【不登校】子どもが変わるその瞬間に備えて
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学校教育で自信を失う子ども達
不登校の増加
今、不登校児童生徒の数は全国で約30万人です。
沖縄県だけでも、小学生で約2,500人、中学生で約3,000人の子どもたちが不登校であるというデータが出ています。
本質的な課題は?
しかし今の時代、不登校は決して悪いことではありません。
まだまだネガティブに捉えられがちな不登校というワードですが、
学校で学べないから、学校以外で学ぶという選択は、むしろ推奨されるべきことです。
本質的な課題は、
不登校かそうでないか、ではなく、
学校教育のなかで学べずに、学校に行くことで自信を失ってしまう子どもが増えていえることだと僕は考えます。
学校教育のシステムエラー
30名の個性に合わせた教育は可能なのか?
個別最適化、自由進度学習など、今の時代に求められる教育は日々アップデートされています。
しかし、ほとんどの小学校現場では、まだまだ担任の先生が1人で30名以上の子どもたちを見ているのが現状です。
そんな現状で、一人ひとりの個性大事にしましょうと言われても、それはなかなか難しいことだと思っています。
先生方の中には、いわゆるカリスマ先生はいらっしゃって、圧倒的な知識や高いスキルで30名それぞれの個性を伸ばしながら子ども達の教育をしておられます。
しかし、そのような先生はごく一部です。
ほとんどの先生は、最先端の教育どころか、現状は膨大な業務量に追われる日々で、一人ひとりの個性に向き合うゆとりはありません。
これは社会課題にもなっている教員不足という事実からもわかることです。
僕の個人的な意見ですが、
この現状は、学校も、そして親御さんも、決して誰も悪くありません。
学校教育というシステムが、あまりも今の時代と合わずに、システムエラーを起こしているように感じています。
筆談しかできないトオルの話
引き継ぎだけではわからないこと
システムエラーが起きている。学校教育のなかで自信を失っている子ども達がいる。そんな現状や課題を書きました。
では、いったい子ども達の自立のために、僕たち大人の役割は何でしょうか?
数年前、僕が教員だったころ、6年生のトオル(仮名)の担任になしました。
3月の終わりに、トオルの前担任からこのような引き継ぎを受けました。
もちろんこのような引き継ぎはとても大切です。
しかし、やはりトオル本人を見ないとわからないことがたくさんあります。
僕は「筆談をしてください」という引き継ぎの仕方に少し違和感がありました。
結論から書くと、僕はその1年、ほとんどトオルと筆談はしませんでした。
必要なコミュニケーションはすべてトオルと会話でやり取りしました。
トオルのできることを探し続けた1年
トオルと初めて会った時、たしかに「筆談が必要そうだな」という印象でした。
しかし、まずは試しにトオルに普通に話しかけてみました。
するとトオルは、コクンとうなずいて反応しました。
僕はその様子を見て、
トオル、もしかして筆談は必要ないのでは?
そう思いました。
その根拠は?と言われると、明確なものはありせん。
しかし、これまで教員としてたくさんの子ども達と関わってきた経験からそのように感じたのでした。
もちろん、前担任からの引き継ぎの件もあります。
さらに、トオルは発達の特性があるという診断も受けています。
それらを踏まえたうえで関わることは大事です。
しかしだからといって、できそうなことにチャレンジしないのはトオルのためになるのか?という疑問が僕の心のなかで葛藤していました。
そこでトオルの親御さんに、学校での様子をお伝えし、筆談ではなく会話でのコミュニケーションを図ってみていいかということを確認しました。
親御さんも「ぜひお願いします」ということだったので、その日からトオルのできること探しが始まりました。
その1年間は、もちろんうまくいかなかったこともあります。
正直、トオルを無理させたかな?傷つけたかな?ということもありました。
しかしその度に、どうにかトオルとの2人の時間を作り、トオルの気持ちを聞き出すことに徹しました。
2人だけの環境をつくり、時間をかけてゆっくり向き合えば、トオルは小さな小さな声で、僕に話してくれるようになってきました。
さらに、親御さんとも何度も連絡を取り合いながら、「僕の関わり」と「親御さん思い」と「トオルの気持ち」にズレが生じていないかを確認し、僕の一人よがりな行動にならないようにしていました。
会話でのコミュニケーションができるようになったトオル。
勉強や行事への参加など、5年生まではできなかったこと(やらなかったこと)に少しずつ、でも確実に挑戦し続けた1年でした。
そしてトオルは小学校を卒業しました。
トオルがこの1年で劇的に変化したかというと、決してそんなことはありません。
しかし、トオルの成長とともに、できなかったことができるようになったことは確実に増えた1年間でした。
トオル、普通の中学生に。
トオルが変わった瞬間
ある日、僕が車を走らせていると、目の前から制服姿の中学生が3〜4名楽しそうに歩いていました。
どこにでもいる、いわゆる普通の中学生です。
よく見ると、その子たちは教え子であり、なんと一人はトオルでした。
僕は思わず車を停め、窓を明けました。
すると僕に気づいたトオルは
「おぉ〜!けんしょう先生!」と大きな声で言ってくれたのです。
トオルのあんな大きな声、初めて聞きました。
実はトオルが中学生になって見違えるほど頑張っているという話は、別の先生から聞いていました。
トオルは中学生になったことをきっかけに、変わったのでした。
語弊のある書き方ですが、あえて書きます。
トオルは普通の中学生になって、元気に楽しい学校生活を送っていたのでした。
子どもが変わるその瞬間に備えて
大人の役割とは
この記事の前半で、学校教育で自信を失っている子どもたちがいると書きました。
もちろん、学校教育の課題は山積みです。
しかし、それを理由に子ども達が自信を失っていることを嘆いてばかりではいけません。
僕たち大人の役割は、
どんな状況であれ、目の前の子どもの現状や課題を踏まえて、今できることから向き合ってサポートしてあげることです。
トオルのように、子どもにはいつか必ず変わる瞬間が訪れます。
僕たち大人も「変わりたいな〜」「チャレンジしてみようかな〜」と思った瞬間はこれまで何度もあったはずです。
小さな成功体験の積み重ねを
子どもが変わるその瞬間に必要なこと。
それは、勇気と自信です。
やってみるぞ!
変わるんだ!
オレにもできる!
勇気と自信があれば、子どもは驚くほど変化を見せてくれることがあります。
そして、その勇気と自信の原動力となるのが、それまでの小さな小さな成功体験の積み重ねです。
トオルが変わった本当の理由やきっかけは、正直、僕にはわかりません。
もちろん、僕のおかげだなんて、そんなことは一切思っていません。
しかし6年生のトオルは、
1年間少しずつ少しずつ、着実に一つ一つ、できることを増やし、成功体験を積み重ねてきました。
親御さんも本当に必死になってトオルのことを応援しました。
このことは、トオルの変化した瞬間に、直接的であれ間接的であれ、少なからず影響していると僕は思います。
保護者の皆さまへ
今、お子さんのことで悩み、葛藤し、不安になることもあると思います。
僕もあります。わが子の子育て、教育については本当に悩みは尽きません。
しかし、長く教育の仕事に関わり、たくさんの子ども達を見てきたからこそ、お伝えできることがあります。
それは、今の親御さんの行動は、いつか必ずお子さんの成長に結びつくということです。
親としては、やはり目に見える変化や結果がほしいものです。
だけどそれが見えず、「これでいいのか?」「本当は間違っているのでは?」「どうすればいいかわかならい!」などと不安になる気持ちがあると思います。
しかし、お子さんの健やかな成長、社会的自立を願う気持ちを忘れなければ、今の親御さんの行動は、どんな形であれ、お子さんの勇気と自信に繋がります。
子どもが変わるその瞬間に備えて、僕たち大人は、親は、子どもの小さな小さな成功体験をたくさん積み重ねてあげることが大切なのです。
そのために、時には失敗し、時には悩み落ち込みながらも、試行錯誤しながらお子さんに向き合っていくことは、
いつかお子さんが変わる瞬間がおとずれた時、勇気と自信になって、その挑戦の原動力になることでしょう。
お子さんが人生を力強く切り拓いていけるように、勇気と自信を育んでいきましょう!
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