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自立とは独りきりで生きていくことではない

 セッションをしていて、自立することを独りきりで生きていかなければいけないと捉えているために、自分の道を進むことの妨げになっているケースがあったので、その違いをここに記しておこうと思います。

自立することとは独りきりで生きていくことではありません。

人はご存知の通り、独りってきりで生きていくことは不可能です。


人間の持つ性質として、仕え合うというものを全員が持っているから。

独りで生きるとは、誰とも関わらず、1人家にこもってとか、森の中に仙人のように誰とも会わず暮らすとか、誰にも頼らず生きる、ということになると思いますが、それは現実的に難しいですよね。

一方、自立している人間関係は、自分自身の道を歩んでいく道と並行してその人たちの道があってその道をお互い歩みながら必要な時に関わっていくこと。
だから、時には手を貸してもらったりすることもあるでしょう。
 
でもこれが、その人の道に自分の道を重ねてその人がいないと自分は無理だ、とか、すがらないと生きていけない、誰かの評価によって自分の価値を決めている、という状態だと依存関係になっていますよね。

後者の方だと、今までは誰かがいてこその自分だったのに、自立する、となると独りで生きていかないといけない、誰にも頼っちゃいけない、助けてもらっちゃだめなんだ、という思考が働いて、自立の道を阻むことがあるようなんですね。

 自立することはそういうことではありません。
外の世界に向けていたベクトルを自分自身に向けてあげて、感情を所有し切ることが第一歩です。
そして、そこからまた新たな人間関係が生まれていくし、健全な関係を育んで行くことができるようになるのです。

もし本当の自分で生きるのが怖い方、自立していきるのが怖い方がいたら、自立とは独りでいきることではないということを自分に言ってあげてください。

そして、お互いの健全な関係に変化していくことなんだということを伝えてあげてください。

そしたらきっと、不安に思っていた偽の自我ちゃんも安心して自立するお手伝いをしてくれるでしょう。

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