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『斜陽』と夏の希死念慮

 『夏の花が好きな人は夏に死ぬというけれど、本当かしら』という一節があります。太宰治の『斜陽』です。私はこの一節が心に残るくらい大好きです。  よく考えることがあります。「死ぬのならば、どんな時に死ぬか」です。私は漠然と「よく晴れた日」がいいなあと思っています。  「碧虚」という言葉をご存知でしょうか。この言葉、簡単に言うと雲ひとつ無い快晴を表す言葉なのですが、漢字にすると「碧く、虚ろ」です。この言葉を知った時私は衝撃を受けました。雲ひとつ無い快晴を見た時、人はどう思うか。

    • 無題

       どうしてだろうか。  精神科に行って、アルバイトを初めて落ち着いてきたねって言われて、このまま普通になっていくのかな、なんて思ったら。身体が涼しく重くなり、下を向いて座ることしか出来なくなった。仕事の休憩中なのに、どうしてあの時みたいに辛くて涙が出ちゃうのか。苦しい。  その後はどう働いてどう帰ったのかはよく覚えていない。帰宅してすぐ床に座に寝そべり、身体の重さをどうにかしようと楽な姿勢を探す。いい場所を見つけて床や天井を眺めていると、虚しくなり涙が止まらない。気持ち悪くな

      • 眠剤でラリってた時のメモ

        ※固有名詞(キャラ名や薬の名称等)は後からやんわり編集してます。 ​───────​─────── 眠剤で頭がフワッとすると、頭が痛いのが良いことになる!微睡みの中で目に入るのは、自分の好きなA4サイズの額縁イラストとB2の銃を構えたアニメキャラのタペストリー。視力がないのでぼんやりとしか認識できないけど、自分の好きなものが微睡みの中であるのは素晴らしい!目を瞑ると、悪いことが押し寄せてくるから、目の前の彼女に祈るんだ。そうしたら彼女は、祈りは救いにならない、この世で神は

        • 詩のなりそこないたち

          ひとりで考えごとをしたいとき、心にポッカリと空いた何かを求めるとき、ここに来ます。 辺りは真っ暗で、水色に光る湖と紫色に光る石がある、綺麗なところです。 頭上には天井に埋まった石がピカピカと光っています。 足元には水面に映る影がキラキラと光っています。 きっとこれが星なんだと思います。 夜空を知らないこどもは、まだ見ぬ星を想います。 ​─────── 気味の悪いくらい綺麗な水色の川。 なつかしい塩素の香り。 左から右へ流れていくのは何? 真新しい土の香り。 右から左へ水が

        『斜陽』と夏の希死念慮

          初めてのnote、何を書けばいいのか分からないことを書いた

          インターネットやnoteに向いてない性格だって話です。 人のエッセイや日記をみて、私も自分の感じたことや考えなんかを残してみたいと思ったものの、いざ書き始めようとすると何も書けずにいる。 他の人は、初めての記事はどんなものを書いているのだろうかと検索すると、だいたい自己紹介やこれからしたいこと。noteのホームにも、初めての記事は自己紹介やこれからやりたいことを書くのがオススメです、と書いてある。素直にそうすればいいのに、なんだか自己紹介自体がやりたいこととは違う気がする。

          初めてのnote、何を書けばいいのか分からないことを書いた