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今日の日記は中学1年生のアヤ(仮名)の話です。

先週、アヤの親御さんからこんなご相談がありました。

アヤには自信がなく、やりたいこともないようです。
私が聞いても「特にない」としか答えません。
親としてアヤに自信をつけてあげたいものの、難しい年頃にもなり、どうしていいかわからず困っています。
けんしょう先生からアヤの気持ちを聞いてあげてもらえますか?

アヤの親御さんからのLINE

【けんしょう先生の今日のミッション】

今日の僕のミッションは、

「アヤの心の声を引き出す」です。

実はアヤ、サポショウでは少しずつ自分の気持ちを話すようにはなってきていました。

自分に自信がないことや、数学をもっと頑張ってみたいことなども聞いていました。

親御さんの前での顔と、僕(第三者)の前での顔が違うということは、当然、どの受講生にもあります。

これは誰にでもあるごく自然なことです。

ただ今回はアヤの親御さんからのご相談もあったので、改めてアヤの気持ちを引き出すことをミッションとしてサポートしました。

【自信を育む個別サポート】

僕「アヤ、久しぶりにオセロかトランプしない?」

アヤ「オセロがいい!」

今日の作戦はオセロをしながらアヤの心の声を引き出す作戦です。

これ、あるあるな方法ではありますが、うまくやればかなり有効です。

特に、普段なかなか自分の気持ちを話そうとしない子に対し、

ストレートに「今どんな気持ち?」「〇〇についてどう思う?」などと聞いても、答えられない場合がほとんどです。

  • 「別に」

  • 「特にない」

  • 「わからない」

そんな風に答えるものの、子どもの心の奥には本当は自分の思いや考えがあります。

しかし、ストレートに聞かれてしまうと、意識しすぎて萎縮してしまうことがあります。

自信がなくてそれを表現できなかったり、自分でもその気持をうまく言語化できないのです。

それを避けるため、全く別の作業をしながら、リラックスした状態をつくり、自然の会話の流れで気持ちを引き出すことにしました。

ここからは僕の演技力も必要になってきます(笑)

僕「よーし、今日は絶対に勝つからな〜」

僕「ごめんけど、大人の本気、出させてもらいます」

など、あくまでもオセロに全集中しているんだよという雰囲気をつくります。

文章で書くとわざとらしい芝居に思えるかもしれません(笑)
しかし子どもの教育にとっては、この演技力は結構大事です。
その場の空気感を作り出すことで、子どものやる気を上げたり、気持ちを引き出したりすることができます。

オセロも白熱してきたところで、

僕「くそ〜負けてるやん。オレ実はオセロあんまり自信ないんだよな〜」

僕「ところでアヤって、自分は自信ある方だと思う?」

アヤ「全然、自信ないよ」

僕「そうなんだね。でも勉強もバスケも頑張ってるじゃん。」

アヤ「だけど自信なくていつもモヤモヤしてる」

僕「そっか〜。え、ちょっと待って、おしゃべりしたからオセロ油断した!」

アヤ「へへへ。ここに置けば良かったのにね」

僕「くそ〜!後悔!でも絶対勝つからな!大人の本気だ!」

ーー数分後ーー

僕「さっき自信なくてモヤモヤしてるって言ってたけど、何かやりたいこととか目標にしてることとかあるの?」

アヤ「ん〜、一応あるけど、よくわかんない」

僕「そっかぁ。ちなみにどんなこと?」

アヤ「高校のこと。」

アヤ「行きたい高校できた。」

僕「お〜めっちゃいいやん!どこ?」

アヤ「〇〇高校。」

アヤ「だって〇〇高校はさ・・・!」

アヤ「しかもさ・・・!」

アヤ「それにさ・・・!」

アヤ「だからさ・・・!」

ここから、オセロが全く進まないほどアヤのマシンガントークが始まりました(笑)

【今日のふり返り】

今日のミッションは見事に成功しました。

オセロを楽しむという別の目的を設定し、おしゃべりや演技を織り交ぜてリラックスした雰囲気を作りだすことで、アヤは心の奥の声を一気に開放してくれました。

もちろんこれは、すべての子どもに有効な方法ではありません。
子どもによっては、オセロに集中しすぎて、僕のおしゃべりが逆にうっとおしく感じる子もいます。

【保護者のみなさまへ】

子どもは、自分の思いや考えを必ずもっています。

自分の気持ちを話してくれない子は、それを安心して言葉にできる環境がないか、もしくは子ども自身も言語化できないこともよくあります。

また、相手や場所によっても言葉にできる時とできない時(したくない時)があります。

実はアヤ、こんなことも言っていました。

アヤ「どうせ親に言っても反対されるだけだし・・・」

「親だからわが子の気持ちはすべて理解してあげたい」という気持ちはとてもよくわかりますが、

「親にだけは言いたくない」ということがあるのも事実です。

僕たちだって、友だちには言うけど親には言いたくないことってありましたよね?(笑)

そこを理解するだけで、お子さんも、そして親御さん自身も、気持ちが楽になることもあると思います。

今回は、子どもの心の声の引き出し方の例としてご紹介しましたが、これで誰でもお子さんの気持ちをすべて引き出せるということではありません。

子どもが自分も気持ちを溜め込むことなく、少しずつ言葉にしながら成長していくためには、親、先生、知り合い、友だちなど、できるだけ多くの話し相手がいることも大事なことです。

たくさんの人と関わり、それぞれの場所で、そこでしか話せない、またはそこでなら話せる自分の思いや考えを開放しながら、子どもはたくましく健やかに育っていきます。

お子さんが人生を力強く切り拓いていけるように、勇気と自信を育んでいきましょう!

この記事は個人情報保護のため、内容は少し、イヤ、だいぶ変更しております。たぶん本人や親御さんが読んでギリギリ気づくかどうかのレベルです(笑)
しかし、サポショウの教育方針やサポート方法などはありのままにリアルに書いています。ぜひその部分を日頃の子育てや教育のお悩みに少しでも役立ててもらえると嬉しいです。

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