詩のなりそこないたち
ひとりで考えごとをしたいとき、心にポッカリと空いた何かを求めるとき、ここに来ます。
辺りは真っ暗で、水色に光る湖と紫色に光る石がある、綺麗なところです。
頭上には天井に埋まった石がピカピカと光っています。
足元には水面に映る影がキラキラと光っています。
きっとこれが星なんだと思います。
夜空を知らないこどもは、まだ見ぬ星を想います。
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気味の悪いくらい綺麗な水色の川。
なつかしい塩素の香り。
左から右へ流れていくのは何?
真新しい土の香り。
右から左へ水が流れていく。
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星空は
私たちが見られる
一番古い光
一体何時の光を見ているのだろう
人々は昔から
月の光に狂わされてきた
ほらご覧
今夜の満月もまた
浪漫人を狂わせている
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世界のおわりのような 朝焼けは
確かな現在の静止画で
世界のはじめを告げる 朝焼けは
不確定な未来の幕開け
朝焼けは 世界のおわりを意味して
朝焼けは 世界のはじめを意味する
おわってゆくの?はじまってゆくの?
私は 目を閉じて 朝焼けを見た
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