中級者向け・AIのかじり方 「ChatGPTに考えさせた書籍を出版する」
みなさまこんにちは。
先日、超初心者向け・AIのかじり方という記事をご覧いただきましたね。
今日はその続きとして、中級者向けに、「ChatGPTに本の原稿を書かせる」方法を、レクチャーします。
この記事を読んでわかること:
・ChatGPTを使って、本の目次、本文、タイトルを自動生成できるようになります。
ターゲットとしている読者:
・人と違った特殊な何かを持っているけれど、自分で本の原稿にする自信はない人。
・その知識を本にして、副収入を得たいと考えている人。
・スマホかPCを持っていて、ChatGPTが使える人。
中級者向け・AIのかじり方 「ChatGPTに考えさせた書籍を出版する」
1.モチーフ(何を扱うか)を見つける
まず、作りたい本で何を扱うかを考えます。「人と違った特殊な何か」を持っているなら、それを扱えばいいですし、持ってないなら自分が最も得意なことをモチーフにします。
私の場合は何がいいでしょうか? こんなものが考えられます。
・スクリプト指向のUnity解説本
・オニグモの一生
・小説執筆のノウハウ
・画像生成AIとアート
・FIRE(早期リタイア)を楽しむ
・モメンタムを使ったスクリーニング法(株取引)
この中で一番需要がありそうなのは、「FIRE(早期リタイア)を楽しむ」でしょう。以下、FIREをサンプルに、説明を進めていくことにしますが、あなたはあなたなりのモチーフを見つけて、それを使って作業をしてください。
2.テーマを考えさせる
モチーフを見つけたら、それをどのように伝えたいのかを考えます。ここではそれを、テーマと呼ぶことにします。
FIRE(早期リタイア)をモチーフにした本には、どういうテーマがふさわしいでしょうか? まずそれを、ChatGPTに考えさせてみましょう。
ChatGPTにログインします。
右下の「Message ChatGPT」という部分をクリックして、「FIRE(早期リタイア)題材としたハウツー本を出版したいです。どういう面白いテーマがありそうですか? 編集長になりきって、10個上げてみてください」と打ち込みます。
あれれ? 全然的外れな回答ですね。FIREというのが何なのか、わかってないようです。それを教えてあげた上で、もう一度10個上げてみてもらいましょう。
「大丈夫、はいてますよ!」と言いながら履いて無かったみたいなことになっていますが、そこは良しとしましょう。10個の中で使えそうなものがあればよし、なければ別の10個の案を考えさせましょう。
ここではひとまず、下記を本のテーマとすることにします。
3.目次を考えさせる
テーマが決まったら、ChatGPTに、目次を考えてもらいます。
なんだかただの、「効率的な生き方のススメ」になっている気がしますね。そこを指摘した上で、もう一度考えてみてもらいましょう。
うーん、どうもテーマと合致してない気がしますが、私がChatGPTくんの意図を、正しく読み取れてないだけかも知れません。先へ進みましょう。
4.目次をブラッシュアップする
次に、本文を考えてもらいましょう。ChatGPTに考えてもらった目次を、そのまま使ってもいいし、しっくりこないようなら手直ししてもいいです。
私の場合、「FIREライフハック、効率的な早期リタイヤを叶える」をテーマに考えてもらった目次だと、ちょっとピンとこない感じなので、作ってくれた目次を参考にしつつ、自分で考えてみました。ただし目次は序章のみ。これを使って本文を考えてみてもらいましょう。
お、なかなかいい組み立てを提案してくれましたね。これを使って章を追加しましょう。
いいですね。早期リタイヤすることのメリットを示した上で、早期リタイヤに必要な配慮を示しつつ、そのためのライフハックを説明していく。そして最後に、終活、スローライフといったキャッチーなワードを付録につける。
と、ほぼほぼ私が書き直したみたいなものですが、そのためのアイデアは、ゼロからChatGPTくんが示してくれたものです。彼(?)の助けがなければ、たかだか1時間でここまではたどり着けないでしょう。
さて、目次が決まりましたのでこれをChatGPTくんに教え込んで、よりいい案がないかを考えてもらいましょう。
ふーむ......。「洗練させてみましょう」と言いながら、冗長・饒舌にしただけのような......(笑。あと章の組み立てが悪く、ボリューム的なバランスもイマイチですね。悪くないキーワードを拝借する感じで、元の案を自分でブラッシュアップしてみましょう。
いやーすばらしい本ができましたね!(まだ目次だけです!笑
本当にこんな目次の本があったら、読んでみたいですよね? 目次はこれでオッケーですね。もし分量のバランスが悪ければ、あとで修正しましょう。
5.本文を書かせてみる
さて、ここからは少し駆け足にします。ちゃんとやるなら目次の最終案を教え込ませた上で、本文を書かせた方がいいですが、ここでは省略。また本当はすべての章を書かせて、それらをくっつけて本にするのですが、ここではサンプルとして、私がすごく興味をそそられる、第一章と付録を考えてみてもらいましょう。
適度にお礼とか誉め言葉を交えつつ、具体的に要求していくのがコツです。
ちょっと抽象的ですね。もっと具体的に提案してみてもらいましょう。
具体的ですばらしいですね! ただ、今後少子高齢化と人口減少が進む中、不動産投資は大きなデメリットがあるのではと思いますが、そういうことを言っていると本が完成しないため、ここでは黙っておきましょう(笑。
で、もう一つ興味をひかれるコンテンツである、「付録・終活とスローライフに適した土地の一覧」を書いてもらいましょう。もしこれが面白いものになれば、この本をヒットさせるためのキラーコンテンツとなるはずです。
うん、なかなか面白い情報です。ただ、こちらも具体的な地名などがないと、ちょっと肩透かしな感じです。より具体的に提案してみてもらいましょう。
うーん……。まさか本当に、具体的地名を提案してくれるとは思いませんでした! 鹿児島県の屋久島が気になります。なぜここがいいのか、注意点などはあるのかを聞いてみます。いい情報が得られれば、それも本に入れたいですね。
うーん、具体的でいいですね。屋久島に住みたくなりました! まあでも注意しないといけないのは、ChatGPTに限らず現時点のAIはたまに嘘をつきますので、生成されたすべての文章を、自分で検証する必要があります。また「終活・スローライフの土地の候補10個」も、質問するたびに違う答えをするはずですので、何十個か候補を出させて、出てきた土地をすべて確認し、その上で自分なりのベスト10を選んで本に記載、みたいにする方がいいと思います。
少し省略しましたが、同様にすべての章を書かせて、矛盾があれば手直ししたり、指摘して書き直させたりして、最終的にすべての章の原稿が集まったら完成ですね。
6.最後に念のためタイトルを提案させてみる
最後にもう一度、タイトルを提案させてみましょう。私は長年小説を書いていることもあり、ネーミングセンスには自信があるのですけど、さらにいいタイトルを、ChatGPTくんが考えてくれるかも知れません。
あああ! いいですねえ! ライフハックという手垢のついた言葉よりも、マスタープランというかっこよさげなキーワード、あと「賢い」というキーワードに、ついつい手にとってしまいそうです。これで大ヒット間違いなし!
7.おまけ・電子出版の方法
最後におまけです。作った原稿は、noteで記事にして販売してもいいですが、同時にキンドルの電子本として販売する方法もありますね。
あれこれ悩まず、とりあえず出版してみようかなという度胸のある方は、下記のようなガイドブックを参考に、やってみるといいと思います。がんばってください!
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