう。
手作りコロッケやメンチカツ、数々のお惣菜が並びます。今日のお目当てはもちろんコロッケとメンチカツ。その場で揚げてくれますので、ホカホカの揚げたてが食べられます。
すぐそばには芝川が流れており、近くまで降りることができました。
自然の風景を眺めながら、できたてをいただきます!コロッケはサクサクの衣の中にごろごろ食感のじゃがいも。家庭の優しい味わいです。ひとつから購入できるので、サイクリングの休憩にも嬉しいおやつです。
次は「芝川図書館」にやって来ました。
ただの図書館ではないんですよ。身延線が目の前にあり、館内から「鉄道が見える図書館」なのです。
突き当たりの窓から線路が目の前に見えますね。時刻表も掲示されていますので、タイミングが合えば走っている電車に遭遇できます。
窓越しに電車が走っていくのを間近に見られる、芝川ならではのスポットでした。
さて、続いては「風岡たけのこ園」にやって来ました『日本一の味を目指すタケノコ農家』を目指すタケノコ王の風岡直宏さんが営む直営店です。
タケノコ王のタケノコへのアツい想いが詰まった商品が並びます。
目玉商品の「タケノコ王カレー」や、メディアでも話題になった「タケノコ王ラー油」は、『売れすぎてこまる』ほど大人気なんですって。
その他にも干し芋などの加工品、みかんや野菜などの農作物もズラリと並びます。
風岡さんは旧芝川町生まれ。タケノコの魅力をこのたけのこ園やメディア出演を通して、タケノコ農家としての視点で発信されています。
手書き&木彫りの看板はすべてお手製。ここでしか出会えないタケノコを商品にあふれた、タケノコへの愛をビンビンに感じました。
続いては「釜口橋(かまぐちばし)」にやってきました。
ここは富士川の一番川幅が狭い場所で、釜口橋は富士川の中で一番短い橋、そして一番最初にかかった橋です。「一番」づくしのスポットなんですね。
「釜口」という名前は、この辺りで水流がぶつかって川底から泡があがるので、その様子が沸いた釜のようであることに由来しています。
以前の水位はこの橋より高く、上流にダムができたことにより川底が削られて現在の水位になったのだそうです。自然の大きな力を感じます。
さて、そろそろランチの時間。鉄板焼きの「もっち」さんにやって来ました。
入った瞬間ソースのいい香り…!
「リーズナブルでおいしいお好み焼きでお腹いっぱいになって欲しい」というご夫婦の想いから、ふっくらしたお好み焼きは海鮮も肉も全部ミックス。
どっちかなんて選べない!という方にも嬉しい富士宮やきそばとのハーフ&ハーフをいただきます。お好み焼きがとってもボリューミーなので、満足感十分です。自家製のたくあんもいただきました。
ふっくら分厚いお好み焼きに、少し固めの麺が特徴の富士宮やきそば。これぞ本場の味!目の前の鉄板で作っていただいたできたてを食べられるのも魅力のひとつですね。
そして、さっそく「宮ぽた」ステッカーを店内に貼ってくださいました!
富士宮でお腹いっぱいにお好み焼きを食べる幸せ、陽気なご主人と優しい奥さんのあたたかい想いを感じるお店でした。
さて、ここからはE-BIKEが本領発揮!電動アシストをフル活用して少々傾斜がキツめの坂を走っていきます。木漏れ日が揺れる森の中、たっぷり森林浴をしながらのサイクリング、ちょうど富士山が見えるスポットもありました。
しばらく走っていくと、森の中で「ひょうたん島」と呼ばれている不思議な場所にたどり着きました。
正式な名称かは定かではありませんが、周りをぐるっと車道に囲まれていてまるで小さな島のよう。なんだか不思議な感じです。
さらに登った奥に「大晦日 五輪の榧(おおづもり ごりんのかや)」はあります。大晦日と書いて「おおづもり」と読みます。
ここには天然記念物に指定されている樹齢800年の榧(かや)の木があります。
この木の由来は鎌倉時代まで遡ります。当時榧の実から灯油や榧酒が作られ、貴重品として尊重されていました。この辺りの所有者はこの奥にある屋敷当主の望月家で、根元に望月家の五輪さんが祀られていることに由来しています。
石碑の近くに「力石」という石を発見。なんでも、昔から祭りの際の力自慢で使われたもので、この石が持ち上げられないと一人前として認められなかったのだとか。
チャレンジしてみるも…うーん、とてつもなく重い!やはり日々の努力があってこそ認められる、ということですね。心に刻みました。
続いては森林に囲まれて神秘的な存在感のある「芭蕉天神宮」にやって来ました。こんなところに神社が、と思ってしまうくらい豊かな自然の中にあります。
芭蕉天神宮は、後醍醐天皇の奉幣使(ほうへいし:陵墓や神社に参向する使者)として赴いた富士山本宮浅間大社の帰途、病に倒れた久我大納言と学問の神様として有名な菅原道真公を祀ったとされる天神宮。
受験生などが合格祈願に訪れることが多いそうですよ。
さて、今度は山を降りて、この先富士川に合流する「稲瀬川」という河原沿いをサイクリング。気持ちの良い眺めの中、富士山に向かって走ります。
富士宮から見る富士山、この迫力は何度見ても感動をおぼえます。
たくさん走って小腹がすいてくる頃…次にやってきたのは「鮮魚髙木」さんです。
こちらのおすすめは特製アジフライです。
大きくてふっくらしたアジフライは、わさびと醤油をつけて食べるのがご主人のおすすめですよ。豪快な食べっぷりが気持ちいい!サイクリングのお供にいかがでしょうか?
ちなみにこちらは海鮮の販売店舗ですが、隣には食堂もあります。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響でクローズしていますが、こちらで食べる定食は絶品との噂。店舗情報は公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
http://sengyotakagi.com
お疲れさまでした。「NATURAL ACTION OUTDOOR TOURS」さんに帰ってきました。
瓶ジュースでゴールインに乾杯!
外の壁にあるボルダリングで少し遊んだり…最後までアクティブな宮ぽたでした。
今回の宮ぽたは総距離20kmと、長距離ではないもののアップダウンが激しくパワフルなポタリングをお届けしました。E-BIKEならではのパワーをフル活用して、ヒルクライムを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ありがとうございました!次回の宮ぽたもお楽しみに〜!
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