Amazonはダメ!?RPAでやってはいけないこと4選
楽しいRPA活に貢献したい、赤松です。
今回はRPAでやってはいけないこと4つを、思いつくままに書きます。「やらないほうがいいよ」から「だめだめ!」まで、様々ですがお付き合いください。
1.ツールの動作推奨環境ではない
そこからかーい!とお思いかもしれませんが、まずはRPAツールの推奨環境を守ろうという話です。
ツールの動作環境は、提供企業のホームページ等に記載されています。例えば弊社が使っているマクロマンは、次のとおりです。
この動作環境だと、OSさえ気を付ければ大抵のパソコンでは動作しますよ、という感じです(Macでは動かないですね)。
個人的にはメモリ8Gのパソコンをおススメします!メモリを4Gから8G以上にすると、パソコンの動作はぐっとスムーズになります。お試しください。
なお、RPAでOfficeソフトを動かす場合は、Office製品のバージョンにも注意が必要です。同様にマクロマンだと、次のような記載がQ&Aにあります。
弊社では一部パソコンで推奨バージョンでないOffice製品を使っています。推奨バージョンでは起きないエラーが、ちらほら見られますね。
可能な限り、推奨環境で使うようにしましょう!
2.いきなり超大作を作らない
2つ目はRPAを始めて間もない内に、長時間動作するロボットを作らないことをお勧めします。これは私も経験した失敗談です。
RPAを使うと、どうしても高い効果が欲しくなります。利用料がかかっていればなおのこと、たくさんの作業をロボットに任せて人件費削減を行いたいものです。
しかし、初めて作るロボットにはエラーがつきものです。エラーを解決するために手順を変える必要が出てきた場合、超大作の大部分を作り替える、なんてことにもなりかねません。
私もマクロマンに対する理解が浅いまま、20分程度のロボットを作成してしまい、「まあまあ動くロボット」ができた結果、毎日何かしらのエラーを吐き出し、作成よりもメンテナンスに時間を取られる経験をしました。
まずは5分程度の手作業をロボット化して、RPAや自社システム・頻繁に使うWebサイトのクセをつかむといいでしょう。スモールサクセスの積み重ねは、自社で使うロボットのパーツづくりでもあります。いずれはパーツ同士を組み合わせることで、エラーの起きない超大作につながりますよ。
3.野良ロボットを作らない、放置しない
これもいろんなRPA提供企業で言われています。
野良ロボットとは、誰が・何を目的に・いつ使っているか・あるいは使っていないのかすらわからないロボットです。現場主体でロボット開発ができるRPAツールほど、起こりがちな問題です。
管理されていないロボットの最大の危険性は、情報漏洩にあると考えます。あなたの会社に、誰も管理していないパソコンがあるとしたら、いかがでしょうか?退職する人や出入りする人が、いつの間にか持ち出しても、誰も気づかないとしたら、企業の機密情報がどこに漏洩するかわかりませんね。
RPAは業務にかかわる以上、大なり小なり企業の重要な情報にかかわります。メールやクラウドサービスを扱うロボットであれば、外部との接点もあります。このようなロボットの存在を把握できていないと、万が一を防ぐことができないでしょう。
社内で作られたロボットは一覧化し、稼働状況や稼働時間・エラーの有無なども把握できる仕組みがあると、安心ですね。
4.RPAによる利用を禁止しているWebサイトで使わない
最後は絶対にしてはいけないことです。これが本記事のメインです。
いきなりですが、Amazonの利用規約には次のような記述があります。
ぱっと見わかりにくいですが、言い換えると次のようになります。
Amazonのコンテンツは個人利用の範囲で使ってね
商業目的の情報収集に使わないでね
ロボットのデータ収集はダメだよ!
RPAという単語こそ明記されていませんが、「ロボットなどのデータ収集・抽出ツール」には十分含まれていると解釈できるでしょう。
このような記載は、大手ECサイトには大抵あります。また、SNSの利用規約にも同様の禁止事項が設定されていることが多いです。
RPAの使い方を解説しているWebサイトで、「Amazonの商品情報を定期的に収集してマーケティングに利用~」のような記載をしているのを見たことがありますが、NGです。やめましょう。
RPAで過度なアクセスを繰り返すと、サーバーに負荷がかかることが理由の1つです。禁止事項を無視してRPAを使った場合、自分の企業・Webサイトを運営する企業・RPAを提供する企業など、多方面に損害を与える可能性があります。
面倒かもしれませんが、RPAを使ってWebサイトにアクセスする場合は、利用規約を確認するようにしてください。なお、「RPAで操作できる=使ってOK」ではありませんので、ご注意を。
追記:利用規約には解釈の余地がある、と解説しているWebサイトもあります。興味のある方は探してみてください。私は黒寄りのグレーだと思います。どうしてもAmazonをRPAで操作したい方は担当者の個人判断でロボットを作らず、しかるべき時に企業として責任をとれるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。簡単にまとめます。
RPAツールの動作環境を守って、パフォーマンスを引き出しましょう
ロボット作成はスモールサクセスの積み上げがポイントです
作ったロボットはしっかり管理しましょう
Webサイトの利用規約を確認し、迷惑をかけないRPA利用をしましょう
特に4に関しては、必ず守るように注意してください。
おまけとして、私が把握しているロボット禁止サイトを列記します。これ以外はOKという意味ではありません、悪しからず。
ECサイト:Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場、ZOZOTOWN、Qoo10
SNS:X、Instagram、Facebook
では皆様、楽しいRPAライフを!
マクロマンの運用支援を行っています
私が所属するニューコ・ワン株式会社では、マクロマン公式パートナー企業として、同製品のサポートサービスを提供しております。
RPAを扱う人材がいないので、業務自動化を外注したい
自社でRPAを内製化したいので、使い方を教えてほしい
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