うさぎやすぽん

グルーヴ感

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2023年はこれを聴いとけばよかったベスト5

クリスマスイブ、医局のテレビを占領し、M-1グランプリを鑑賞する。平素当直時に常に思っていることであるが、このときばかりは格別な念をもって世の子どもたちの健康を祈り続ける。しかしとやたらと咳が出る。なんか変やなと思うて買った龍角散のど飴も底をつく。マユリカとカベポスターもうちょい点高くてもよかったな、と思いながら仮眠室で寝床につく。祈りが通じ、急患で呼び出されることもなかった。サンタクロースもなかなか見どころがある。 翌朝、起床とともに身体に悪寒が走る。外の電光掲示板を見る

    • 残ったアセトアミノフェンを飲む

      「先生は、痛い思いをして生きてきたでしょ」 会話の中で上司に言われて、ふっと言葉に詰まったのは、かつての痛い自分、思い出すだけでかーっと顔が熱くなるようなそんな日々を思い出したからで、何か大切なことに気づいたからというわけではない。中学生より、中(厨)二病、高二病、大二病、と有病率がまずまずの疾患を患い続け、そのうえに極度の被害妄想、ネガティブ、傲慢、思い込み、怠惰、等のどうしようもない症状を引き起こす謎の疾患を持病としていた自分の既往歴はなかなかのボリュームがあり、若かり

      • あんこを炊く

        当直明けに雪道を運転しながら、今日は「あんこを炊いてやろう」と思う。 休日の過ごし方が着実に下手くそになっている。朝起きているのに気づけば午後、腹が減ったからとサッポロ一番を食って眠くなって昼寝していればもう夜、とりあえずとビールを飲んでその日をうやむやにする、などといった休日を何回も繰り返している。せっかくのオフ、何かに挑まねばならない、と思い選んだものがなぜか「あんこを炊く」であった。 小豆をさくっと洗い、たっぷりの水で茹で始める。沸騰したら弱火で10分、なかしましほ

        • ハイライトとアンセム

          「賞味期限1週間切れてる油揚げはよく油抜きして火を通せばOK」と結論が出て、味噌汁にぶちこんだ。小学生の頃は賞味期限が1日でも過ぎてようものなら「食ったら死ぬ」なんて考えていたものであるが、今や消費期限が2日切れた肉でも果敢に調理をする勇敢っぷりを発揮している。 年々数字に対するこだわりというものが減ってきた。中学生や高校生の頃は「3年」という区切りにビビらされっぱなしだったわけで、大学生の時にいたっては「素数の年はヤバい」などと意味もわからんことを言いながら22歳の年をお

        2023年はこれを聴いとけばよかったベスト5