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【ゲーム話】No mans skyの宇宙の表現が革新的すぎるという話


ビッグバンが起きて以降、宇宙はこの瞬間も止まらずに膨張を続けている・・・ここバーチャル空間の中で



こんにちは何するためすらぷるためです。

いきなり壮大な文から書き出してみました、というのも今回はこのことに深く関係します、「No mans sky」という宇宙探索ゲームが凄いという話です。

このゲーム、ざっくり説明しますと、ゲームの中に宇宙空間があり、そこで銀河と惑星がランダムに生成されます。宇宙飛行士であるプレイヤーはそこに降り立って、生息している植物や動物などを観測したり、自分で好みの基地をクラフトしたりして自由に生活していく、というものです。

https://youtu.be/KWgZ2kjL4bM

訪れることのできる惑星の数は驚異の1800京個、京の単位までいくとどのくらいの数なのかワケがわかりませんがとにかく、すげぇ大量だということは確かです。このゲームの肝は、プログラミングによってゲーム内の世界でランダムに自然発生した生態系を観察しにいける、という点です。


例えると市販のアリの巣観察キットに5匹くらいアリを入れて何日か放置した後にアリの巣がどうなっているか見にいく様な感覚をゲームの中でやる感じです。これだけでもかなりワクワクですよね、ドラえもんでいうと映画「のび太の創生日記」に出てくる創生セットをやってるような感じです。

こんなのSF好きの自分はワクワクせずにはいられません。そして今でこそ神ゲーとして認知されたNo mans skyですが、悲しいことに発売当時の2016年ではクソゲーと呼ばれていました(自分は発売当時からやってたけどそうは思わなかったよ!後半やらなかったけど!)クソゲーだと言われていた理由をいくつか挙げますと。

・ゲーム内でいろんなことができると言われていたが実際には出来ないことが多かった

・惑星はランダムに生成されていたが、どの惑星も似た様な光景で飽きる、生息してる動物も大体同じ

・宇宙船を自力で呼べないので徒歩でそこに戻らなければならず、ゲームテンポが著しく悪い

という感じで、当初はまさしくランダム生成の生態系を「観測」することしかほとんど出来ない様なガチガチにアートゲームな雰囲気を漂わせていました。(武器強化とかお金稼ぎとか戦闘もあったけどほとんどオマケみたいな感じ)

ですがその後このゲームが建築要素やメインストーリー実装など、どん底の2016年から2021年の今に至るまで様々なアップデートを繰り返し(しかも全て無料アプデ)、もはや初代No mans skyではなくYes mans skyの如くクソゲーから神ゲーへと奇跡の変貌を遂げていくことになります・・・

と、このようにNo mans skyは「酷評から地道なアップデートを重ねていき神ゲーへと進化した」功績を謳われることが多いです。アップデート前と比べて、格段にゲーム内でできることが増えています。

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↑No mans skyの今まで実装された無料アップデート一覧、これからも進化し膨張を続けるらしい・・・

開発者がゲームと向き合い続けた話も凄いですが、今回言いたいのはそこではないんです。何より凄いのは偶然か仕組まれたものなのか、このゲームがゲームという媒体を使って「宇宙」というものを表現しようしたことで、アップデートをし続けることに意味をもってしまったことにあります。宇宙は膨張し続けています。「現在も膨張を続ける宇宙」を「アップデートを続けて膨張していくゲーム」という形で表現しようとしているとしたら、出来すぎているというか、これは最初からアップデートし続けていくことが仕組まれていたんじゃないか・・・?と思ってしまうのです。本当にゲーム発売当時の低迷は事故だったのでしょうか?

つまり今後更新させるためにあえて何も実装されていない状態のままでリリースしたのではないかと僕は疑っています。というわけで、ゲーム内ではなく「開発者によるアップデート」というゲーム外の事象を使って「膨張する宇宙空間」を表現したNo mans sky、開発元はHallo games、イギリスのスタジオです。さすがパンクロックの国イギリス、やることがクレイジー過ぎる!という話でした。

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