【私のことばじてん】はじめます。
自分の言葉選びが正しいか不安になったとき、こっそり辞書でその言葉をひくことがあります。
広辞苑に、国語辞典。辞書には、編纂者さんの汗と涙が詰まった様々な言葉の定義が並びます。
編纂者の仕事は、2013年に映画化した、三浦しをんさんの『舟を編む』の中でも、取り上げられていました。
ただ、そんな、編纂者さんが考えに考え抜いて辞書に載せられる語釈は、あくまでも、世の中での言葉の広義の意味・あり方です。
私は、言葉には、人の数だけ、定義があると思っています。
コピーを考えるときのポイントでも、「言葉に自分なりの定義をつけること」が挙げられることがよくあります。
しかし、普段生活していたら、自分なりの言葉の定義はなんだろう?なんていちいち考えている余裕がない。
そこで、noteを活用しつつ、あらゆる言葉を、私なりに再定義する、「私のことばじてん」を始めます。
私の好きな本
「私のことばじてん」を始めようと思ったきっかけは、私が中学生のときから、愛読している本。
ここには、作家の浅見帆帆子さんが、自分なりに再定義した言葉が辞書のようにずらーっと並んでいます。
いくつか好きな言葉を引用します。
にちじょう【日常】
本番。リハーサルはない。ここでためしてこそ。
しゅうとめ【姑】
自分の最愛の人を生んでくれた人。でも永遠に他人。
こころ【心】
ぜんぶを作り出しているところ。
このような朝見さんの言葉の定義が1冊に1000語掲載されています。
大好きで何度も何度も読み返していたこの本。
私も、自分の言葉の辞書を作りたい・・・!
そう思って、この企画を始めるに至った次第です。
私なりの再定義を
以前、言葉とは、想いを贈る包み紙であるという、記事を書きました。
大事なのは、言葉そのものではない。
言葉に包まれている、想いや考えは何か。
想いや考えを、どんな言葉で包み、どんな風に贈るか。
言葉を選ぶ作業は、プレゼントの包装紙選びに似ている。
だから、言葉は想いを贈る包み紙。
これは、私のことばの再定義です。
こんな流れで、色んな言葉を再定義していけたら、と思っています。
ことばを考えることも、生きることも、まだまだ未熟。
定義は、自分の中でどんどん更新されていくだろうし、最適な定義では無い場合もあるかもしれません。
一駆け出しの思考のトレーニングだと思って、見守っていただければ幸いです!
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