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#勇気の芸術 10 『承認されると腐ってゆく』

寝てるのか、寝ていないのか。ふ、と目が覚めた隙間に、脳ミソが堂々と入り込んできて、新しいコトをつくっていく。フローと言われればフローなのかもしれないけど、何かに取り憑かれていると言えばそうだし。

大体は舞台に向かっているシーズンが多いけど、そんなシーズンは外の風景とか、虫の動きとかに目が向かなくなっていてるけど、今日は何かそんなモノを見ていて、それだけで生きている感じがした。

~承認されると腐ってゆく~

人が命吹き込まれてみずみずしく暮らしていくことは、「自分で感じる」ということをやめずに、繰り返し繰り返しやり続けることだと思っている。


それと家の中で一緒に暮らしている家族や、親しい友人や誰かに、自分の変化は早々には気づかれなくて当たり前と思っている。

気づきは自分の中で、気焔する喜び・嬉しさとして舞い上がり、どうも他の人に話したくなるのだけれど、実は全ては共有することができない。
それに「私は分かったんだ」という台詞自体、これはまた滑稽で、「まだまだ未熟だね」なんて言われる的となってしまうこともある。これは望まないストレスになり得る。

ぬるっと、いつの間にか変身しているくらいのイタズラな感覚でいいのかなと思う。

言葉にすると突如やすっぽくなることは、まるで、芸術作品を評論家が勝手に説明して意味を付けてしまう行為に似ている。

それを自分にたいしてやってるのに似ていると思う。

芸術の感じ方なんてのは、
共通のコトを決めていいわけがない。

「これはこういう風に感じることが正解なんだ」
「(みんなそういう風に感じてるから、私もそう感じておけば恥ずかしくない)」なんてことが横行するのは広告という知的生産文化の仕掛けてきたとだと思う。

ノウハウを知るだけで分かった振りになってしまうのと同じで、「安心を人質に取られていること」に気づかなければならない。本当はみんな違の感じ方や、世界の見方が違うからおもしろい。
だからやりがいがある。

だから、気づきは人と共有したり同調させたりなんかしなくていい。

※ノウハウについてはコチラ
#勇気の芸術 3 『ねっこ』



人間力や生命力というものは、内在的にふくらみ、それ自体で大きな存在感を持つ。

しかし、目に見えない。目に見えなくて、形はない。不確かで透明。


(不確かなことが増えてきた。
確かなことに価値があり疑わなくてもよかった時代は、こういうの不確かさは気持ち悪がられて横に置かれてきたのかもしれない。オカルト的な話にも聞こえ易い。
だから、こうも時代の方が不確かになると、確かなモノの方が嘘っぽく見えてくる気はしている。)

誰かに「成長したね」と言ってもらいたくて、承認されようとすると、その人と人の間には摩擦が起きてしまう。

「自分の知覚を軸にしていない人」の前で、ほんとうに自分が成長して、さらにその人に承認されようとしたら、それは相手のジェラシーへと変化させてしまうかもしれない。

反対に他人には自分が成長して見えていなかったら、自分自身が、なにかこう、せっかくの内面的な確信を失いかねない、ばかみたいに不毛な場所に入っていくコトになってしまう。

承認欲求は受ける人によってはある種、兵器のように、傷や軋轢を生む力にもなりかねない。

だから、承認に向かってしまうような文化は
好きじゃない。

だから、承認なんかされなくてもいい。
言わなくてもいい。
人から少し嫌われるくらいがちょうどいい。


誰にも嫌われたくない平和主義も無意識に刷り込まれた承認欲求だ。

たぶん、みんなが争わなければ平和だとおもっていたり、人がいい争ったりするのを見たくないんだと思う。
なるべくなら自分がだまっておけば平和。何かいうとしてもせいぜいりん唱。
そういう行動は不思議と「あの人は優しいね」、なんて世の中から褒められるもんだから、わりと気持ちいのもわかるような気もする。

これは言ってしまえば、「たよれる人への依存」と「こわいから自分を守ることに必死」という感覚を合わせて持っているということでもあると思う。

そんな逃げかくれするひとが多く出てしまう世の中はみずみずしくない。

誰かがあっちに行けば、わわわとあっちに行き、そっちにいけばどどどとそっちに行く。

フツーを生きることを学校教育で擦り込まれた時代の人にとって、今は試練かもしれない。

でも、

そんな人たちにこそ、たしかな知覚と、小さな勇気を合わせて持ってほしいと願っている。

自分の本当の魅力をみつけることから逃げかくれしないでほしい。

大きな声でいいたい。大丈夫。と。


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芸術は、承認されるための道具じゃない。
ただ、それだけでいい。ということ。
それ以上でも、それ以下でもない。
それ以上とそれ以下を付けるのは、つくった人じゃない。


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