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けんざいのおと #10 自然のマテリアルの圧倒的インパクトと、人の力。

まず、人工的に作られたマテリアルも、好きです。笑

でも、自然物のインパクトってすごいな、と改めて感じました。
石や、木、それぞれ人には作り出せない表情があって。

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ここ最近、今まで撮りためていた建物やら、家具やら、デザインにまつわる写真をぼーっと眺めていました。
そこで気づいたのが、私が写真に撮っているものは人工的な建材より自然のマテリアルのほうが多いという点。

何がそんなに興味を引いたのかなと考えてみて、やっぱり偶然できた表情って、どうしても作られたものより気になってしまうのかな、と思いました。
それともう一つ、興味を引く理由があって、それは自然物を、そののびのびとした特性に合わせて施工した人の苦労が垣間見えるからだと気づきました。

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上の写真は、フィンランドに訪れた際、街中で見かけた塀。石垣が崩れた後に補修しなきゃ、となってこんな外壁になったのかな?とか、真相はわかりませんが。。

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この扉は、杉本博司さんの江之浦測候所のもの。所々、継ぎはぎした跡があり、大きな節があったのかな、端材も余すことなく使おうとしたのかな、など思いを馳せました。

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こちらのお庭の一部は、富山県にある、元々邸宅だった建物を美術館にした、楽翠亭美術館というところです。小さな石が、ほぼ全て同じくらいの大きさできれいに揃って並べられています。1950年代に建てられた当時に、こうした同じくらい大きさの石を集めてくるのも手間がかかったのではないかな、と思わずシャッターを切りました。

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人工的な建材では、均一に揃っていて、職人さんが減ってきた現代では施工しやすい工夫などもされています。もちろん、そうした人工的な建材でも施工する方は手間ひまかけて作られています。
均一できれいだから、人の手がかけられていることをついつい忘れてしまいがちだな、と反省してしまうくらいです。

それでも自然の物に惹かれてしまうのは、施工する方がそのマテリアルに寄り添って施工されているような気がするからなのかなぁと、つらつらと考える今日なのでした。

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