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「お金の未来をデザインする」 Kyash デザインチームの挑戦。


はじめまして!Kyashデザインチーム(以下Design Office)でDesign Managerを担当している@Subaruです

デザイン部門のHiring Manager(採用責任者)として多くのデザイナーさんと日々対話させていただく中で「Kyashのデザイナーってどんなことしているの?」と聞かれることが多いので、今回はKyash Design Officeについて紹介します。

前段 : Kyashに入社を決めたきっかけ

本題に入る前に、私がKyashに入社した理由を少し語らせてください!(笑)
私がKyashに入社したのは2020年の6月頃です。
転職活動はFinTech系の企業をメインで考えており、そのうちの1社がKyashでした。
Kyashとの出会いを遡ると、Kyashは2017年頃の送金アプリ黎明期で「Yahoo!ウォレット」「Paymo」「LINE Pay」「Kyash」くらいしかなかった頃に、一通り触った上で一番UI/UXが優れているアプリでずっと使い続けているプロダクトでした。

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転職活動をしていた2020年5月時点では、Kyash CardApple Payをリリースした直後で決済アプリとしての完成度は高く「正直、今入社してもやることないんじゃ…」と思っていましたが、創業者/CEOの鷹取との面談時に資金移動ライセンスを足がかりに諸外国のチャレンジャーバンクのような存在を目指していく」というニュアンスの話を受け、国内ではまだ存在しない「チャレンジャーバンク」という新しい産業を0から作れるチャンスと思い入社を決めました。

下記noteで入社直後の思いを綴っているので興味があれば覗いてみてください。


さて、話を戻すとKyashのデザイナーと聞くとこんなことを思い浮かべないでしょうか?

・Kyashのデザイナーが何をしているかわからない
・Kyashのデザイン組織ってどうなっているの?
・Kyashってデザイナーは何人いるの?
・Kyashのデザイナーはどんな人が働いているの?
・どういったデザインフローで日々の業務に取り組んでいるの?

本日のnoteでそういった疑問が少しでも解決できればと思います。

Kyash Design Officeの紹介

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早速ですが、Kyash Design Officeは、Kyashのプロダクト開発のコンセプトである「三位一体」の一角のデザインに責任を持っている部門です。

※三位一体とはデザイン、テクノロジー、ビジネスが一体となり、ユーザーに最高のプロダクトを継続的に提供するというKyashのコンセプトです。
基本的にKyashのプロダクト開発はすべて内製で行われています。既存金融機関にありがちなデザイン、テクノロジーをベンダーに丸投げということはしません。

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Design Officeの役割は結論からいってしまうと、情報の翻訳者だと思っています。
何を翻訳しているか?というと、Kyash⇔ユーザーの間で行き来するすべての情報を翻訳しています。

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具体的には、Kyashから社会に対して実現していきたい未来のビジョン、ユーザーに対しては複雑なビジネス要件、法的な要件などの現実的に伝えなければならないことを、デザインの力を使いわかりやすく最適な形に翻訳しています。

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例えば、マーケティングで「Kyashはたった3つのステップで使える」ということ伝えたい時、何もデザインしないと左側になります。
しかし、私たちDesign Officeがデザインすると右側になります。
同じことを言っていても伝え方によって情報の伝わり方には雲泥の差が出ますよね。
私たちは、Visual Designの力を使い情報の伝わりづらいという課題を解決していき、人々が理解しやすい最適な形で情報の翻訳を常に行っています。

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一方で、「翻訳」というものは一方通行ではなく双方向性があるものだと思っています。
Design Officeではユーザーが直面した体験やKyashに対しての思いを会社に伝える役割も担っています。

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具体的には、UXデザインやサービスデザインといった領域でユーザーの思いを汲み取り会社に対して伝えていきます。
もちろん伝えるだけではなく課題を発見し、解決案を考え、具現化、実現までのプロセスを設計することも重要な役割です。
UXデザインやサービスデザインは多くの手法がありますが、Kyashではユーザーインタビューを月に10人程度行っています。また、可視化の手段としてKJ法、リサーチウォール、カスタマージャーニーマップなどを用いています。

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私たちDesign Officeの役割まとめると
人間の脳の仕組み、認知、思考、心理パターンを理解し
人が理解しやすい形を設計する
情報の翻訳者です。

Design Officeに所属しているメンバー

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情報の翻訳者として活動している私たちDesign Officeは、主にKyashアプリ上の体験を設計している「Product Design Team」とアプリ以外のユーザーとの体験すべてを設計する「Communication Design Team」という2つのチームで構成されています。

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では、2つのチームにはどのようなメンバーがいるかというと、現在は3人で構成されています。

Subaru (筆者)
Team Managementを担当しています。
チームを円滑に推進するために、組織課題の解決からUXリサーチ、企画、UIデザインまで大から小まで様々なボールを拾っています。
https://twitter.com/subaru_design
Jinho
Product DesignとCommunication Designを兼務で担当しています。
ProductのGrowthやCommunication領域ではキャンペーンのLPなど領域を越境しています。
https://twitter.com/75jeong
Masayasu
Communication Designを担当しています。
KyashのサービスサイトやプレスリリースからクリエイティブディレクションまでCommunication領域を深く担っています。
https://twitter.com/satohmsys

Design OfficeのMission

私たちDesign Officeは、会社のVision、Missionからブレイクダウンした独自のMissionとValueを掲げています。

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Missionは「Keep it SIMPLE」です。
「Keep it」 という単語を聞くと保守的に聞こえるかもしれませんが、シンプルを保つというのはとても尊いことです。
物事を足していって複雑にするのは容易ですが、物事を減らして研ぎ澄ますというのは、業界全体が大きく変化し事業が急拡大していくスタートアップではとても難しいチャレンジだと思いMissionに掲げています。

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Valueは「Start With Why」、「be BRIDGE」、「Good Design from Good Health」の3つを日々、心に灯しながら業務に取り組んでいます。
(具体的な取り組みについては後日noteを書く予定です、お楽しみに!)

Design Officeの業務内容

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Apple創業者Steve Jobsは生前こういい残しました。
デザインとは、単なる視覚や感覚のことではない。どうやって機能するかだ。

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デザインという行為は見た目だけでなく、目には見えない部分の「設計」であると私たちは考えています。

人々が思う「デザイン」は氷山の一角で、実際のデザイン業務は氷山の支柱であり、目には見えないところからデザインという行為は始まっています。

私たちは、戦略、要件、構造、骨格、表層といった順序で業務をしています。
意外にみえるかもしれませんが、表層よりも下のレイヤーのほうが業務時間としては長いことも多いです。
※それぞれのレイヤーでイテレーションし、時には戻ったりすることもあります。

具体的には下記のように業務を進めています。

戦略
ユーザーインタビューなどの定性的な分析とアンケートやAnalyticsなどの定量情報を組み合わせ理想と現実のギャップを探り課題発見と解決案の企画を行います。
要件
戦略レイヤーで決めたことを「どう実現するか?」にフォーカスしカスタマージャーニーやユーザーストーリーマッピングを使い具体化していきます。
構造
要件レイヤーで決めたことを「どのように価値を提供していくか?」にフォーカスし要件段階で定めた機能を整理し、複雑か抽象的な概念をユーザーに分かりやすく届けるための全体構造をシーケンスなどを用い設計します。
骨格
最終成果物の骨組みとなる画面設計やワイヤーフレームを用い情報設計を行います。
表層
最終的にユーザーが見るアウトプットを作っていきます。
・伝えたいことを正しく伝えるためにはにはどれが適切か?
・デザインの力を使い課題を解決できているか?
・アートの力で人の心を震えるようなアウトプットになっているか?
という部分をチームで問いながら、1つのアウトプットに対して何十案も作り最終的に一番目的を達成できるものを採用しています。

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このような戦略〜表層まで長期的かつ反復的な学習プロセスを経てKyashのデザインは生み出されています。

まとめ

Kyash Design Officeは情報の翻訳者として、
ユーザーの課題を発見、解決し、Kyashというプラットフォームを使いやすくすることで「価値移動のインフラ」を創り上げる。
それによって実現される世界として「新しいお金の文化を創る」を成し遂げるという壮大なチャレンジをしています。

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Kyashは、会社のVisionに「新しいお金の文化を創る」、Missionに「価値移動のインフラを創る」を掲げています。
しかし、まだVisionとMissionを10%も実現できていないのが現状だと思っています。
そこで、ここまで興味を持って長文を読んでくれたあなたの力が必要です!
私たちと一緒に「お金の未来」をデザインしませんか?

最後に

ここまでnoteを読んでDesign Officeについて気になる!もっと知りたい!と思う方はDesign Managerの筆者とカジュアル面談ができます!

KyashのVisionやMission、事業の未来や構想をもっと知りたい!と思う方は創業者/CEOの鷹取とカジュアル面談ができます。
(宣伝しておくとデザインにとても理解のあるCEOです)

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