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23年上半期のワダデミー候補作

さて23年も半分が過ぎようとしています。
皆さんの上半期はいかがだったでしょうか。

僕の周りでは、結構イベントごとが多かったように思いますが、逆に色々ありすぎて忘れてしまっていることも多いな気も。
ゴールデンウイークあたりのことさえ、遥か昔に感じます。
自分自身移動も多く、色んな事をやっている気になっていますが、とりあえず充実しているということにして残り半分も乗り切っていきたいと思います。

ちなみに、最近の僕の変化としては、心、というか胸に恐怖や緊張が溜まりにくくなり、そのまま手に抜けるようになってきました。
今までは気づかないうちに胸部を固めて耐えていた恐怖心が、自然に手に抜けるようになったようです。今までは恐怖を感じてから手に流していましたが、今は逆に手がビリッと痺れたことで恐怖を感じていたのだとわかるようになりました。
個人的には呼吸のクッションの進化系なのかなと勝手に思っており、良い変化だと思っているのですが、たまに強めの呼吸(溜息とか)を迂闊に吐くと手が痛いくらいに痺れるのがちょっとだけ嫌です。
相変わらず何がどうなってできるようになったかは分かりませんが、(ウイスキーの飲みすぎではありません)この前整体に行った際に、前腕がかなり張っていたらしく、そこをほぐしてもらったのが影響しているのかもしれません。
ちなみにそこの方にも観葉植物のようだと言われました。別の鍼灸師さんには家具扱いされるので、何か共通するものが見えているのかもしれません。
自分のことなので、私には分かりませんが。
最近読んだ尹雄大さんの本に、尹さんも観葉植物と言われたと書いてあったので少し親近感がわきました。

それはさておき、上半期も終わるので、23年上半期のワダデミー候補作を挙げていきたいと思います。今年はあんまり映画観ていない気もしていましたが現時点で76本なので、今年も100本は観れるのかなと思います。
最近はドラマや配信での映画鑑賞も多いので、映画館に行っている回数はもしかしたら例年より少ないかもしれません。(反省)

では音楽賞から

「音楽賞」
“Creed Ⅲ マイケル・B・ジョーダン監督”
どうやらスライはプロデューサーと喧嘩したか何かが理由で今回は関わっていなかったようです。色々な面でロッキー抜きのクリードは観るまで不安半分という感じでしたが、ロッキーシリーズへのリスペクトをしっかり感じ、良い3作目となっていたと思います。
“Gonna Fly Now”が流れなかったのはちょっぴり残念ですが、代わりに“Going the distance”が流れていましたし、何より “Grinding All My Life”がここしかない!というタイミングで流れたので、音楽賞候補筆頭です。

「午前10時で賞」
“マルサの女 伊丹十三監督”
なんだかんだ初めての伊丹十三監督作品でした。切れ味抜群で面白かったです。色々描きすぎて、ヤクザに刺されたという噂も納得の作品でした。マルサと一緒に仕事したいとは思いませんが。
以前も今回も“お葬式”が観れなかったので近いうちに観られるといいのですが。

「配信賞」
“ちひろさん 今泉力哉監督”
今泉力哉監督の作品はいつもお金ない感じで作られていましたが、有村架純を主演に持ってこれるあたり、さすがはネットフリックス。
映画館で観るとちょっとだけおまけがあって、このあたりの笑いの感覚はさすがの今泉監督だなと思いました。
映画を観てから原作の「ちひろさん」も読み始めましたが、こちらもまた、ちひろさんの角度の異なる視点で見る社会が垣間見えて面白いです。清濁併せ吞むというか、黒に近い灰色なカフェオレ感が味わえます。

「アニメ賞」
“スパイダーマン ~アクロス・ザ・スパイダーバース~  ホアキン・ドス・サントス、ジャスティン・K・トンプソン、ケンプ・パワーズ監督”

待ちに待った2作目。観る前は23年ワダデミー作品賞間違いないと思っていましたが、完全に続きありきの作品だったので、アニメ賞とさせてください。
3部作になっていることは今作が公開される前から分かってはおりましたが、アニメとしても凄いし、ストーリーも最高ですが、続きが観たい!
ここまでしっかり初代スパイダーマン(要はスタン)の遺伝子を受け継いで、表現しているというのが素晴らしい。Leap of Faithが少し意味合いを変えながら進化している感じが、結末への期待感をさらに上げています。

自分の物語は自分で語るんよ。

今回観て思いましたが、ちょっと“シュガー・ラッシュ”感がありますよね。(バグのせい?)
ちなみにヴァナロペの声が声優界で一番好きです。
次はオークワフィナかな。まさかのあの映画での声優抜擢にはビビりました。
観るまで知らなかったので、知ってたら真っ先に行ったのに。(リトル・マーメイド)

「ドキュメンタリー賞」
“カンフースタントマン 龍虎武師  ウェイ・ジュンツー監督” 
少し前までのカンフー映画が、いかに狂った環境で撮られていたのかが語られる映画。
未だにスタントの労働環境は整ってなさそうですが、当時は本当に狂っているというしかない環境でした。映画という形でそういう先人達の歴史が残っていることに感謝しつつ、スタントの方たちの労働環境が良くなることを祈ります。

「アクション賞」
“ベイビーわるきゅーれ2 2ベイビー  阪本裕吾監督”
という流れからのアクション賞。
1作目の衝撃とまではいかないまでも、スゴイ映画でした。
今年はキアヌが立ちふさがりそうですが・・・
僕は劇中の着ぐるみ対決がお気に入りです。あれは伊澤さんがスタントをやっているわけではないとのことで、スタントの世界も深いなと思いました。
最後のアクションは、ひねりがいらなかったんじゃないかなと思ってます。前作を越えなきゃいかんという熱意は伝わるだけに・・・。
惜しい。

「主演賞」
鈴木亮平 From “エゴイスト”
カメレオンでは表しきれない演技の振り幅を見せてくれる鈴木亮平。
“変態仮面”から始まり“虎狼の血”での演技を見ると、現役最高の役者と言いたくなります。次は一体何を見せてくれるのか、楽しみです。

「助演賞」 
サッシャ・カジェ From “ザ・フラッシュ”
フラッシュに出てくるスーパーガール役のサッシャ・カジェ。
今世紀最高に推しています。
スーパーガールが主役の映画を作って欲しい気持ちと、他の役で主演やって欲しい気持ちとを込めて。
(スーパーガールの映画は難しいかなー)

「特別賞」
“シャザム!~神々の怒り~ デヴィッド・F・サンドバーグ”
面白かったのに全然人気が出なかった映画でした。
DCには珍しいおちゃらけ系な映画だからか、広告も控えめで、配信系では前作を観られないという、なんともDCの力がないからなのではないかと疑ってしまいますが、1作目に引き続きヒーローをヒーローたらしめているものがなんなのかをしっかり描いており、マーベルのスパイダーマンに匹敵するのではないかと僕は本気で思っています。

「作品賞」
“ザ・フラッシュ アンディ・ムスキエティ監督”
マーベルとのマルタイバース対決を見事制しました。(ワダデミー独断)
最推し中のサッシャ・カゼは置いておいたとしても、現時点での作品候補筆頭です。
運命を受け入れた、バリー・アレン(フラッシュ)。
運命を飛び越えようとする、マイルス・モラレス(スパイダーマン)。
どちらが響くかはあなた次第。

僕はどっちも好きです。

映画きっかけでフラッシュのドラマを観始めましたが、違うユニバースの物語だそうで、主演の俳優も違うし、色々と設定も異なっており、これはこれで楽しんでおります。
どちらかといえば、ちょっとふにゃふにゃしており、おしゃべりなエズラ・ミラーの方が面白くて僕は好きなので、続きか、別のDC作品への出演を期待しています。
ドラマ版と映画版のフラッシュがどちらも出てくる映画があるそうなので、そちらも要チェックです。

マルタイバースが根底にあるからなのか、テーマにしている部分はDCもマーベルも似てきたように思います。やろうと思えばいくらでも風呂敷を拡げられてしまえるマルタイバースの世界だけに、フラッシュ、スパイダーバースともに上手くコントロールしている点も面白さに繋がっているのではないでしょうか。

選びたかった道、選ばなかった道。
人生は選択の連続だけに、今とは違う道を夢想してしまいます。
そういった物語は形こそ違えど、人類普遍のテーマなのではないでしょうか。

そういった自分たちの現実への問いを示唆してくれている映画たち。
スパイダーバースもフラッシュもまだ公開されたばかりですので、良かったら是非。

※参考文献
「聞くこと、話すこと。 尹雄大著」

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