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紅茶の技術。#2

こんにちは。

紅茶の技術と言っても、なかなかイメージができないかもしれませんね。

ご家庭で「美味しい紅茶を淹れる」となると、たくさんの本が出ていますし、今はネットで検索すればズラッとヒットします。

日本では、英国式の淹れ方がよく知られています。

ティーポットに茶葉を入れて、汲み立て沸かしたての熱湯を注いで、砂時計で抽出時間を計る。

とても優雅ですよねぇ。。

イギリスでは、ほぼ100%の人がミルクティーにして飲みます。
私もミルクティーが大好きですので、よくミルクティーを飲みますが、平日の朝に店の朝礼の時などでミルクティーを飲んでしまうと、心からホッと落ち着いてしまい、そのまま家に帰りたくなります。

そのくらいリラックスできる飲み物です。

朝はやっぱりカフェインの力を借りて、覚醒してテンションを高められるコーヒーですね!
特にカフェインの強い浅煎りを、朝礼で飲むのが私は大好きです。

珈琲日記では毎朝、朝礼をやっています。
その時、テイスティングなども兼ねて、スタッフ全員でコーヒーや紅茶を必ず飲むようにしています。

その時、新作スイーツなどがあれば、朝からペアリングをして、ミーティングになります。

が、、その時のミルクティーとスコーンなんてペアリングした日にゃあ、もうなんにもやりたくなくなります。笑

少し話が逸れましたが、イギリスのミルクティーは「ティーウィズミルク」という飲み方が一般的です。

ティーポットに入った熱々の紅茶と、常温のミルクティーが大きなピッチャーに入れて添えられます。

ミルクが先か、紅茶が先かなんて論争もありましたが、どちらでもお好みの方を先にカップに注いで、紅茶とミルクを混ぜて飲みます。
お砂糖も結構使いますね。

通常、ミルクは常温です。日本では気遣いでミルクを温める場合もあるようですが、ミルクを温めると匂いが強くなり、紅茶の香りを消してしまうため、紅茶に添えるミルクは常温か冷たい方がおすすめです。

昔は、カップが薄くて、熱い紅茶を先に注いだ後に冷たいミルクを注ぐと、カップがよく割れたようで、ミルクを先に注ぐようになったと言われています。

そして、ミルクをカップの三分の一くらいまで注いでしまうので、今度は完成されたミルクティーの温度をなるべく高くしたいと、カップになみなみと注いでしまい、こぼれやすくなるのでソーサーも一緒に手に持って、両手で紅茶を飲むようになりました。

これが、日本ではマナーとして伝わっていますよね。

アフタヌーンティーは特に、ローテーブルでソファに座っていただくので、カップ・ソーサーを膝の上に乗せて紅茶を飲むことも多くなります。

これは、マナーではなく全て、こぼれないようにです。

私は、紅茶の飲み方もコーヒーの飲み方も、それぞれ自由に楽しんでいただきたいと思っているのは、人それぞれ「お店で何を楽しもうとしているのか」が違うはずだからです。

ブラック(紅茶もブラックと言います。)で飲んでも、ミルクを入れても砂糖を入れても、良いと思います。

しかし、例えば「紅茶そのものの香りや水色、渋味などを楽しみたい」という場合は、ブラックで楽しむのはおすすめですが、「バランスの良いミルクティーを楽しみたい」のであれば、カップには先に紅茶を注いで、後から少しずつミルクの量を調整して入れていくのがおすすめ。

また、バター感の強いお菓子(フィナンシェ等)を食べながらであれば、ミルクティーのを合わせたほうが、口の中がさっぱりします。(油は、油脂を含んだ液体の方がきれいに洗い流してくれます。)

珈琲日記で、コーヒー・紅茶を提供するときには、必ずスプーンをお付けします。
そのお客様がブラックで飲もうとしていることを知っていてもです。

途中で気分が変わるかもしれませんし、一緒に召し上がっているお菓子に合わせてミルクやお砂糖を入れるかもしれません。
決して、ブラックで飲むことだけが「通」ではないと考えています。
ちゃんとご自身の体調や気分、そしてTPOに合わせて飲み方を変えられる人が本当の「通」だと思います。

フードとドリンクのペアリングとは、フレーバーで合わせるのではなく、苦味、酸味、渋味、甘味、塩味でバランスよく合わせていくと、後味がすっきりと心地よくなります。


さて、先日「美味しさとは」という投稿をいたしましたが、自分で読み直したらかなりキツい文章でしたね。笑
すみません。。どこかで何か変なスイッチが入っちゃったんですかねぇ。。
まぁ、わたしにもそんなこともあります。いやな気分になってしまった方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。

ということで、珈琲日記が大切にしている「美味しさ」とはなに?というお話です。

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